会場の予約も終わり、私の場合は1回目の試験が遂に来月となりました。
2回受験で申し込んだので、気持ち的には模試みたいな感じで臨もうと思います。
そっちの方が変に緊張しなくて済みそう。
しかしながら、やはり試験を意識すると不思議と心臓の鼓動が早まります。
今回はニューワールドの品種ランキングをまとめていこうと思います。
『どこがどうだっけ?』
というのは、逆に一気に見直して復習するチャンス!!
と思うようにしています。
そうしないと、範囲が広すぎて心が折れそうです。
という訳で心がポッキリいかないように、しっかりまとめてスッキリさせていきます。
アメリカ
アメリカは州ごとに異なる品種ランキングが存在します。
ちなみに州ごとのランキングはコチラ!!
1位 | カリフォルニア州 |
2位 | ワシントン州 |
3位 | ニューヨーク州 |
4位 | オレゴン州 |
カリフォルニアが圧倒的!!
あとオシャレシティのイメージが強いニューヨーク州が3位にランクインしております。
それでは州ごとに見ていきましょう。
カリフォルニア州
白ブドウ
品種 | |
1位 | Chardonnay |
2位 | French Clombard |
3位 | Sauvignon Blanc |
黒ブドウ
品種 | |
1位 | Cavernet Sauvignon |
2位 | Pinot Noir |
3位 | Zinfandel |
全体ランキング
品種 | |
1位 | Cavernet Sauvignon |
2位 | Chardonnay |
3位 | Pinot Noir |
1976年のパリ・テイスティングでは、
白→シャトーモンテレーナ
赤→スタッグスリープワインセラーズ
共にナパヴァレーのシャルドネとカベルネソーヴィニヨンが1位に輝いております。
あとアメリカといえば、Zinfandel!!
イタリアだと、Primitivoと呼ばれます。
DNA解析の結果、クロアチアの土着品種トリビドラグがルーツであることが判明しました。
ワシントン州
白ブドウ
品種 | |
1位 | Chardonnay |
2位 | Riesling |
3位 | Sauvignon Blanc |
黒ブドウ
品種 | |
1位 | Cavernet Sauvignon |
2位 | Merlot |
3位 | Syrah |
全体ランキング
品種 | |
1位 | Cavernet Sauvignon |
2位 | Chardonnay |
3位 | Riesling |
スターバックス、マイクロソフト、アマゾン等アメリカを代表する企業や任天堂のアメリカ本社がこのワシントン州にあります。
オレゴン州
全体ランキング
品種 | |
1位 | Pinot Noir |
2位 | Pinot Gris |
3位 | Chardonnay |
4位 | Syrah |
5位 | Cabernet Sauvignon |
オレゴンといえば、Pinot Noir!!
『オレゴン・ピノ・ノワールの父』と呼ばれるデイビッド・レットさんが、ウィラメット・バレーにてアイリー・ヴィンヤードを創設。
1979年にゴー・ミヨ誌がパリで主催したブラインドテイスティングのピノ・ノワール部門で10位。
翌年にボーヌで行われた同テイスティングで2位となりオレゴンのピノ・ノワールを世界に知らしめました。
ヴァージニア州
白ブドウ(栽培面積順)
品種 | |
1位 | Chardonnay |
2位 | Viognier |
3位 | Vidal Blanc |
黒ブドウ(栽培面積順)
品種 | |
1位 | Cabernet Franc |
2位 | Petit Verdot |
3位 | Merlot |
全体ランキング(栽培面積順)
品種 | |
1位 | Cabernet Franc |
2位 | Chardonnay |
3位 | Petit Verdot |
ヴァージニア州は大統領に縁のある州で、
初代大統領ジョージ・ワシントン
第3代大統領トーマス・ジェファーソン
第4代大統領ジェームズ・マディソンらの出身州となってます。
カナダ
オンタリオ州(全V.Q.A2020年)
白ブドウ
品種 | |
1位 | Riesling(15%) |
2位 | Chardonnay(14%) |
3位 | Pinot Gris(9%) |
黒ブドウ
品種 | |
1位 | Cabernet Franc(11%) |
1位 | Merlot(11%) |
3位 | Cabernet Sauvignon(6%) |
全体ランキング
品種 | |
1位 | Riesling |
2位 | Chardonnay |
3位 | Cabernet Franc |
3位 | Merlot |
