【授業の復習】ワインスクール9回目~日本・テイスティング編~

ワイン
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今回はいよいよ日本のワインについての復習となります。

自国のワインなので少しひいきしてます。

あと授業でのテイスティングの時の様子や感想も最後に書きますので

そちらもご覧頂ければと思います。

それではまずは我らが『日本』のワインのまとめをどうぞ!!

日本のワイン

日本ワイン概論

  • 本格的なワイン造りは明治初期から始まる。
  • ブドウの生産量1位は『山梨県
  • ワインの生産量1位は『神奈川県
  • 多様性』に富んだワインが沢山造られている。

日本ワインの歴史

日本で本格的にワインが造られるようになったのは『明治時代』と言われています。

明治初期になると、海外から入ってきた知識を元にワイン造りを始める人が出て来てきました。

そして日本人として初めてフランスに留学し醸造技術を学んだ青年たちが、国内初のワインの会社である「大日本山梨葡萄酒会社」を立ち上げます。

ちなみに日本にブドウが伝来したのは『奈良時代』と言われています。

 718年に行基という高僧が、甲斐国勝沼(山梨県甲州市の勝沼)の柏尾山大善寺というお寺に持ち込んだのがきっかけです。

このお寺では手にブドウを載せた珍しい仏像が公開されています。

このブドウが現在日本を代表する品種である『甲州』です。

ブドウの生産量とワインの生産量

そういった歴史的背景もあり国内のブドウの生産量1位は『山梨県』です。

これは納得の1位なのですが、ワイン生産量の1位を見てると『神奈川県』となっています。

私の地元は神奈川県なのですが、生まれてこのかた、『神奈川=ワイン』のイメージは皆無です。

更に盛んにブドウの栽培が行われてるというのも聞いたことがありません。

なんでだろう?

という疑問に先生がバシッと答えてくれました。

その理由は、

大手の工場が神奈川にあるから

という納得の理由でした。

あと意外と勘違いしがちなとっておきの豆知識を、ひとつシェアさせてください。

日本ワインと国産ワインの違い

一見どちらも同じ意味合いだと思ってしまいますが、明確な違いがあります。

日本ワインと国産ワインの違い
  • 日本ワイン』…日本で採れたブドウのみを原料として、国内で製造されたワイン
  • 国産ワイン』…海外原料(濃縮果汁など)を使用し、国内で製造されたワイン

『国産の牛肉がお買い得ですよ~!』みたいなフレーズをスーパーなどでよく聞きますが、

ワインの場合この『国産』という意味は、『国内で造ったよ』という意味でしかありません。

なので、日本のブドウ100%で造られたワインのみを『日本ワイン』と呼びます。

日本のブドウと海外の原料を混ぜたり、海外の原料のみで国内製造したら

国産ワイン』または『国内製造ワイン』と呼びます。

これは法の整備が遅れたことで、こんなややこしいことになってしまった経緯があります。

ちなみに、全体の比率は日本ワイン20.2%に対し、国内製造ワインが79.8%となっております。

日本のブドウ品種

白ブドウ

  • 甲州…伝来は奈良時代ともいわれている日本で最も歴史ある品種。造り手によっても個性は変わるが、ゆずのようなサッパリした柑橘系の香りからの心地よい酸は、どの料理とも合わせやすく、ひきたててくれるような大和撫子気質を発揮する。もちろん単体としての個性も持ち合わせる芯のある品種です。白・黒合わせて生産量No.1!!

黒ブドウ

  • マスカット・ベーリーA…新潟県の川上善兵衛氏が作った交配品種(ベーリー×マスカット・ハンブルグ)である日本独自の品種。個性としては、イチゴキャンディや綿菓子のような甘い香り。しょうゆやみそと好相性!!
  • 山幸(やまさち)…2020年に日本で3番目の品種として※O.I.Vに登録される。しっかりした酸味と、どこか野生的な印象を受ける品種。

※O.I.V…International Organisation of Vine and Wine (国際ブドウ・ブドウ酒機構)の略。
EUに輸出する際、この機関が認定するブドウ品種しかラベルに表記できないようです。
日本だと、2010年甲州2013年マスカット・ベーリーAが登録されています。

日本の銘醸地

日本ブドウ生産量ランキング

沢山紹介したい場所はあるのですが、今回は国内生産量3位までの地域をご紹介します。

山梨県

ブドウ生産量No.1

主力の品種は白:甲州 赤:マスカット・ベーリーAなどの日本固有の品種になっています。

ブドウが伝わった地であったり、日本初のワインの会社である大日本山梨葡萄酒会社が誕生した地でもある歴史のある産地です。

主要な産地は、勝沼塩山北杜市などが挙げられます。

ワイナリー数1位です。

ワインスクールの友人たちと旅行で甲州市勝沼に行った際に、

それはもう移動中さまざまなワイナリーを見かけました。

あと一面にぶどう畑が広がっていて壮観です!!

