始めに
ワインを勉強し始めてぶち当たった問題がある。
それは、
『ワインをもっと飲みたい。』
シンプルにこれである。
様々なブドウ品種の特徴やその土地のテロワールを知りたい。
勉強した知識と経験を結び付けたい。
と真面目な意見もあると思うのだが、私の場合は単に楽しいからいろんなワインを飲みたい。
しかしながら、ワインはお財布に優しいものからマダムルロワやドメーヌドラロマネコンティが造る石油王クラスでないと手が出ないものなどピンキリである。(うん百万するものも…)
かつ独り身だとワインを1本開けるというのはお値段的にも、肝臓の処理能力的にもキツイものがある。
ということで、いろんなワインが飲めるお店で楽しく食事するのがコスパがいいだろうという結論に至った。
お店選びの参考になったり、私の経験を皆さんとシェア出来たら嬉しく思う。
この機会に始めたフォロワー0のTwitterとInstagramから、『このお店美味しいよ』とか、『このワイン美味しいよ』といったオススメ情報も教えて頂ければ幸いだ。
『Vv.lab』さんでの思い出
今回伺ったのは幕張にある美味しい料理とワインを頂けるお店『Vv.lab』さん。
知り合いの方から
『ワイン勉強し始めたならここは外せないよ!!』
ということでランチを予約し、ワクワクしながらお店へ向かう。
無事に到着。
お店に到着しカウンターへ座ると、人生で初めてのオシャレな光景を目にする。
吉野家やラーメン屋さんなど、部活を頑張っている高校生が好きなものを食べてきた私にとっては未知の世界である。オシャレ!!
これは否が応でもどんな料理が出てくるのか期待が高まる。
まずアミューズと呼ばれる前菜の前に出てくるお料理から。
というか前菜の前に料理って出てくるんですね!!(初体験)
まず『ブルスケッタ』というワードを人生で初めて耳にする。
薄くスライスして焼いたパンにオリーブオイルやニンニクを塗って、好きな具材を乗せて楽しむ料理。
今回はトマトとそら豆のブルスケッタを頂く。
そしてそこに
ロゼスパークリングがばっちり合う!!
幸せ…
しかしそれはまだまだ序の口であった。
アミューズに続いて前菜の盛り合わせを出して頂いたのだが、
とんでもないのが出てきた。
マスターからすべての前菜についての説明が始まるも
そこまで料理経験の無い私はすごく手間暇がかかってるんだなぁという感想しか出てこないのが悔しいが、とんでもないワードが乱舞していた。
『8時間煮込んで…』『一年寝かせた北海道産のじゃがいもを…』『普段は捨ててしまう部分も新鮮な状態だと…』『エキスが入っているので…』『〇時間煮込んだ後、こちらの△時間煮込んだものと合わせて…』
情報の洪水過ぎてパニパニパニック!!
マスター曰く
『家じゃ絶対に出てこないものを出さないとやってる意味が無い』
という格言を頂きました。かっこいい…
ワインとはどう合わせればいいですか?と質問したら
基本的には色と合わせて飲んでもらえれば大丈夫と教えて頂いた。
赤、白、スパークリングが飲み放題なので、基本的には食材とワインの色を合わせて、
ものによっては赤でも白でも合うらしいので、両方試してみる。
なんだこれ?
そのまま食べても美味しいのに、ワインと合わせることでより強調される部分が変わる。
クラスメイトの普段見せない部分を垣間見れたような感覚。
こんな魅力も持っていたのかとか、
実はグラマラスだったのねとか、(すけべ)
これが食事とワインの相性、オシャレにいうとマリアージュなのかと感動していた。
そしてまたすごいオシャレな器に本日のパスタをドドンと出して頂いた。
そしてこんなブログを書こうと思ったのにお恥ずかしいのですが
どんなパスタか説明をしていただいたが、ワインをガバガバ飲みすぎて説明を忘れるという失態を犯す。
ということでこちら『とんでもなくうまいパスタ』です。(白目)
ワインをガブガブ飲み本能的に炭水化物を欲しているところに、ドンピシャのタイミングで登場してくれたので、ペロリ。
クリーム系パスタと白ワインって物凄く相性がいいのだと実感!
