【授業復習】ワインスクール8回目の感想~②スペイン・ポルトガル編~

ワイン
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第8回目の授業では、

  • ドイツ
  • スペイン
  • ポルトガル

のワインについて勉強しました。

今回は前回のドイツに続いて、『スペイン』と『ポルトガル』についてまとめていきます。

前回のドイツの記事はこちら【授業復習】ワインスクール8回目の感想~ドイツ編~

スペインのワイン

スペインの特徴

  • 栽培面積が世界1位!!(2021年)
  • ワイン生産量もトップクラス

栽培面積が世界1位!!

生産量も常に世界トップクラスで沢山のブドウとワインが造られています。

栽培面積1位=生産量1位とならないのは、

ブドウの仕立て方による生産効率だったり、

スペインだとブドウの畑にオリーブや野菜など他の作物も植えている為だそうです。

スペインの主要品種

白ブドウ

  • アイレン(Airen)…世界的に見ても栽培規模がトップクラスの品種。(過去に栽培面積が世界1位だった)ブランデー等の原料としても使われている。
  • アルバリーニョ(Albarino)…素晴らしいフルーティさで世界の注目を集めている品種。雨が多いところでもしっかり育ってくれるので日本でも大注目の品種。

黒ブドウ

  • テンプラニーリョ(Tempranillo)…スペインを代表する黒ブドウ品種!!熟すのが早いので『早熟』という意味をもっている。まろやかかつ濃厚な味わいは情熱の国を良く表している。
  • ガルナッチャ(Garnacha)…フランスでは『グルナッシュ』と呼ばれている。赤系果実の甘い香りと親しみやすさがある品種。

スペインの産地について

スペインでの代表的な産地をまとめていきます。

スペインの有名なワイン産地の地図

各産地の特徴

リオハ…19世紀後半にフランス人専門家により技術改良がなされて大銘醸地へ進化。ここで造られるワインの約88%が赤ワイン。テンプラニーリョが有名。

リベラ・デル・ドゥエロ…ドゥエロ川沿いに広がる産地。ボデガ・ティント・ペスケラを始め世界的名声を得る生産者が増加中。テンプラニーリョが有名。

リアス・バイシャス…アルバリーニョによる白ワインが有名。魚介との相性が抜群なので『海のワイン』とも称される。

ラ・マンチャ…世界最大規模のワイン生産地域。アイレンによる白ワインが主流。スペイン全体の約48%のワインがこの地で造られている。

プリオラト…スペインの伝統的なワイン生産地。地元品種のカリニェナやガルナッチャに外来品種をブレンドした新スタイルのワインを生み出した。

ペネデス…カヴァ(Cava)というスパークリングが有名。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で生産される。

スペインの熟成規定

スペインワインのラベルの部分でCrianza(クリアンサ)や、Reserva(レゼルバ)の様な表記を見た事はありますか?

これは『どれくらい熟成させたか?』を表している言葉になります。

これを知っておくとワインを選ぶ際の一つの指針になりますよ。

名称タイプ最低熟成樽熟成
Crianza24ヵ月6ヵ月
クリアンサ白/ロゼ18ヵ月6ヵ月
Reserva36ヵ月12ヵ月
レセルバ白/ロゼ24ヵ月6ヵ月
Gran Reserva60ヵ月18ヵ月
グラン・レセルバ白/ロゼ48ヵ月6ヵ月
スペインの熟成表記早見表

『Cava(カヴァ)』について

スペインの有名なスパークリングワインに『カヴァ』があります。

スペインではスパークリングワイン全般を『エスプモーソ』と呼びますが、

シャンパーニュと同じ様に、特定の地域と様々な条件を満たしたものがカヴァと名乗る事が出来ます。

名乗る為のおおまかな条件がコチラです。

  • ペネデスを中心とするカタールニャ州地域で生産されること
  • シャンパーニュと同じ製法の瓶内二次発酵
  • 9か月以上熟成期間を設ける
  • 特定のブドウ品種を使って造られていること

使われるメジャーなブドウは3品種あります。

  1. チャレッロ(白)
  2. マカベオ(白)
  3. パレリャーダ(白)

近年ではシャルドネやピノ・ノワールも認められ更なる進化が期待出来ます♪

シャンパーニュと比べるとお値段も手ごろでスーパーでも販売しているので、

暑い季節やサッパリとしたい時に私は重宝しています!!