生まれて初めてのワイナリー見学をさせて頂いた『勝沼醸造』さんや

約180種類もの地元のワインの試飲が出来る『ぶどうの丘』など

私にとって楽しい思い出が詰まった土地です。

これでもかぁっ!!と美味しいワインを飲みまくったのは本当に楽しかった♪

旅の思ひでの記事↓

『勝沼ワイン旅~その1.勝沼醸造さん~』
『勝沼ワイン旅~その2.ランチ・ぶどうの丘~』

長野県

日本でのぶどうの生産量第2位長野県です。

山梨県は甲州や、マスカット・ベーリーAなど日本固有の品種が主力でしたが、

長野県では、白ブドウ:シャルドネや黒ブドウ:メルロなど

国際品種が主力になっています。

隣の県でも、これだけガラリと変わるのがワインの面白いところですね。

主要な産地は、塩尻市桔梗ヶ原、千曲川の上流にある東卸市が挙げられます。

北海道

北海道もワインの重要生産地です。

主力品種はドイツ系品種(ケルナー、ミュラー・トゥルガウ…etc)でしたが、

近年では冷涼な気候を活かした、ピノ・ノワールソーヴィニヨン・ブランシャルドネの栽培が活発です。

冷涼な気候からきれいな酸の乗った北海道のピノ・ノワールは

ブルゴーニュのピノ・ノワールとはまた違う個性があって美味しかったです。

主要産地は余市町浦臼町岩見沢市三笠市が挙げられます。

テイスティングタイム

お待ちかねのテイスティングタイム。

毎回先生からのヒントがあるので、そのヒントを頼りに飲み比べます。

本日のヒントはこちらでした。

  • オーストラリア シラーズ(赤)
  • ニュージーランド ソーヴィニヨン・ブラン(白)
  • 南アフリカ ピノ・タージュ(赤)
  • 南アフリカ シュナンブラン(白)
  • 日本 甲州(白)
  • 日本 マスカット・ベーリーA(赤)

全て単体で100%

という事で絶好の品種個性を比較するチャンス。

丁度白ワイン3種、赤ワイン3種なので、まずは白から。

こちらは私の感じたままの記述になりますので決して参考にしないでください。

外観香り味わい
かなり透き通っている
薄い色
ミネラル?スッキリ爽やか
緑っぽい黄色青さを感じる豊かな酸
グレープフルーツのような苦み
濃いイエロー甘い系の香り?まろやか
果実味を豊かに感じる

これがその時残っていたメモです。

ミネラル?に自分で笑ってしまいましたが、

①甲州②ソーヴィニヨン・ブラン③シュナンブランと予想。

これが見事に的中!!

調子に乗り浮かれながらお次の赤の3種類。

外観香り味わい
濃いダークチェリーレッド
エッジにピンクあり
黒系果実
ブラックベリー
煮詰めた印象
アタック強い
スパイシー
タンニン中程度
濃いラズベリーレッドキャンディの様な甘い香りキャンディ
さわやか果実味

③に至ってはなんかもう完全に言葉にするのをあきらめてますね。

味わいコメントの『さわやか果実』は、ふきんの水を完全に絞り切る勢いでなんとか捻り出したのでしょう。

あとこの香りをどう表現していいのか?というのがまだまだ修行中ゆえ

パッと言葉が浮かんでこないというのもあります。

あと②の味わいコメントの『キャンディ』も今見返すと笑いがこみ上げてきました。

しかし、3つのうち2つわかれば残りの1つを選んだも同然ということで、

①シラーズ②マスカット・ベーリーA③ピノ・タージュと策謀を巡らし予想。

こちらもなんと正解!!

シラーズは、パンチ力があり、やはり好きな味わいです。

ワインを飲んでるなぁというのを存分に感じさせてくれるところが好きです。

マスカット・ベーリーAのキャンディには驚きました。

甘く煮詰めたような香りと味わいは、すき焼きや牛すじの煮込みと合うようです。

ピノ・タージュはカシスやブルーベリーの様な香りとスミレの様なお花っぽさもあり、

アタックは強いけど豊かな酸が伸びてきて、タンニンも滑らかで余韻も伸びてきました。

こちらは牛肉のトマト煮込みなどと合わせると良いそうです。

少しづつではありますが成長してきたのかなぁとこの授業のテイスティングの時に感じました。

以前はアイドルグループのメンバーの顔が全員同じに見えてしまうかのように、

スーパーに並んでいるワインも全て同じように見えていました。

しかし、メンバーそれぞれの個性を知ったとたん、今まで同じように見えていたものが全く違うのだと気づきます。

アイドルグループみんな同じ顔に見えてしまう問題

まだはっきりわかった!!という段階ではないかもしれませんが、

それぞれの輪郭程度はつかめてきたのかなと思います。

そしていよいよ次回からは最後の講義である、

『新世界ワイン最終章』に突入しますので乞う

今回もお読みいただきありがとうございました!!

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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