そして最後はスイーツ♪
そしてここでも説明とデザートの名前は記憶の彼方へと吹き飛んでいた。
こちら『とんでもなくうまいスイーツ』です。(白目)
アクセントのチョコムースのあるなしでもまた味わいが変わって、一度で二度も三度もおいしい。
そして全体を通じて『器』にもマスターのこだわりが光っており『特注』らしいです。
ドバイのレストランで使用している器もあるのだとか…
なんかもうスケールが違う…
そして『ワイン』の持つ力に私自身も驚いたのが『出会い』
その日結婚記念日を迎えたご夫婦とたまたま一緒になることができ、
マスターの想像を絶する手間暇のかかった美味しい料理の説明を一緒に聞きながら、
『これは家じゃ食べれないですね!』
とお互いに共感しながらワイワイ食事が出来た。
旦那様も奥様もとてもおおらかで優しい方々で、お二人の仲睦まじさを見ているだけで暖かな気持ちになれた。
そこにマスターの究めすぎたワインや料理のお話も加わり楽しくてしょうがない。
マスターの人柄も本当に素晴らしく、私が最近ワインを勉強し始めましたと伝えたら
『これ知ってる?』
みたいな流れでコースにはないワインをご夫婦と一緒にサービスで飲ませて頂いてしまった。
オレンジワインなるものや、DRCの共同経営者が起こしたドメーヌが造る、2017年に新たに取得した畑のファーストヴィンテージなどを頂いてしまう。
そして、これは記事にしてしまっていいのだろうか?
『ご夫婦の結婚記念日と君も遠くからきてくれたから』
という理由で『シャトー・ディケム』を飲ませて頂いてしまった!!
マスター貴方が神ですか?
説明しよう。
『シャトー・ディケム』とは、フランスボルドーのソーテルヌ地区『唯一』の特別第1級
Premier Grand Cruという最高格付けシャトー。
貴腐ワインという極甘口ワインというジャンルの中の『絶対王者』
ヴィンテージやどこで買うかにもよるが、1本10万するものも…
そして『貴腐ワイン』というのは、貴腐菌というのに敢えてブドウを感染させ、ブドウの水分を飛ばし糖度を限界まで高めた状態で造る極甘口ワイン。
この前ボルドーの授業で習った、私とは生涯無縁の飲み物だと思っていた『シャトー・ディケム』が今目の前に…
恐る恐る一口…
なんでしょう。すぅーっと勝手に頭が後ろの方に引っ張られる。
そしてやや斜め上の辺りを眺めながらうっとりしている私がいる。
とてつもなく大量の花の蜜をギュッと凝縮したかの様なこの世のものとは思えない雫。
きっと神話の世界の神々や仙人が飲んでいたお酒とはこんな味だったのでは?
と思わせるような香り、味わい、余韻。
マスター曰く、
『鉱物的な感じやセラミック感がまだ残ってるから、まだ飲み頃は先』
らしい。
徹底した品質へのこだわりが生み出したワインなので、100年もの時間にも耐えうるという噂だ。
ご夫婦の仲もこのワインのように、長く長く続いていってもらえたらいいなと思ったのであった。
そして近々『持ち寄りワイン会』があるんですとマスターに相談したところ、
※持ち寄りワイン会
各自ワインを持参して行われる飲み会
『ワインエキスパート倒したい?』
という満面の笑みから放たれた衝撃のワードに驚きを隠せない私。
もちろん答えは、
『イヤォオ!』
という事で『ワインエキスパート殺し』なる必殺ワインを伝授して頂く。
赤、白一本づつ予算内でオススメして頂いたので即購入。
ワイン会に持っていくワインは私を含めガチ初心者3人で決める事になっていたので、ワイン選考の時にプレゼンしてみようと思う。
選考に漏れた場合は、ガチ初心者三人で仲良く飲もう♪
ワイン会で倒したいというより、自分が飲みたい。
気が付けば大きくお店のランチ時間を過ぎていたので、お支払い。
この内容で5478円はコスパが限界突破である。
むしろシャトー・ディケムの一撃で元が取れている…
Vv.labさん、恐ろしい子…
ご夫婦とも笑顔でお別れをして、大満足でお店を後にする。
ワイン、料理ももちろん素晴らしいが、マスターをはじめ集まるお客さんも素敵なVv.labさん。
貴重な体験が出来ました。
ワインを勉強し始めてからというもの、沢山の素晴らしい出会いに恵まれて本当に私はラッキーだなと感じる。
本当にありがとうございます。
次はマスターオススメのマリアージュのコースで伺います!!
お店の情報はコチラ。
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※予約していった方が確実です。
次はもっと上手くレポートしますので、SNSフォローよろしくお願いします!
ここまで読んでくれてありがとう。