自然派ロワールワイン7種類飲み比べ【@WINE SHOP nico】

ワイン
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前回のルーシーマルゴーの試飲会で完全に味をしめた私は、またWINE SHOP Nicoさんのイベントに参加してきました。

今回はロワール地方の自然派ワイン7種の飲み比べ

フランスの庭とも称される豊かな自然に恵まれた地域から造られるワインを堪能します!!

ロワールとは?

以下頂いた資料からの抜粋になります。

フランス最長のロワール川流域に広がるワイン産地で、東から西まで約1000km。海に近いエリアと内陸部では気候も異なり、栽培されている品種も異なります。『ソーヴィニヨン・ブラン』や『カベルネ・フラン』といった国際品種から、『ムニュピノ』などの地場品種があり、様々なタイプのワインがあります。有機栽培やビオディナミ農法も盛んで古くから取り組んでいる生産者も多く偉大なワインも多く生まれる魅力的な産地です。

1000kmという距離に驚き!!

今回の試飲では資料にあったロワールの代表的な品種である『ソーヴィニヨン・ブラン』『カベルネ・フラン』それと現地品種の『ムニュピノ』を飲んでいきます。

自然派ロワール7種類飲み比べ

【白】マリー・ロシェ アムネ・モワ 2021

シャンソンへのオマージュのエチケット

使用品種:ムニュピノ

初ヴィンテージからパリや欧米で大ブレイク!ナチュラルワイン造りに惹かれてロワールに移住。ワインをアール・ド・ラ・ターブル(食卓の芸術)と考えのもとミクロネゴスを立ち上げました。メロンや白桃、スレート、黄りんご、パイナップルなどの香り。アタックはとても柔らかく、フレッシュな口中には八朔のニュアンスが広がる。フィニッシュにはマルメロのノートとともに心地よい旨味が残るりキュヴェの名前は、フランスの国民的歌手のシャルル・アズナブルの同名シャンソンへのオマージュ。

配布資料から引用

感想:初めてムニュピノを飲みました!!普段はソーヴィニヨンブランで造るそうですが、この年はムニュピノで仕込んだみたいです。色調はレモンイエロー。香りには白いお花やリンゴ、パイナップル。味わいは酸がしっかりしていてスッキリとした味わい。じわぁとしみ込んでくるようなうまみが心地よい。余韻にグレープフルーツの皮をかじったような苦み。これは大人気なのが納得!!

【白】ル・クロ・デュ・チュ=ブッフ ル・プティ・ビュイッソン 2021

シンプルなエチケット好きです

品種:ソーヴィニヨンブラン

今を遡る事20年以上前、1996年にビオロジック栽培と亜硫酸塩無添加醸造を開始し、今や堂々ヴァン・ナチュールの重鎮と畏敬される生産者。ル・クロ・デュ・チュ=ブッフ ティエリーが、このテロワールはソーヴィニョンに見事に適合していると、太鼓判を押す畑。2019VTからトゥレーヌのAOCを名乗るのをやめVdFとしてリリースされる。

配布資料から引用

感想:ほんとに爽やかピュア。色調はレモンイエロー。香りにはハーブや青りんご。味わいはグレープフルーツが一番イメージに近いかなと思います。こちらも飲んだ際にじわぁっとうま味が広がります。ハーブのような清涼感、余韻にほのかな苦みを感じました。

【白】キャロリーヌ バン コーントル クゥール 2020

アレクサンドルバンの奥様のワイン

品種:ソーヴィニヨンブラン

アレクサンドルのパートナーであるキャロリーヌが一生産者として独立。ある種破天荒なアレクサンドルとは違い、ツボを押さえ、安心感を感じられつつも自由さのある酒質。キュヴェ名はラベルの通り『心臓(心)に対して』ですが、転じて『ぞっこん』という意味もあります。抜栓直後から凝縮した花の果実の香りが飛び込んできます。白〜黄色系の花や黄桃、花梨のネットリとした果実の香りに加え、ライムなどの柑橘系の香りも加わります。徐々に、イーストやブリオッシュ、蜜のようなニュアンスも感じられ、まるでシュナンブランの様な香りに包まれます。

