【まとめ】ワインスクール最終回①~アルゼンチン・チリ~

ワイン
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遂にビギナークラスの最終回に突入しました。

最終回はアメリカ・アルゼンチン・チリのワインについてです。

新世界の中でも確固たる地位を築き上げたアメリカ。

生産量世界でTOP5に入ってきているアルゼンチン。

コストパフォーマンスに優れるチリワイン。

やはり授業でもアメリカに対するウェイトが大きかったのでまずは、

アルゼンチン』と『チリ』のワインについての復習をまとめていきます。

チリとアルゼンチン

チリ・アルゼンチンの気候の違い

チリもアルゼンチンも南アメリカ大陸でお隣同士の国です。

しかし、チリとアルゼンチンの間にある『アンデス山脈』の影響で

チリ地中海性気候

アルゼンチン大陸性気候

と気候に変化があります。

日本でいうと日本海側がチリ、太平洋側がアルゼンチンのイメージです。

気候が変わると出来上がるワインにも違いが出てくるのが面白いところ!!

まずはアルゼンチンからまとめていきます。

アルゼンチンのワイン

アルゼンチン概論

  • ワイン生産量世界5位
  • 標高が高く冷涼
  • 降雨量が少ないので、灌漑が必要

チリ側からくる湿気を含んだ風をアンデス山脈が受け止めるので

アルゼンチンは非常に乾燥した降水量の少ない産地になります。

標高の高い冷涼な土地で降水量の少なさをカバーする為に

灌漑(かんがい)という人工的に畑に水を撒く方法を使ってブドウを育てています。

その水にはアンデス山脈のミネラル豊富な雪解け水を利用しています。

アルゼンチンの主要品種

白ブドウ

  • トロンテス…華やかな甘い香り。アロマティック品種とも言われます。冷涼な地域で育った辛口タイプはカンキツ系、温暖な地域で育った甘口タイプは桃やパイナップルと育ちでも味わいが変わってきます。

黒ブドウ

  • マルベック…白ブドウ・黒ブドウ合わせてアルゼンチンで一番栽培されている品種。色がとっても濃いのが特徴。その為アントシアニンなどが豊富!!フランスのカオールでは『黒ワイン』とも呼ばれている。お肉と一緒にゴクッと行きたい味わい。

チリのワイン

チリ概論

  • 2015年より日本の国別輸入量でNo.1(それまでの1位はフランス)
  • フィロキセラの被害がない
  • プレミアムワインも多数輩出!!

最近だとコンビニでも見かける気がします。

チリワインは価格に対して品質が高いものが多いです。

言い換えるなら、コストパフォーマンスがメチャ高い!!

正直高いワインを買って『失敗した…』となるなら、

チリのワインを2.3本買った方が満足度が高かったりします。

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロとカルメネールを飲み比べちゃおうかな?

というのが現実的にできて美味しい。

これはとても嬉しい。

あと基本的には単一品種で造っているワインが多いので

品種ごとの特徴を知りたい時にも重宝します。

あとフィロキセラという害虫の被害に合わなかったので、

自根のブドウの樹が残っている数少ない地域でもあります。

チリの主要品種

白ブドウ

  • ソーヴィニヨン・ブラン…日照量が多いので果実味豊かな味わいに。他の国のものより酸はおとなしくなる傾向があります。しかしながら、レイダ・ヴァレーという産地は『冷涼かつ石灰質土壌』を兼ね備えている為大注目です!!

黒ブドウ

  • カベルネ・ソーヴィニヨン…乾燥していて、昼夜の寒暖さもある絶好の環境であり、ヨーロッパと比較すると日照量の多さもあってブドウがしっかりと熟します。その為飲みごたえバッチリかつ他の国よりわかりやすくフレンドリーな印象です。
  • カルメネール…少し前までメルローと間違われていた品種。タンニンが滑らかで黒系果実の香りやスパイシーさを兼ね備えているのが特徴。

チリの銘醸地

チリの銘醸地まとめ画像

1.アコンカグア・ヴァレー

主力品種はカベルネ・ソーヴィニヨン

日照時間が長く、気温の寒暖差もある為、ぶどうの栽培にうってつけの土地です。

この生産地からはオーパスワンで有名な『ロバート・モンダヴィ』氏とエラスリスの5代目である『エドワルド・チャドウィック』氏がタッグを組んで造った

セーニャ』というプレミアムワインがあります。

ロバート・モンダヴィ氏がジョイントベンチャーで造った3つ目の銘柄という事もあり

オーパス3』とも呼ばれたりします。

・オーパスシリーズ
  1. OPUS ONE(オーパスワン) シャトー・ムートン・ロスチャイルド アメリカ
  2. LUCE(ルーチェ) フレスコバルディ イタリア ※オーパス2 
  3. Sena(セーニャ) エラスリス チリ ※オーパス3

どのワインも大人気!!飲めたらラッキーです!!

2.セントラル・ヴァレー

チリ最大のブドウ産地です。

特に『マウレ・ヴァレー』と『マイポ・ヴァレー』が有名です。

マウレ・ヴァレー

チリワインの約50%がこの地で生産されています。

こちらも日照量があり、乾燥しているのでぶどうの栽培に適した土地です。

かつ、夏が5カ月も続くというのだから驚きです!!

暑いの好きな人はいいかもしれない。

カベルネ・ソーヴィニヨンメルローカルメネールなどが主力です。

マイポ・ヴァレー

チリの首都サンティアゴから少し離れた場所にあり『南アメリカのボルドー』とも称される土地。

この土地からは数々のプレミアムワインが生産されています。

シャトームートン・ロートシルトを擁するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド

コンチャ・イ・トロのコラボで生まれた『アルマヴィーヴァ

コンチャ・イ・トロ社の創業者の名前が冠せられた『ドン・メルチョー

エラスリスのトップキュヴェである『ヴィネド・チャドウィック

チリのワインの最高峰ともいえるワインが目白押しの地域です!!

おわりに

どちらも比較的お財布に優しい価格でおいしいワインが飲める生産国です。

ですが中には徹底的な品質管理の元で造られるプレミアムワインも数々登場しています。

OPUSシリーズを一気に飲み比べて

アメリカ・イタリア・チリの違いを味わってみたりしたら楽しそうだなと

妄想が広がります♪

色々な方に『まず何を飲んだらいいですか?』と聞くと

『まずはチリのワインからがおすすめだよ』

という回答が多かったのですが、勉強してみてその意味が分かったような気がします。

飲みやすさ、値段に対する品質の良さ、単一品種メインなので味の特徴を掴みやすいなど

ワインを楽しめる要素が揃っているし、何より『大ハズレ』というのが少ない気がします。

次回は最終回の『アメリカ』ワインについてまとめていきます。

テイスティングでまさかのワインが登場します!?

お楽しみに!!

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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