話題の自然派ワインを立ち飲みできるお店『WINE SHOP nico横浜』【ルーシーマルゴー試飲会】

ワイン
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昨今、『自然派ワイン』というワードをよく見かけるようになりました。

環境への関心の高まりや、品質の向上を理由に年々世界的に人気が高まっているそう。

その勢いもあって人気の生産者さんのワインは取り合いが激しくなかなか飲めない。

なら、飲んでみたい!というのが人情!

ということで自然派ワインの大人気生産者である『ルーシーマルゴー』の試飲イベントに参加してきました。

イベントを開催していたお店はコチラ

WINE SHOP nico 横浜店

常時グラスで10種類ほどの自然派ワインや日本ワインを立ち飲み出来てしまうお店です。

今回はそのイベントの様子や率直な感想を書いていきます。

『自然派ワイン』とは?

そもそも自然派ワインってなんだろう?

と疑問に思う方も多いかもしれません。

かくいう私もその1人です。

野菜で言うと有機栽培をイメージしてもらうのが一番しっくりくると思います。

自然派ワインとは極力人の手を介さず造られたワイン全般のこと。栽培では農薬や化学肥料、醸造工程では添加物などの使用が避けられていたり、特別なカレンダーに沿って農作業を行うなどの取り組みがなされている。しかしながら、生産者によって取り組みがバラバラなため、ひとくくりに自然派ワインといっても多種多様である。

ざっくり言ってしまうと、人の手を介さず自然の作用やブドウ本来の力によって、その土地とブドウの魅力を表現したワイン

ナチュール』なんて呼ばれてたりもします。

基準を満たすと認証マークをエチケットに表示することができますが、『そんなの当たり前だよね』という感じであえてアピールしない生産者も多いです。(DRC…etc)

飲んだ時の特徴としては、身体に染み込むような優しい味わいなどが挙げられます。

しかしながら、極力手を加えない事を信条としているので、色が濁っていたり、開けたばかりだと還元臭と呼ばれる独特のにおいが強いものもあったり、万人ウケするワインではないかもしれません。

濁りはワイン本来の旨味を全て詰め込んだ結果ですし、還元臭は時間をおけば落ち着きます。知らずに飲むとびっくりするかもしれませんが、慣れるとナチュールならではの『うまみ』にドハマリしてしまう人も多いです。

私も最初は正直『なんだこれ?』という感じでしたが、気がつけば作り込まれた和食のような、素材の魅力が存分に引き出された味わいの虜になっておりました。

ルーシーマルゴー飲み比べ

人気のワインをその場で比較できるのは嬉しいですね

今回開催していたのは『ルーシーマルゴー』の飲み比べイベント。とても人気な生産者ということでワクワクが止まりません。三種類のワインを飲み比べしてきました。

まずは頂いた資料から簡単にルーシーマルゴーについて紹介させていただきます。

ルーシーマルゴーとは?

オーストラリアで活躍しているナチュール界で今大注目の造り手『アントン ファン クロッパー』が愛娘ルーシー マルゴーの名前を冠して2002年にアデレードヒルズに設立したワイナリー。元シェフにしてアデレード大学醸造学科を主席レベルで卒業。

ワイン造りのスタイルは『あるがまま』。糖度計などの測定された数値には頼らず、ブドウを食べて得られたインスピレーションによりスタイルを決定。なので毎年収穫されるブドウによりブレンドやキュヴェを作り替えるため、同じスタイルのワインがほとんど造られません。つまり毎年味わいが変わります。収穫したブドウは全て野生酵母で発酵し、温度コントロールも行いません。補酸や補糖も行わず、清澄剤などの添加物も不使用。唯一、SO2はボトリングの際に0~20ppmだけ使用します。ワインを飲むと彼の奇人的外見とは裏腹に、ピュアで身体に染みる様な優しさが印象的です。

と頂いた資料にありました。

インスピレーションで造り方を毎回変えるなんて驚きですね‼︎

あと『奇人的外見』というワードに少し興味をひかれてしまいました。

さっそくそんな彼の作品を味わってみたいと思います。

テット ド ウフ 2020

背負っているのが多分発酵・醸造で使っているエッグタンクだと思います

品種:ソーヴィニヨンブラン

オレンジワイン

頂いた資料:エルダーフラワーやグーズベリーの香りに満ちています。塩味を感じさせるミネラリーな仕上がりで、トロピカリティも兼ね備えた妖艶なスタイル。

感想:色調はレモンイエローでグラス内に泡が少量ありました。香りは爽やかかつちょっとトロピカルフルーツのような熟した甘い香りも。味わいは資料にあったように塩っ気に驚きました!あとじわぁっと口内に染み込んでいくような口当たり。染みるぅ。しょっぱいグレープフルーツみたいな印象を受けました。見た目は完全に白ワインですが、ちょっとだけマセラシオンしているのでオレンジワインとのことです。

