前回からGWもあったので、約3週間ぶりの授業となる。
前回は6種類ものテイスティングを楽しんだ後、更に飲み会で追いワインを楽しんだということでまだまだうろ覚えの方もいる状況だ。
なぜなら、テイスティングの段階で最高にハイッってやつになっていた為、楽しかったという思い出しか残っていないのだ。
というかそれで充分な気もする。
が、間違ってたらすぐに土下座をしていくスタイルで、臆せずお話していこうと思う。
それでは今日も楽しくワインの授業を受けていこう。
ワインスクール3回目の授業
今回の授業内容はざっくりこのような流れである。
- フランスワイン概論
- フランスのワイン法
- ブルゴーニュ地方
- テイスティングタイム(ご褒美)
ワインといえばまず『フランス』が浮かんでくる方も多いのではないだろうか?
かく言う私も、ワインといえば真っ先にフランスが浮かんでくる。
それにはきっと理由があるはずだ。
という事で本日はフランスのワインについて学んでいこう。
①フランスワイン概論
なぜワインと聞くとフランスがパッと思い浮かぶのか?
それには大きく3つの理由がある。
- 世界TOPクラスの生産量
- クオリティが高い
- ブランディングに成功
1.TOPクラスの生産量
フランスは国全体でワインの生産がとても盛んである。
その生産量は世界でもTOPクラスで常にイタリアと1位と2位を争っている。
が、2021年でのランキングでは天候に恵まれず3位だったようだ。
これはフランスワインの高騰必至である…
2.クオリティが高い
高品質なワインを生み出すには、なんといっても質の良いブドウを収穫しなければならない。
ではその為に必要なのが、土壌と天候条件になる。
そしてフランスは北緯42~51度というワイン作りには絶好の緯度に属している。
これは日本でいうと樺太から北海道あたりになるそうだ。
しかし、フランスは雪国というイメージがない。
なぜだろうと思っていたら、姫先生がすぐさま説明をしてくれる。
『地中海などから暖流の影響を受けるので、全体的に温暖な気候になります。』
さすが姫先生。僕の心は常に読まれております。
事実、ニューワールドと呼ばれるワイン生産国はすべて『フランス』を手本としている。
それだけ、多くの人を感動させるワインを長年造り続けてきたのだなと、私は思った。
3.ブランディングに成功
ここが一番差別化につながったのではないかと個人的に思った。
『フランスのワインはおいしくて高品質』
このイメージをしっかり作れたのは『ワイン法』のおかげであろう。
フランスの行政がしっかりと基準を作った事により、市場にフランスの名を借りた粗悪品の流出を防ぐ役割を果たした。
国が品質をしっかりと保証してくれているなら安心して買える。
やはり粗悪品を流通させない、というのが自国の強みになっていくのだなとしみじみ感じた。
②フランスのワイン法
先程ちらりとふれたが、フランスが自国のワインの品質を管理する為に法律を定めている。
法律の詳しい内容はわからなくても大丈夫である。
我々が覚えておけば良いのは、
『ワインを買う時にどこをみれば良いか?』
これだけである。
ワインのラベルをよーく見てフランスワインの品質等級という部分を見ればどんなワインかが大体わかる。
- A.O.C…原産地呼称保護 範囲狭い ex)魚沼産コシヒカリ
- I.G.P…地理的表示保護 範囲中 ex)新潟県産のお米
- Vin de France…地理的表示なし 範囲バカ広い テーブルワイン ex)日本産のお米
ワインはどこのブドウを使って作られたのか?が大切である。
というのもテロワールという産地個性が良く出ているワインが評価される傾向にある為だ。
なので広い地域より、ある特定の地域のものしか使ってません!という方が価格が上がる。
たとえば日本のお米です!より、新潟県産です!の方が良く。
新潟県産です!より、魚沼産コシヒカリです!のような強く限定されている方が高い。
実際にラベルを見るときは、
『Appellation 原産地 Controlee』
という表示がどこかにあれば、それはA.O.Cの基準が保証されたワインである。
しかしながら安心してほしい。
日本に入ってきているワインはほとんど『A.O.C』の物らしいのであまり気にしなくて大丈夫なようだ。
ただ、あくまでおいしさを保証しているものではなく、『産地』と『生産方法』を保証している点にご注意願いたい。
ちなみに割合が気になる方は下記を参照されたし。
- A.O.C…約46%
- I.G.P…約29%
- Vin de France…約25%
③ブルゴーニュ地方
フランスのワインの二大醸造地というと、『ボルドー』と『ブルゴーニュ』が挙げられる。
三大醸造地になるとこれらに『シャンパーニュ』が加わる。
その中でも本日は『ブルゴーニュ地方』について勉強した。
ブルゴーニュの特徴
- 基本的には単一品種でワインを造る
- A.O.Cの最小区画が『畑』
- 『畑』を分割して複数の所有者がいる
私は特に3番に驚いた。
多い畑だと一つの畑を80人くらいで分割所有しているそうだ。
なのでブルゴーニュではどの畑のブドウか?も大事だが、『誰が作ったか?』で価格が大きく変動するものらしい。
ブルゴーニュの有名なブドウ品種
白ワイン…シャルドネ
赤ワイン…ピノ・ノワール ガメイ
ちなみに皆さんは『ボジョレーヌーボー』というワインはご存じだろうか?