ブリティッシュ・コロンビア州
白ブドウ
品種 | |
1位 | Pinot Gris |
2位 | Chardonnay |
3位 | Riesling |
黒ブドウ
品種 | |
1位 | Merlot |
2位 | Pinot Noir |
3位 | Cabernet Franc |
全体ランキング
品種 | |
1位 | Merlot |
2位 | Pinot Gris |
3位 | Chardonnay |
アイスワイン用ブドウランキング
品種 | |
1位 | Vidal |
2位 | Cabernet Franc |
3位 | Riesling |
Vidalは正確にはヴィダルブランまたはヴィダル256と呼ばれます。
ユニ・ブラン×セイベル4986の交配品種です。
ちなみに、ドイツだとアイスワインの規定では樹上で凍ったブドウを外気温-7度以下で収穫するルールとなっておりますが、
カナダはドイツより厳しい外気温-8度となっております。
アルゼンチン
全体ランキング
品種 | |
1位 | Malbec |
2位 | Cereza |
3位 | Bonarda |
ランク外ですがアルゼンチンで覚えておきたい品種→Torrontes
3種類の亜種があり
トロンテス・リオハーノ&トロンテス・サンファニーノ
→親:マスカット・オブ・アレキサンドリア×クリオジャ・チカ
トロンテス・メンドシーノ
→親:マスカット・オブ・アレキサンドリア×何か(わかっていないらしい)
トロンテス・リオハーノの交配で正しい組み合わせを選びなさい、みたいな問題が出てきたりします。
チリ
全体ランキング
品種 | |
1位 | Cabernet Sauvignon |
2位 | Sauvignon Blanc |
3位 | Merlot |
チリといえば、チリカベと呼ばれるくらいCabernet Sauvignonはよく栽培されております。
あと覚えておきたい品種は、Carmenereです。
元々はボルドー品種で、19世紀半ばの1852年にSilvestre Ochagaviaさんによって、ボルドーからチリに持ち込まれました。
しかしながら、チリでは長い間メルロと間違われていたようです。
語源はCarmine(深紅色の)という意味から来ております。
ウルグアイ
全体ランキング(2021年)
品種 | |
1位 | Tannat |
2位 | Moscatel de Hamburgo |
3位 | Merlot |
4位 | Ugni Blanc(白1位) |
ウルグアイといえば、Tannat!!
1870年代にパスカル・アリアゲさんによって持ち込まれたブドウ。
そのことからTannatはHarriagueとも呼ばれます。
ウルグアイの気候に適応し栽培面積の27%を占めるにまで至りました。
あとTannatは元々はフランス南西地方の固有品種で名前の由来は、Tanninからきています。
オーストラリア
白ブドウ
品種 | |
1位 | Chardonnay |
2位 | Sauvignon Blanc |
3位 | Pinot Gris |
黒ブドウ
品種 | |
1位 | Shiraz |
2位 | Cabernet Sauvignon |
3位 | Merlot |
全体ランキング
品種 | |
1位 | Shiraz |
2位 | Chardonnay |
3位 | Cabernet Sauvignon |
オーストラリアといえば、Shiraz!!
『シラーズの首都』といわれている重要産地が、南オーストラリア州のBarossa Valleyです。
現時点では、バロッサ・バレーにある『Langmeil Winery』が所有する1843年植栽のシラーズがオーストラリア最古のワイン用ブドウだとされています。
ニュージーランド
白ブドウ(2022年栽培面積)
品種 | |
1位 | Sauvignon Blanc |
2位 | Chardonnay |
3位 | Pinot Gris |
黒ブドウ(2022年栽培面積)
品種 | |
1位 | Pinot Noir |
2位 | Merlot |
3位 | Syrah |
全体ランキング(2022年栽培面積)
品種 | |
1位 | Sauvignon Blanc |
2位 | Pinot Noir |
3位 | Chardonnay |
ニュージーランドといえば、Sauvignon Blanc!!
あとオーストラリア・クレアヴァレーのワイン生産者13社が、2000年ヴィンテージからスクリューキャップ(STELVIN)を使用することを宣言してから、これに呼応して2001年から積極採用。
現在、99%以上のボトルワインにスクリュー栓が使用されています。
お店でニュージーランドのワインがあったら見てみよう!!