配布資料から引用

感想:アレクサンドルバンは私の好きな生産者の一人なのですが、その奥さんのワインも今回飲めるというのでテンションが上がりまくってました。色調は濃いレモンイエロー。香りには蜜を感じる甘い香りとリンゴにハーブの清涼感。口あたりはまろやか。そこからの果実味、そしてミネラル。更に少しすると燻製的なスパイシーさが顔を出してきてびっくりしました。口に含んでからの様々な変化に脱帽。

【白】アレクサンドル バン VdF ピエール プレシューズ 2018

これを目当てに飲みに来ました

品種:ソーヴィニヨンブラン

『本物のプイィフュメ、サンセールは、よりピュアなワイン造りから生まれる。』畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミにやる手法で葡萄を栽培、濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨンブランやプイィフュメの概念を超えたワインを生み出しています。若干濁りのある濃いレモンイエローの外観。白と黄色い花が混じり合ったようなフローラルさ、パイナップル、ライチ、洋梨、桃、アプリコットと言った熟れた果実の香りが湧き上がってきます。2010年に生まれた息子の名前がピエールである事にちなみ、『大切なピエール』という意味を込め名付けられました。

配布資料から引用

感想:実はアレクサンドルバンが試飲メニューに入っていたので、参加を決めました。色調はとても濃いイエロー。香りのボリュームは大きく、濃厚な香りがグラスから漂ってきます。トロピカルフルーツや熟した果実を思わせる甘い香り。その中に少しスパイシーな印象も。味わいは、濃厚。とろみを感じさせるような口当たりから、凝縮感のある果実味。伸びる酸とミネラル。こちらも燻製のようなスパイシーさがめまぐるしく感じられ悦に浸っておりました。奥様のワインと比較すると、奥様は『さわやかさ』、アレクサンドルバンは『濃厚さ』がくせになりました。

【赤】アンヌ・パイエ リーサル・ウェパンヌ 2021

面白いエチケットに一瞬で心奪われる

品種:メルロー45%,サンソー10%,シラー10%,グルナッシュ10%,ヴェルメンティーノ15%,コロンバール10%

真面目でとことんまで徹底した自然派、すべてビオ、或いはビオディナミで栽培されたぶどうしか使いません。やや紫がかった淡いルビー色。ブラックチェリーなどの果実味に、スミレやハーブの香りあり、旨味に富んでおり、様々な味わいを感じる。熟した果実のニュアンスが広がり、タンニンは溶け込んでいる。SO2無添加。

配布資料から引用

感想:エチケットが好きです。あとこちらは醸造はロワールなのですが、ぶどう自体は南仏のブドウを使用しているそうです。色調はラズベリーレッド。香りは私にはラズベリーやイチゴジャムが印象に残りましたが様々な香りが混ざっています。味わいはまろやかかつ豊かな果実味。きっと太陽の光を沢山浴びて育ったブドウなんだろうなという甘さがあります。スミレや土っぽさなど味わいも様々な要素があって面白い。単一の秀逸なワインも美味しいですが、このような様々な品種で造られたワインはオーケストラのような感じで個人的には好みです。

【赤】ジェラール・マリュラ クロ・ド・バッコネル 2020

後ろにさりげなく映るリーサルウェパンヌの存在感

品種:カベルネ・フラン

シノンの近隣集落ティゼの外れに居を構える小さな造り手。16世紀に岩壁をくり抜いて造られた小さな穴倉のようなセラーで、SO2をほとんど使わず醸造する。個性豊かで滋味あふれ、芯があるワイン。21日間のマセレーション、木樽で1年間の熟成。この畑のある区画の昔からの呼び名をキュヴェ名としてつけた。SO2が抑えられているがとても安定した味わい。ワイン造りをする上で、原産地呼称の取得に力をかけることに意味がないように思えシノンを名乗るのをやめました。

