【目指せ一発合格】2023年度ワインエキスパート受験体験記Vol.9~イタリアDOCG暗記ポイント~

みなさんこんにちは！

もう気が付けば4月も終わりに差し掛かり、7月に試験を受けるとすると、あと3か月程度で一次試験が始まります。

あっという間ですね…

範囲終わるのかとそわそわしております。

とにかく毎日コツコツ前進していきたいと思います。

今回はイタリアのDOCGです。

• どう読むの？
• これどこの州のDOCGだっけ？
• このDOCGの主要品種なんだったけ？

というので困ったり、こんがらがってきたので一度スッキリさせたいと思います。

DOCGについての基本情報

DOCGとは？

Denominazioneデノミナツィオーネ di Origineオリジネ Controllataコントロッラータ
e Garantitaガランティータの略になります。

イタリアで最上位の等級のワインです。

全部でいくつある？

2023年度の教本によると、76あります。

(教本で数を数えると77ありますが、1つ2州にまたがっているDOCGがある為実際は76です)

ちなみに州別のDOCG数ランキング

州別DOCG数ランキング

ということで、やみくもに覚えようとすると大変なので

ポイントをおさえていきたいと思います。

覚える際のポイント

問題の傾向的には、〇〇州のDOCGを選びなさいや、この中から白のみ認められているDOCGを選びなさいとか、この中で他のDOCGと主要品種が異なるものを選びなさい、というような問題が出てきます。

つまり、これはどこの州のDOCGなのか？ワインのタイプは何が造れるのか？どんな品種を使っているのか？を1セットとして覚えておく必要があります。

あと覚える際に意識したいポイントとして3つ。

1. 場所とDOCGは必ずセットで
2. ある程度の法則を知る
3. 紛らわしい箇所をまとめる

1.場所とDOCGは必ずセットで

まず字面だけで覚えようとしても大変なので、地図を見ながら覚えていきましょう。

そうすると、イタリアの州の位置だったり、『中部だからサンジョベーゼかな』とか、土地と品種の知識から他の問題が解けたりします。

2.ある程度の法則を知る

あと裏技というか、最初見た時は全くわからなかったのですが

『大抵品種とか場所のヒントがDOCG名に載ってる』

というのを覚えておきましょう。

例えばこちらのDOCG→『Colli Bolognesi Classico Pignoletto』

Bolognesiボロネェージ → エミリア・ロマーニヤ州の州都ボローニャのこと

Pignolettoピニョレット → 白ブドウ品種の名前

という事で、初見だと？なんですが、よく見ると答えが書いてあるというDOCGが結構あります。

ちなみに『Colliコッリ～』ってよく出てきますが、Colli＝丘という意味があります。

3.紛らわしい箇所をまとめる

例えばこんな問題が出たりします。

Montepulcianoをメインで使用しているDOCGを答えなさい。

1.Conero
2.Vino nobile di Montepulciano
3.Taurasi
4.Montepulciano d’Abruzzo

正解は1.Coneroです。

最初2か4じゃないの？と思いましたが、

Vino nobile di Montepulcianoヴィーニョ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノはトスカーナ州のDOCGで、使用品種はサンジョベーゼで赤のみです。

唯一このDOCGのMontepulcianoは品種名ではなく地名になっているので注意です。

地名→Vino nobile di Montepulcianoヴィーニョ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ

品種名→Montepulcianoモンテプルチアーノ d’Abruzzoダブルッツォ
Collineコッリーネ Teramaneテラマーネ
(アブルッツォ州・主要品種モンテプルチアーノの赤のみDOCG)

あと4のMontepulciano d’AbruzzoはD.O.Cになります。

ひっかけ問題らしいのでご注意を!!

まず覚えておきたいDOCG

76をがむしゃらに覚えていっても大変なので、まずは数の少ないグループから覚えていきたいと思います。

あと勉強に際して参考にさせて頂いたサイトは、

• ワイン受験.com
• ちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざ
• とみわいん.com

のページや教本を参考にさせて頂いております。

生産可能色で見る少数派グループ

DOCGは基本的は、赤のみとか白のみが圧倒的に多いです。

数字で比べる生産可能色別DOCG数

という事でまずは、赤白、白ロゼ、赤ロゼ、ロゼのみの4種類を確実に得点、もしくは選択肢から外せるようになろうと思います。

赤白のDOCG

ちなみにTerre Alfieriテッレ・アルフィエーリは、Roeroロエーロの北にあって一部産地が重なっているらしい。

なので品種がRoeroロエーロと一緒。

あと2020年に昇格した最新のDOCGです。

ちなみにTerre Tollesiテッレ・トッレージ/Tullumトッルムは2019年で二番目に新しいDOCGとなっております。

白ロゼのDOCG

白ロゼのDOCGは全部で3つ。

そして全て瓶内二次発酵のスパークリングワインを造っているDOCGです。

Oltrepo Paveseオルトレポ・パヴェーゼ Metodo ClassicoではPiont Grigioピノ・グリージョが使えます。

赤ロゼ・ロゼのみのDOCG

赤ロゼ

ロゼのみ

ちなみにCastel del Monteは『山の城』という意味があるそうです。

イタリアでも南に位置するプーリア州のDOCGは全部で4つあるのですが、

そのうち3つは『Castel del Monte』がつくので一気に覚えてしまいましょう。

※オマケのプーリア州DOCG

ロゼのみ以外は全て赤のみです。全て2011年に認定されました。

Castel del Monte Rosso Riserva → Nero di Troiaを65％以上

Castel del Monte Nero di Troia Riserva→ Nero di Troiaを90％以上

名乗る為に必要な最低使用比率が違うのでチェック!!