毎年11月くらいになると発売するやつである。
ボジョレーはブルゴーニュにある地区の名前で、ヌーボーには『新しい』という意味がある。
なのでボジョレー地区でその年に採れたブドウを使って造られたワインが『ボジョレーヌーボー』である。
日本のお米でいうところの『新米』である。
なんとなくそういう商品名だと思い込んでいたのでびっくりである。
ちなみに『ガメイ』というブドウ品種から造られている。
あとこれは余談だが、ボジョレーヌーボーは新しさが売りなので、翌年の8月以降は売ってはいけないという決まりがあるそうだ。
☆テイスティングタイム☆
そして本日もやってまいりましたご褒美タイム。
本日は『ブルゴーニュ』について勉強したという事で、ブルゴーニュ産の白ワイン2本と赤ワインを3本をテイスティング。
普通に買って飲もうとするとなかなかのお値段がするので、幸せである。
しかも今回のテイスティングするワインの中には1本10,000円ほどのワインも混ざっているという!!
前回の反省で酔っぱらわないように酒量を控えようかなと思っていたが気が変わった。
『全部飲み干してしまっても構わんのだろう?』
というある意味死亡フラグを建てながら今回も残さず全部頂く。圧倒的感謝。
そして私は値段の違いを見極められるのか?プチ格付けチェックの様な感じで挑んでみようと思う。
白ワイン2本のテイスティング
今回は両方とも『シャルドネ』という品種。
しかしながら産地が違う。
片方は『シャブリ』という地域のシャルドネ。
この地域は『キンメリジャン』という特殊な土壌もつ。
土の中からカキ殻の化石などが出てくるらしく、そのテロワールを反映してかミネラル感のある辛口のワインが出来上がるそうだ。
ということは、大昔は海だった土地なのかもしれないと思うと、ロマンを感じてしまう私であった。
もう片方は『マコネ』地区。
シャルドネの故郷と呼ばれる地域で、こちらは果実味豊な味わいになるんだとか。
いざテイスティング。
これはとても分かりやすかった!
酸味がキリッとしてるのがシャブリで、まろやかな酸味からの果実味のあるのがマコネ。
見た感じや、香りの段階ではまだはっきりとはわからなかったが、味わって見た瞬間に閃きが走った。
これはちょっとづつレベルが上がってきたのではないだろうか?
ちなみに両方のワインともMLFという、酸をまろやかにする処理をしていたのはわからなかった。
まろやか処理をしてもなお酸味健在のシャブリ恐るべし。
赤ワイン3本をテイスティング
赤ワインは3種類のうち1つがガメイ、残りがピノノワールとのこと。
そしてこの中に1本約10,000円のワインがあるという。
ど、どんな味なんだろう…
こんなお高いワインを飲むのは初めてなのでドキドキしている。
ガメイはボジョレーヌーボーに使われる品種で、イチゴキャンディの様な香りが特徴。
ピノノワールはお花の様な香りが特徴という事で、これはわかるだろうと思っていたが
全くわからない。
すべて同じ香りではないのだが、イチゴキャンディの香りがするのはどれか?と言われると見当たらないのである。(汗
ということでこれは他と香りの方向性が違うなぁと感じるワインをガメイと予想したらそれが一番高いワインでした。
笑ってやってください(泣
逆に考えるんだ、一番高いワインをピンポイントで反応できていたと。ポジティブ。
しかしながら、姫先生クラスの力をもってしても、今回のテイスティングは難しかったらしい。
姫先生曰く、ガメイというとピノノワールに比べるとやや軽くみられてしまいがちではあるようだが、今回飲んだガメイは生産者の努力によりポテンシャルを存分に発揮してとっても美味しかったということだ。
やはり、どんなにいいブドウでもそれを扱う生産者によっても味わいは大きく変わってくるのだなとしみじみ感じた。
あと今回一番高かったワインはとてもタンニンが強くピノノワールにしては渋い味わいだったのだが、それは長期熟成に耐えられるポテンシャルを秘めているということらしい。
競馬場のパドックでお馬さんのポテンシャルを見抜くスペシャリストの如く、私も味わいからポテンシャルを語れるようになってみたいものである。
終わりに
今回も5種すべて飲み干し、ベロベロであった。
そして飲み会もしっかりと参加するのである。
なぜか?
同じ志を持った仲間と、ワイワイワインが飲める。
こんな幸せなことはない。
そこに美人の先生もいらっしゃるというなら、断る理由が見当たらない。
あぁ早く次の授業が受けたい!
そして毎回楽しい授業をしてくださる姫先生をはじめ、飲み会で飲んだワインや食事を解説付きの写真でアップしてくださる紳士やクラスメイトに感謝しながら、終電に優しく揺られ帰宅するのである。
今回も読んでくれてありがとう!