配布資料から引用

感想:色調は濃いラズベリーレッド。エッジは紫がかっています。香りにはタレ?バナナの様な甘い香り。味わいはまろやかで酸がしっかりあり、ベジタブルな要素を感じました。アルコールが14%ということで余韻にアルコールをカァーッっと感じました。まろやかでリッチな印象。

【赤】オリヴィエ・クザン ピュア・ブルトン 2021

人気が年々あがっているそう

品種:カベルネ・フラン

祖父の代から一切除草剤などを使用したことがなく、そのまま自然な農法を続け1987年に独立。マルク・アンジェリやクルトワなど自然派の仲間たちと意見交換をしながら、独自のワイン造りに情熱を燃やす。職人気質な自然派ワインの先駆者!どこまでもピュア。まさにオリヴィエ・クザンの真骨頂!!『ピュア・ブルトン』とは『混じりっけの無いカベルネ・フラン』という意味。赤系ベリーやチェリーの果実味に、ほのかにベジタルなニュアンス。2021年は納得のいく年だったが、アルコール度数は上がらず、12%と非常に飲みやすく仕上がった。心地よく染み渡るこのワインの一体感に酔いしれてほしい!SO2無添加。

配布資料から引用

感想:店員さん曰く、昔はもっとカジュアルに買えたそうですが、年々値段が上がって今では気軽に買えなくなってしまったとか。色調は濃いラズベリーレッド。香りは今回飲んだ時は若干の還元臭と青さがありました。味わいは赤系ベリーにベジタブル。じわぁっと染みるうま味がある。アルコール度数は12%だそうですがいい意味でもっと度数が高いと思ってしまうような力強さがあります。店員さん曰く味がすぐ変わってしまうらしく『美味しいと思った時に飲みきった方がいいです』との事。

総評

初めての『ムニュピノ』や、普段はあまり飲まない『カベルネ・フラン』が飲めて勉強になりました。

特にカベルネフランは、ピーマンの様な香りから自分からは進んで飲んではいなかったのですが、造り手によっては独特の野菜を思わせる感じは味のアクセントにもなるんだなと驚きました。

そしてやはり美味しかったアレクサンドルバン!!

もう濃厚な味わいからのめぐるめぐる口の中での印象の変化に圧倒されました。

本当に皆さんに飲んで頂きたい!!

あと奥様のワインと比較テイスティング出来たのは嬉しかったです。

似た要素もありつつそれぞれのワインがしっかり個性をもっていて、飲み比べていて一番楽しかった瞬間でもあります。

WINE SHOP nicoさんの7種類のワインのチョイスとその試飲の流れが素晴らしかった。

同じ品種での生産者での違いだったり、品種を比べて飲む前にちょっと違うテイストのワインを挟んでくれてずっと比較ではなくて休憩しつつ楽しく飲み比べられました。

全体の流れも考えて頂いての試飲イベントさすがです。

お店情報

WINE SHOP nico 横浜店の情報です。

店名WINE SHOP nico 横浜店(ニコ)
住所神奈川県横浜市西区南幸1-5-1 相鉄ジョイナス B1F
アクセス横浜駅から162m
電話045-624-8400
営業時間10:00~23:00(L.O 22:30)
定休日なし
支払い方法カード可
(VISA、Master、AMEX)
電子マネー可
席数カウンター

WINE SHOP nico 公式HP

WINE SHOP nico 横浜店 Instagram

終わりに

他にもWINE SHOP nicoさんでは『土着品種縛り』や『グラスワイン全部日本ワイン』というイベントもあるらしいので、情報をチェックしつつ色んなワインに触れさせてもらおうと思います。

素敵なイベントをありがとうございました。

本当に知れば知るほど、自分の無知を痛感するワインの世界。

これからもどんどん追っかけていきたいと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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