みなさん2022年はどんな年だったでしょうか?
私は『ワイン』というとてつもない世界に足を踏み入れてしまった年となりました。
ワインに人生を狂わされた年といっても過言ではありません。
もちろんいい意味でですが!!
そんなワインの勉強を始めた年である2022年を振り返って、今年の締めくくりとしようと思います。
振り返る前に
まずはじめに、これはランキング的なものではございません。
印象に残っているワインでございます。
何しろ今年からワインの勉強を始めた私にはすべてが未体験ゾーン。
美味しいワイン、衝撃を受けたワインは星の数ほどありました。
そんな中、私が初めてワインに触れて凄いなと思ったのが、
ワインをきっかけに当時の思い出が鮮明によみがえること
また
思い出をきっかけにその時のワインを思い出せること
皆さんも当時の出来事と強烈に紐づいてるワインがあるのではないでしょうか?
という事でエピソードを含めて4つ紹介させて頂きます。
- この香りの芳香剤が欲しい
- 誕生日のお祝いに
- 初めてのマリアージュ
- 長い長い余韻
この香りの芳香剤が欲しい
スクールに通いたてで右も左もわからない時、私は探していました。
ボトルはきついからグラスで沢山飲めるお店は無いかと…
すると新宿伊勢丹のソムリエさんから有力情報をGETしてしまったのです。
『ワインバーM』さん
こちらのお店は常時100種類以上ものワインがグラスで飲めてしまうお店。
これぞ私の求めていた桃源郷!!
ということでスクールで仲良くなった友人達と突撃しました。
するとメニューに載っているワインの数にただただ唖然!!
ほとんどわからねぇッ!!
しかしそこには授業でやった『シャトーマルゴー』の文字が!!
という事で最初の一本は『シャトーマルゴー』
ではなく
『マルゴーデュシャトーマルゴー』
Ch.マルゴーのサードワインです。
授業で出てきた憧れの五大シャトー!!
サードとはいえ有名シャトーの造るワインとは一体?
注文してからグラスが届くまでもの凄くドキドキ。
まるで憧れのアイドルとやっと握手が出来るファンの心境。
そして遂にご対面!!
フローラル…
息をのみました。
友人が言いました。
『お部屋の芳香剤にしたい』
完全に同意です。
今までのワインからは嗅いだことのない、やわらかく甘いやさしい香り。
使っているブドウ品種は一緒なはずなのに、なぜこんなにも香りが違うのだろう?
とワインの奥深さに初めて触れた一杯。
そして、勇気を出して友人を誘ってよかったと思えた一杯です。
きっと一人で飲んでいたらここまで記憶に残らなかったと思います。
この感動を共有できたこと
スクールで仲良くなった友人たちには本当に感謝しかありません。
いつかマルゴーのファーストをこのメンバーで飲めますように。
体験記→【名店】ワイン名店紀行『ビストロ wine bar M』さん
誕生日のお祝いに
2022年の自分へのプレゼントは決めていました。
料理とワインがおいしいお店で背伸びする
いいものに触れて自分の感性を磨きたいと思って行ったお店が千葉県幕張の『VVlab』さん。
なんとか時間を作って、1~2か月に一回くらい通わせて頂いてまして
そこでマスターのご厚意でコースの中にこんなワインが登場してしまったんですね。
『シャトームートンロートシルト2013年』
うわぁぁぁっぁ!!
人生初の5大シャトーを飲めてしまう日が来るなんてッ!!
恐る恐るグラスに鼻を近づける…
香りのレベルが違うッ!!
スワリングとか全く必要ありません。
複雑すぎて一つ一つはわからないけど、とにかく普段飲んでいるワインと格が違うのだけはわかりました。
驚いたのは飲み終わった後もグラスにずっと香りが残留している!!