ちなみにGoogle翻訳にワイン名を入れて調べてみたところ、『卵の頭(tête d’oeuf)』という意味だそうです。発酵と熟成をセラミックのエッグタンクで行っているのが由来だと思われます。

ヴァン ド ソワフ 2020

特徴のあるエチケットですよね

品種:メルロー

赤ワイン

資料:珍しくもMcLaren Vale産のオーガニックフルーツとなります。5日のカルボニックマセラシオンの後にステンレスタンクで全貌発酵、プレスはせずにフリーランのみを瓶詰めしています。マゼンダの色調、スイカジュースの様にがぶ飲みしやすいポップな仕上がりです。

感想:色調は淡いラズベリーレッドでこちらもグラス内に少量の泡がありました。バラのような香りと若干の土っぽさ?味わいは果実の甘さを感じたかと思うと遅れて豊かな酸味。この酸が伸びる伸びる。それに合わせてじわぁっと旨味が身体に染み込んでくる。タンニンはいい意味で控えめ。酸が心地よくクイクイ飲めちゃいます。

ちなみにワイン名は『Vins de Soif』→『のどの渇きを潤すワイン』という意味だそうです。

サンジョベーゼ 2021

ただならぬ雰囲気

品種:サンジョベーゼ

赤ワイン

資料:『Gamayと同じ様にSangioveseをワインにしてみたらこうなったんだよ』との事。タンニンがとても優しく、ブルーベリーの果実感と微かなリコリス香。

感想:色調はラズベリーレッド。開けたてとの事だったので香りのボリュームは控えめ?味わいはベリー系のかわいい酸味なのですが、私はギューンとくるタンニンを感じました。歯茎がギュッとなる感じ。しかし資料だとタンニンがとても優しくとあるのでこれはタンニンではない?でもやっぱり酸が心地よい。

試飲の感想

この体験を一言で表すと『ナックルボール』という言葉が浮かびました。

どのワインも自分の今まで飲んできた品種とは似ても似つかない味わいだなと思ったら、言われてみれば確かにと品種個性を感じる部分もあったりと、揺さぶられっぱなし。

なんだこれ?と二口、三口。少し時間をあけて四口目でやっと特徴を捉えたか?と思うとまた違う顔をみせてくる。

しかしながら今回の試飲で共通して感じたのは、じわぁっと身体に染み込む様なうまみ

飲んでいてとても楽しいひと時でした。

幸せ♪

あと店員さんが親切な方が多く、丁寧にワインについて説明してくださいますので、初めての方でも気軽に行って楽しめるのが本当に素晴らしいと思いました。

イベントの参加費用は1,500円

参加方法は公式HPのイベントページからの予約でした。

WINE SHOP nico 二子玉川店&横浜店イベントページ
WINE SHOP nicoのイベントページです。楽しいイベント盛りだくさん!チェックしてみてください♪

※二子玉川店のイベント情報も一緒に記載されているのでご注意ください。

イベント情報は公式のInstagramからも配信していますので、自然派ワインや日本ワインに興味のある方はチェックです。

お店情報

WINE SHOP nico 横浜店の情報です。

店名WINE SHOP nico 横浜店(ニコ)
住所神奈川県横浜市西区南幸1-5-1 相鉄ジョイナス B1F
アクセス横浜駅から162m
電話045-624-8400
営業時間10:00~23:00(L.O 22:30)
定休日なし
支払い方法カード可
(VISA、Master、AMEX)
電子マネー可
席数カウンター

WINE SHOP nico 公式HP

WINE SHOP nico 横浜店 Instagram

おわりに

人気の生産者さんのワインを飲み比べられる機会はそうそう無いのでとてもいい経験ができました。

やはり比較で飲むとより一本一本の個性をとらえやすくなりますね。

個人で用意するのは労力も費用もかさむので、やはりここはプロにお任せするのが一番だと思います。

資料をいただけたり、店員さんから丁寧に説明をしてもらえるのも嬉しいポイントでした。

飲んだワインを自力で調べるというのはよほどマメな方でないとそのままになりがちですし、その場で知識と共に飲めるというのが個人的には楽しいです。

自分で飲んで感じたことと、店員さんの飲んだ感想を比べてみるのも大変勉強になりました。

フードコートの中にある立ち飲みスタイルのお店なので、グラスでワインを頼んでフードコート内の他のお店の料理とペアリングしてみるという楽しみ方もできます。

そのグラスワインのラインナップも常に10種類くらいの自然派・日本ワインが飲めてしまうというから驚き。

無くなり次第どんどんラインナップが変わっていくそうなので、来るたびに色んなワインが飲めそうです。

自然派ワインや日本ワインに興味のある方はぜひ一度ご堪能あれ!!

今回もお読み頂きありがとうございました。

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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