【目指せ一発合格】2023年度ワインエキスパート受験体験記Vol.8~スペインのCavaと熟成規定~

ワイン
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みなさん勉強の進み具合はいかがでしょうか?

私はやや遅れ気味ではありますが、なんとか毎日くらいついております。

勉強していると以前よりもっとワインが飲みたくなってしまったので、

東京の大丸さんで試飲のできるイベントに参加してきました。

その時に、勉強した地域がパッと『あの辺だったはず』と出てきた時に、成長を実感することができ

なんか嬉しかった。

こういうのを積み重ねて合格へと進んでいきたいと思います。

今回は『スペインのCavaと熟成規定』です。

この辺り覚える範囲が増えるにつれてごちゃごちゃになってきたので、スッキリさせていきたいと思います。

Cavaの規定

Cavaカバの基本情報

Cavaとは?

→スペインの瓶内二次発酵で生産されるスパークリングワインです。白とロゼのみ。

Cavaの由来は?

→熟成を行なっていた『洞窟』を意味するカタルーニャ語。

Cavaの生産量は?

95%はカタルーニャ州。

かつ、カタルーニャ州バルセロナ県にある、San Sadurni d’Anoiaサン・サドゥルニ・ダノイアでその85%が生産される。

数字よく聞かれます。

使われる品種

白ブドウ

まずはこれだけ覚えましょう!!

白ブドウ主要3品種

  • Macabeoマカベオ…シノニムでViuraビウラともいう。フルーティな味わいと爽やかさをもたらす。
  • Xarelloチャレッロ酸味をもたらす。近年そのミネラルとフレッシュさからXarello100%のグランレセルバクラスのCavaが増えている。
  • Parelladaパレリャーダ花のような香りをもたらす。

その他、シャルドネ、マルバシア・リオハーナ(スビラ・パレン)もOK。

黒ブドウ

ガルナッチャ・ティンタ、モナストレル(ムールヴェドル)、トレパット(ロゼのみ使用可)

また2008年からピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールのCavaもOKになった。

Cavaの熟成規定

熟成度表示がいろいろあるので順番にみていきましょう。

あと2022年の教本から、変更された箇所があるようなので注意です。

(Reserva→15ヵ月から18ヵ月に変更)

名称熟成期間認証シール
Cava de Guardaカバ・デ・グアルダ9か月以上緑色
Cava de Guarda Superiorカバ・デ・グアルダ・スペリオール以下3種類
Reservaレセルバ18ヵ月以上銀色
Gran Reservaグラン・レセルバ30ヵ月以上金色
Cava de Paraje Calificadoカバ・デ・パラヘ・カリフィカード36ヵ月以上
単一収穫年
※他にも条件有
Cavaの熟成規定

Cavaの熟成規定のポイント

Cavaを名乗る為には最低9ヵ月以上の熟成期間が必要です。

そこから更に厳しい基準を満たしていくと、熟成期間に応じた名称を名乗れます。

Cava de Guarda Superiorカバ・デ・グアルダ・スペリオールの一覧

ちなみに2025年までにオーガニック100%へ移行するそうです。

Reservaレセルバ…18ヵ月以上

Gran Reservaグラン・レセルバ30ヵ月以上

Cava de Paraje Clificadoカバ・デ・パラヘ・カリフィカード36ヵ月以上

おまけ:その他のスパークリングワイン

おまけその①:Vino Espumoso de Calidadビノ・エスプモソ・デ・カリダ

あとちょっと頭に入れておきたいのがこちら

Vino Espumoso de Calidadビノ・エスプモソ・デ・カリダ…瓶内二次発酵のスパークリングで、それぞれの原産地呼称委員会の生産規定を満たしたスパークリングワイン。

つまり、その産地ごとの基準を満たした、瓶内二次発酵スパークリングです。

北部地方のリオハD.O.C.aではCavaも認められていますが、独自基準のVino Espumoso de Calidadビノ・エスプモソ・デ・カリダも生産されているので余裕のある方はチェックです。

ちなみに、Espumosoエスプモソは泡の、Calidadカリダは、品質といった意味があります。

RiojaリオハEspumoso de Calidadエスプモソ・デ・カリダの規定
名称熟成期間Cavaの場合覚え方
最低限のところ15ヵ月以上9か月以上Cava+6
Reservaレセルバ24ヵ月以上18ヵ月以上Cava+6
Gran Anadaグラン・アニャーダ36ヵ月以上
単一収穫年
リオハのビノエスプモソデカリダとCavaの比較

RiojaリオハVino Espumoso de Calidadビノ・エスプモソ・デ・カリダは、最低限、Reserva、最高クラスの三段階です。

覚えるコツとしては、まずCavaの基準に+6ヵ月してください。(最低限の熟成期間とReserva)

最低限のところ:Cava 9ヵ月 + 6ヵ月 = 15ヵ月

Reserva:Cava 18ヵ月 + 6ヵ月 = 24ヵ月

Gran Anadaグラン・アニャーダはCavaの最高ランクのCava de Paraje Calificadoカバ・デ・パラヘ・カリフィカードと同じ36ヵ月になります。

おまけその②:Corpinnatコルピナット

カバD.Oの生産者が2017年に起こした生産者協会(AVEC)が『ペネデスの心臓部に誕生』を意味するCorpinnatをヨーロッパ連合知的財産庁(EUIPO)に登録、承認された独自商標。

  • ペネデス地方の伝統品種を主体に100%オーガニックの手摘みブドウ
  • 最低熟成期間18ヵ月以上(これより長いものもある)
  • 自社で醸造…etcの特徴があります

カバD.Oがこの商標をラベル表示することを認めないので、2019年1月にカバD.Oから脱退。

2022年では11生産者がAVECに加盟中。

おまけその③:Vino de Agujaビノ・デ・アグハ

地中海沿岸地方で造られてきたやや甘口微発泡性ワイン。基本的には翌年の夏までに飲むフレッシュタイプ。

スペインの熟成規定

こちらはスティルワインの熟成規定についてまとめていきます。

基本情報

・樽熟成には330ℓ以下のアメリカ産またはフランス産のオーク樽が用いられる。

CHECK→Riojaリオハは伝統的にアメリカンオークが使われます。

・熟成期間により、CrianzaクリアンサReservaレセルバGran Reservaグラン・レセルバの表記がある。

CHECK→Riojaリオハまたお前かッ!!