シェリー(ヘレス-ケレス-シェリー)

スペインを代表するワインの中にシェリーがあります。

こちらはイベリア半島最南端のカディス県のヘレス・デ・ラ・フロンテラの町を中心に産出される酒精強化ワインです。

※酒精強化ワインとは?
ワインの保存性を高める為に、醸造工程中にアルコールを添加したもの。
フォーティファイドワインとも呼ばれる。
発酵中に添加すると、そこで発酵が止まりブドウの糖分が残るので甘口に。
発酵後に添加すると、ブドウの糖分が残っていないので辛口になります。

ちなみにシェリーは全て白ワインになります。

あとどう熟成させるか?で呼び名が変わります。

  • フィノ…フロールと呼ばれる産膜酵母を発達させ熟成したタイプ
  • オロロソ…フロールを発達させず、酸化熟成をさせたタイプ
  • アモンティリャード…フィノを酸化熟成させたフィノとオロロソの中間タイプ。

私は一度中華料理屋さんでオロロソとイベリコ豚の酢豚をペアリングして頂きました。

イベリコ豚はどんぐりを食べて育っているので、オロロソのナッツっぽいニュアンスと相まって

酢豚→オロロソ→酢豚→オロロソ…の無限ループが止まりませんでした。

さらに紹興酒の様なコクがあるので、中華料理と相性が良いです!!

シェリーのオロロソタイプと、中華料理のペアリングお試しあれ!!

ポルトガルのワイン

ポルトガルの特徴

  • 世界初原産地管理法を取り入れた国
  • 世界3大酒精強化ワインの『ポートワイン
  • 世界3大酒精強化ワインの『マデイラ

実はどこよりも早く、国がワインの品質を保証する制度を作った国です。

そのきっかけとなったワインが『ポートワイン』です。

ポートワインとは?

世界3大酒精強化ワインの1つで、ドウロ地域で造られています。

ブドウの糖度が目標値に達したらアルコールを添加し発酵を止め、自然なブドウの甘みを残したワイン。

黒ブドウのトウリガ・ナショナルなど多様な地元の品種を使って造られています。

ポートワインにも種類があり

  • ルビータイプ…平均3年間の樽熟成を経て瓶詰めされる若いタイプ。ワインの色が宝石のルビーのような色をしているのでRubyと呼ばれる。
  • トゥニータイプ…小さい樽などで熟成させ、酸化により黄褐色になることからTawny(トゥニー)と呼ばれる。
  • ホワイトタイプ…白ブドウを原料として、低温で長期間発酵させてからブランデーを添加したタイプ。最低アルコール度数が16.5%以上。

このポートワインがイギリスで爆発的な人気を誇った際、

ポートの名を語る粗悪品から守る為、

1756年に世界で初の原産地統制制度が取り入れられました。

マデイラとは?

こちらも世界3大酒精強化ワインの1つです。

リスボンから南西に1000kmの大西洋上に浮かぶマディラ島で生産されています。

この島はエンリケ航海王によって開発されました。

ちなみにこの島出身の有名人といえば、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手です。

ブドウ果汁の発酵中または発酵させた後に、アルコール度数96%ものブランデーを添加して造られます。

特徴は保存性を高める為に『熱処理』を行なう事。

その為、他のワインにはない個性を獲得しました。

世界3大酒精強化ワイン

本日まとめたスペインに1つ、ポルトガルから2つになります。

  • シェリー(スペイン)
  • ポート(ポルトガル)
  • マデイラ(ポルトガル)

終わりに

授業でのテイスティングの際に、

テンプラリーニョポートワインのルビーシェリーを飲みました。

テンプラリーニョは、樽の影響もあり甘いバニラやココナッツの様な香りの中に

ブルーベリーやカシスの様な果実の香りもして、

飲むとドカンッと凝縮感のある果実味が来て美味しかったです。

さすが情熱の国スペイン!!

クオリティに対してお買い得なのでイチオシです。

ポートワインのルビーはかった♪

レーズンやイチジクのコンポート、カカオの様な香りから

飲むと甘く豊かな果実味としっかりとした酸味があってスイスイ飲めてしまう。

チョコと合わせたり、バニラアイスにかけて食べると美味しいそうです。

甘党の私にはバチッと来たワインでした。

が、今回飲んだポートはアルコール度数が19.5%だったようで

飲みやすさに騙されてはいけないぞ(戒め

最後のシェリーはなかなか独特の個性を持っていまして、

好き嫌いが結構分かれる味わいです。

紹興酒の様な香りだったり、白コショウなど、結構玄人好みのお酒だと思います。

今回飲んだのはフィノタイプと呼ばれるシェリー酒だったのですが、

このタイプは燻製したハムとか、香ばしいものとの相性がいいようです♪

今回で伝統国のお勉強が終わったので、

次回からは新世界のワインをまとめていきます。

今進化が著しい、日本も登場しますよ!!

今回も読んで下さりありがとうございました!!

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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