やはり育てているブドウの質がとても良いんだろうなぁ。
あぁこのグラス持って帰りたい。
そしてずっとクンクンしてたい。
そこで、近くのカウンターで飲んでいたマダムが
『ムートンいいわよね。私も頂戴』
近くのご夫婦も
『ほんとおいしいですよね!!私たちもください。』
と多分この三名はお誕生日じゃないのにムートンを気軽にクイクイ空けていく様に
世の中ってすごい
と驚きを隠せませんでした。
僕も将来お誕生日じゃなくても5大シャトーを飲めるようになりたいです。
初めてのマリアージュ
こちらはVVlabのマスターから
『ワインを勉強したいならこのお店だけ通えばいいよ』
と教えて頂いた東京のお店『LUONTO』さんでの思い出です。
LUONTOさんでは料理とワインとのペアリングもしていただけるということで、おんぶにだっこをきめこみました。
そこで人生初のマリアージュという意味を理解する瞬間が訪れます!!
そう、言葉や知識ではなく心と舌で理解できた瞬間です。
カラスミのパスタと、このシチリアの酒精強化ワイン
『ヴェッキオ・サンペーリ』
のマリアージュでした。
なにこれ止まんないッ!!
別々に食べるよりワインもパスタも遥かに美味しいんです!!
不思議!!
あっっっという間に完食しました。
どうやら出身地が同じだとこのような爆発力を生んでくれるみたいです。
しかし、マスター曰く
『マリアージュと言っても、料理とワインだけじゃなく、それを楽しむ人のコンディションや取り巻く環境や季節も考えた上で最適な組み合わせを提供したい。』
という言葉が深く残っています。
食べるのは人間だもんなぁ。
合わせるのはワインと食べ物だけじゃなく『人』も入るんだよと教えて頂いた一夜でした。
体験記→ワインの飲み頃ってどうやったらわかるの!?こうすれば全て解決!!
長い長い余韻
最後の心に残っているエピソードは自宅。
最初のエピソードにも登場したワインスクールで出来た友人達。
ビギナークラスなのにワインにめちゃくちゃ詳しい人がわんさかいる中、本当の初心者たち
ということで『ガチビギナー会』というグループを友人達と作りました。
そしてこの夏、私はこのメンバーと人生初めてのワイナリー見学を果たします。
場所は山梨県の甲州市勝沼。
天候にも恵まれとても楽しい旅行になりました。
今年の一番楽しかった思い出です。
スクールの先生のご配慮で、勝沼醸造さんとランチにミルプランタンさんを手配して頂いたり
市の運営する『ぶどうの丘』という施設で70種類の地元のワインを試飲してベロベロになったり
日も沈みぶどうの丘から駅へ向かう途中、真っ暗闇の中で見た公衆電話が凄く怖かったりと色んな思い出がひっきりなしに出てきます。
お土産に買ったこのワインを自宅で飲んだ時に、鮮明によみがえってきました。
『クラムボンボン』
甘口のワインです。
ぶどうの丘で試飲した際に『甘口』と書いてるのに、『極甘口』ワインより甘かったのでなんじゃこりゃと思い購入しました。
この甘さが楽しい思い出と結びついてとても幸せな時間を演出してくれます。
今までお土産というと、一応会社の人に渡しておかないとなぁくらいのもので自分用に買ったりはしなかったのですが、この経験から自分の価値観がガラリと変わりました。
あと人と人を繋げてくれたり、香りで思い出をよみがえらせてくれるワインは本当に偉大だなと初心者の私は日々その魅力に圧倒されるばかりです。
ガキビギナー会のみんな!!楽しい思い出をありがとう!!
おわりに
ワインの勉強を初めて一番感動したことは
『普通に過ごしてたら会えない色んな人と出会えたこと』
これに尽きます。
自分の様々な価値観が変わりました。
食事に対する考え方だったり、人生観だったり、世界観だったり。
出会った方々を見習って自分のペースで自分のワイン道を追及していきたいと思います!!
みなさま一年お疲れ様でした。
新しい年もワインを美味しく楽しく飲んでいきましょう!!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
プロフィールはコチラから!!
喜んでもらえる記事を書きますので、是非フォローよろしくお願いします!!