品種を聞かれるDOCG

あと品種とシノニムがセットで聞かれたりするDOCGがあるのでまとめます。

ネッビオーロ系DOCGとシノニム

どこのDOCGが、どんなシノニムかを覚えておきましょう。

余談

• GhemmeゲンメとGattinaraガッティナーラはセシア川を挟んでお隣同士です。川で県が変わります。
• BaroloバローロとBarbarescoバルバレスコはAlbaアルバという都市を境に西と東で分かれています。
• Sforzatoスフォルツァートとは、ロンバルディア州で使われる陰干ししたブドウで造られる辛口ワインの事。

陰干し用語集

• Vino Passito ヴィーノ・パッシート→ 甘口。イタリア全体で使われる用語。
• Reciotoレチョート → 甘口。ヴェネト州。
• Amaroneアマローネ → 辛口。ヴェネト州
• Sforzatoスフォルツァート → 辛口。ロンバルディア州。
• Vino Santoヴィーノ・サント/Vin Santoヴィン・サント →基本甘口、辛口もOK。トスカーナ州やトレンティーノで使われる。

サンジョベーゼ系DOCG

トスカーナ州のどの産地かでサンジョベーゼの呼ばれ方が違うのでまとめておきます。

余談

• Brunello di Montalcinoブルネッロ・ディ・モンタルチーノがトスカーナ州で最も古いDOCG。
• Vino Nobile di Montepulcianoヴィーニョ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ以外はDOCGにシノニムが載っているので、ここだけ頑張る。
• 唯一トスカーナ州以外でサンジョベーゼを使っているDOCGがウンブリア州にあります。
  →Torgiano Rosso Riservaトルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ

白品種でよく聞かれるDOCG

DOCGの中に品種名が入っていなかったり、別名を聞かれるものをチョイスしました。

※VT→Vendemmia Tardivaヴェンデンミア・タルディーヴァは遅摘みブドウの意味

※Lisonの属州について→ヴェネト州とフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の2つの州にまたがっています。

余談

• Soaveソアーヴェときたら→Garganegaガルガーネガ
• どこかにProseccoプロセッコがつけば→Gleraグレーラ ※シノニムがProseccoの為
• 陰干し系の用語を覚えておくと、州と甘口、辛口がある程度絞れます
• Lisonリソンのメイン品種であるTaiタイは昔、Tocai Friulanoトカイ・フリウラーノと呼ばれていました。

小ネタ系

知っておくと得するかもしれない裏技を書いていきます。

DからはじまるDOCGは…

全てピエモンテ州かつ品種がDolcettoドルチェットになります。

• Doglianiドリアーニ
• Dolcetto di Diano d’Albaドルチェット・ディ・ディアーノ・ダルバ/Diano d’Albaディアーノ・ダルバ
• Dolcetto di Ovada Superioreドルチェット・ディ・オヴァーダ・スペリオーレ/Ovadaオヴァーダ

ちなにみ、ドルチェットはリグーリア州ではOrmeascoオルメアスコとも呼ばれます。

トスカーナで唯一の白のDOCG

→Vernaccia di San Gimignanoヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ

メインの品種はVernaccia di San Gimignanoです。

トスカーナ州はここ以外は全て赤のみ!!

かつほぼメイン品種がサンジョベーゼなんですが、例外が2つあります。

1.トスカーナ州で唯一の完全にサンジョベーゼを使わないDOCG

・Elba Aleatico Passitoエルバ・アレアティコ・パッシート/Aleatico Passito dell’Elbaアレアティコ・パッシート・デッレルバ

品種はAleaticoアレアティコとなっており赤の甘口パッシートです。

トスカーナ州の南西に位置するエルバ島のDOCGとなっております。

2.トスカーナで唯一サンジョベーゼを使っても使わなくてもいいDOCG

・Suveretoスヴェレート

Val di Corniaヴァル・ディ・コルニアから独立。メイン品種は、カベルネソーヴィニヨン、メルロ、サンジョベーゼ。

どちらかというとボルドー品種がメインになっております。

この2つを除いたトスカーナのDOCGは、全てサンジョベーゼがメイン品種になります。

おわりに

イタリアのDOCGも沢山あってびっくりしましたが、イタリアは個人的に好きな国なので色んな州を勉強できたのは楽しかったです。

あと『ッ』の位置!!

いまいち発音の仕方があってるのかわからないのが沢山あります。

ex)Terre Tollesiテッレ・トッレージ/Tullumトッルム

今回すべてのDOCGは載せきれませんでしたが、ポイントをおさえつつ、教本や勉強サイトでしっかり確認して頂ければと思います。

暗記はひたすら繰り返しということで、一回で完璧に覚えてやる!!というよりは、

繰り返し繰り返し練習問題を解きまくるのがいいそうです。

とみわいんさんの腕試しサイトを載せておきますね。

DOCG腕試しサイト https://tomiwine.com/docg

とにかく何事も楽しく取り組んでいきたいと思います!!

今回もお読みいただきありがとうございました。

今年受験する方は一緒に頑張りましょう!!

既に合格されている方はアドバイスを頂けるとありがたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

青柳　伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
プロフィールはコチラから!!

喜んでもらえる記事を書きますので、是非フォローよろしくお願いします!!