Rioja独自の熟成規定があります。

一般的な熟成規定

まずはスペインの基本的な熟成規定をまとめます。

最低熟成期間と、最低“”熟成期間の二つがあります。

全体か、の期間のどちらを聞かれているのかを間違えないように気を付けます。

名称赤ワイン樽熟成白・ロゼ樽熟成
Crianzaクリアンサ24ヵ月以上
(2年)
6ヵ月18ヵ月6ヵ月
Reservaレセルバ36ヵ月以上
(3年)
12ヵ月24ヵ月6ヵ月
Gran Reserva60ヵ月以上
(5年)
18ヵ月48ヵ月6ヵ月
一般的なスティルワインの熟成規定

最低熟成期間のポイント

これは、ちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざで学びましたが、

赤ワインの場合:Crianzaクリアンサ2年)+ Reservaレセルバ(3年)=Gran Reservaグラン・レセルバ(5年)

と足し算と絡めて覚えるとすんなり頭に入りました。

白ワインはCrianzaクリアンサが18ヵ月(1年半)と暗記して、あとは赤ワイン-1年で個人的に覚えてます。

赤のReserva(3年) – 1年 = 白Reserva(2年)

赤のGran Reserva(5年) – 1年 = 白Gran Reserva(4年)

樽熟成期間のポイント

まず覚えやすいのは白とロゼです。

どの名称でも最低樽熟成期間は、6ヵ月です。

赤の場合はスタートは白・ロゼと同じ6ヵ月で、そこからは+6ヵ月されていきます。

Crianzaクリアンサ(6ヵ月)+6ヵ月 = Reservaレセルバ 12ヵ月

Reservaレセルバ(12ヵ月)+6ヵ月=Gran Reservaグラン・レセルバ 18ヵ月

Riojaリオハの熟成規定

個人的に自己主張が強いなと勝手に思っているRiojaリオハの熟成規定についてまとめます。

  • 白・ロゼの規定は基本一緒(一つだけ例外あり)
  • 違う個所は、樽の最低熟成期間の項目
  • 樽の最低熟成期間に加えて、瓶での熟成期間が追加されている

しかしながら、これも全てより美味しいワインにしようというRiojaリオハの心意気なので、私もそれにこたえて暗記を頑張ろうと思います。

Riojaの白・ロゼの熟成規定

基本的には一般的な規定と変わりません。

唯一覚えて置きたいのは、

Crianzaを名乗る為には、225ℓのオーク樽熟成が必要

という部分です。

一般基準だと330ℓ以下の樽ですが、Riojaでは225ℓのより小さい樽での熟成が義務となっています。

これは、より樽の風味をワインにつける為です。

Riojaの赤の熟成規定

赤の場合も一緒で、Crianzaを名乗る場合は225ℓのオーク樽の使用が義務となってます。

名称赤ワイン樽熟成瓶熟成合計
Crianzaクリアンサ24ヵ月以上12ヵ月
(+6ヵ月)
規定なし12ヵ月
Reservaレセルバ36ヵ月以上12ヵ月6ヵ月18ヵ月
Gran Reserva60ヵ月以上24ヵ月
(+6ヵ月)
24ヵ月48ヵ月
リオハの熟成規定

基本的には全体の熟成期間は、一般の規定と一緒です。

Crianzaクリアンサ2年)+ Reservaレセルバ(3年)=Gran Reservaグラン・レセルバ(5年)

異なるのは、樽の熟成期間と、瓶での熟成期間の基準があるというところです。

順番にみていくと、まずCrianzaクリアンサ

こちらは単純に樽での熟成規定に6ヵ月追加され、最低12ヵ月(1年)の熟成が必要です。

Reservaレセルバから瓶熟成の規定が出てきます。

樽での熟成12ヵ月に加えて、瓶での熟成+6ヵ月が必要になりました。

最後のGran Reservaグラン・レセルバでは、樽も瓶も共に24カ月(2年)、合計48ヵ月(4年)の熟成が必要です。

Riojaのこだわりを感じます。

おまけ:一部の産地で使われる熟成規定

あと一部の産地で使用されている名称が3つあります。

  • Nobleノーブレ:600ℓのオーク樽または瓶で、最低18ヵ月熟成させる。
  • Anejoアニェホ:600ℓのオーク樽または瓶で、最低24ヵ月熟成させる。
  • Viejoビエホ:最低36ヵ月熟成させ、太陽光、酸素、外気の高温など自然の作用で酸化熟成が顕著にその風味にあるワイン。

最後のViejoビエホだけ容器の指定がありません。

熟成期間だけを見ると、

CrianzaクリアンサNobleノーブレ、赤CrianzaクリアンサAnejoアニェホ、赤ReservaレセルバViejoビエホ

と一緒になります。

おわりに

覚える範囲が増えていくたびに、『あれなんだったけ?』と思いかえす瞬間がもりもり増えております。

こういうのを繰り返しながら、皆さん合格していったんだなぁと思うと頭が下がります。

既に頭パンパンですが何事も楽しく取り組んでいきたいと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今年受験する方は一緒に頑張りましょう!!

既に合格されている方はアドバイスを頂けるとありがたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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