南アフリカ
白ブドウ(2021年栽培面積)
品種 | |
1位 | Chenin Blanc |
2位 | Colombard |
3位 | Sauvignon Blanc |
黒ブドウ(2021年栽培面積)
品種 | |
1位 | Cabernet Sauvignon |
2位 | Shiraz/Syrah |
3位 | Pinotage |
全体ランキング(2021年栽培面積)
品種 | |
1位 | Chenin Blanc |
2位 | Colombard |
3位 | Sauvignon Blanc |
南アフリカといえば、Chenin BlancとPinotage!!
Chenin Blancは南アフリカが世界一の栽培面積を誇り、その面積はロワール地方の2倍!!
1655年にケープに初めてもたらされたブドウの一つで、かつてはSteenと呼ばれていました。
Pinotageは南アフリカ独自の品種としてよく知られていて、
ピノ・ノワール×サンソーの交配品種です。
日本
白ブドウ
1位 | 2位 | 3位 | |
品種 | 甲州 | ナイアガラ | シャルドネ |
1位 | 山梨 | 北海道 | 長野 |
2位 | 島根 | 長野 | 山形 |
3位 | 山形 | 山形 | 兵庫 |
4位 | 5位 | 6位 | |
品種 | デラウェア | ケルナー | ソーヴィニヨンブラン |
1位 | 山形 | 北海道 | 長野 |
2位 | 山梨 | 長野 | 北海道 |
3位 | 大阪 | 新潟 | 山形 |
黒ブドウ
1位 | 2位 | 3位 | |
品種 | マスカットベーリーA | コンコード | メルロ |
1位 | 山梨 | 長野 | 長野 |
2位 | 山形 | – | 山形 |
3位 | 長野 | – | 山梨 |
4位 | 5位 | 6位 | |
品種 | キャンベルアーリー | カベルネ・ ソーヴィニヨン | ブラッククイーン |
1位 | 北海道 | 長野 | 長野 |
2位 | 岩手 | 山形 | 山形 |
3位 | 宮崎 | 山梨 | 山梨 |
全体ランキング
品種 | t | % | |
1位 | 甲州 | 3,361 | 15.3 |
2位 | マスカットベーリーA | 2,982 | 13.6 |
3位 | ナイアガラ | 2,494 | 11.4 |
4位 | コンコード | 1,835 | 8.3 |
5位 | メルロ | 1,433 | 6.5 |
日本と言えば甲州とマスカットベーリーA!!
この日本を代表する2品種の大部分が山梨県で栽培されております。
甲州の来歴については2つの説があります。
①大善寺説…718年に僧の行基が西方より到来し、岩の上で祈願を続けてました。
そしたら右手にブドウを持った薬師如来が霊夢となって現れたので、大善寺を建てて甲州ブドウの栽培を教えた説。
日本史的に近い出来事→710年の平城京
②雨宮勘解由説…1186年に祝村(現甲州市勝沼町)の住人であった雨宮勘解由さんが、近くの山の『城の平』で山ブドウの変性種をみつけて改良した説。
日本史的に近い出来事→1185年鎌倉幕府(今は1192年じゃなくて1185年みたいですよ奥様)
余談:1192年は、源頼朝が征夷大将軍に任じられた年だそうです。
どちらを信じるかはあなた次第。
結構年号のキーワードを聞かれたりするので、どっちがどっちだか覚えておきましょう。
2013年のDNA鑑定の結果、Vitis Davidiiという中国の野生種のDNAが約3割含まれていることがわかりました。
という事で、『甲州はカスピ海付近で生まれたヴィニフェラが、中国を渡り野生種と交雑しながら日本に伝わってきたということがDNA解析で示された』らしい。
O.I.Vのリストには2010年に登録。
あと日本を代表する黒ブドウ品種のマスカットベーリーAと言えば、川上善兵衛さん。
『日本ワインの父』とも呼ばれ、1890年、新潟県上越市に『岩の原葡萄園』を創業。
マスカットベーリーAは1927年に開発。
ベーリー×マスカット・ハンブルクの交配品種になります。
O.I.Vのリストには2013年に登録。
おわりに
長くなりましたがお疲れ様でした。
国や地域によって得意な品種がわかるとワイン選びがより楽しくなりますね♪
あと2次試験でもこの知識は活かせるかもしれません。
覚えては忘れ、覚えては忘れの繰り返しにはなりますが、一歩ずつ合格に向けて一緒に頑張っていきましょう!!
今回もお付き合い頂きありがとうございました。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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