みなさんこんにちは。
もう間もなく6/15から一次試験の会場の予約が始まりますね。
どんな風に会場を予約するのか気になってソワソワしております。
今回も問題を解いていて『あれ?』となった部分をまとめていきたいと思います。
今回のテーマはこちら『フランスの新酒について』
フランスの新酒規定
結構この手の問題で、
Q.プリムールで赤のみ認められているAOCを以下から選びなさい。
私『ここは赤のみだっけ?は赤ロゼ??』
Q.プリムールが認められていないAOCを選びなさい?
私『どこもOKもしくはどこもNGな気がする…』
など、ごちゃついた経験はないでしょうか?
今私が絶賛そんな状況なのでスッキリさせていきたいと思います。
基本情報
フランスでは新酒のことを、Vin NouveauとかVin de Primeurと呼びます。
日本でよく話題になる解禁日
こちらは、毎年11月の第三木曜日と定められています。
あと販売に関して、必ずラベルに収穫年を表示しないといけません。
私はヌーボと聞いたら真っ先に『ボジョレーヌーボー』が思いつくのですが、
ボジョレー以外にもヌーボーが認められているAOCがあり、
反対にボジョレーでもヌーボーは認められていないAOCがあります。
あと生産可能色が普通の時とプリムールの時で変わる場合があるのも、こんがらがる要因だと思っています。
ただまずは一つだけ覚えておいてください。
『もともとの生産可能色から、減る事はあっても増えることはない』
もともと白のみだけど、新酒の時はロゼ・白造れるとか、
元々は赤のみOKだったけど、新酒の時は白になる
みたいなパターンはないということです。
そんなことを踏まえて、地域だったり、生産可能色だったり、グループ分けをしながら整理してきたいと思います。
地域で分けてみる
全部で20種類あります。
なので、ここに載っていないAOCは新酒は認められていないという事です。
すべてのAOCの数からしたら、20は少ないように感じるのが救い!!
Beaujolais系
新酒といえばボジョレー!!
こちらは3種類ありますが、全て赤とロゼになります。
- Beaujolais
- Beaujolais Villages
- Beaujolais+コミューン名
ちなみにこちらは
通常時:赤・ロゼ・白 → プリムール:赤・ロゼ
通常は全てOKですが、プリムール時は赤・ロゼになっております。
ボジョレーヌーボーで白がないのは、こういった理由です。
※注意しておきたいところ
Beaujolais+コミューン名はいいのですが、
Morgonとか、Cote de Brouillyなどのボジョレーの村名AOCは新酒認められていません。
ちなみにボジョレーの村名AOC(Morgonとか)の生産可能色は全て赤のみです。
Bourgogne系
こちらは全部で2つ、かつ全て白のみです。
- Coteaux Bourguignons
赤・ロゼ・白→ 白のみ - Bourgogne Aligote
白のみ→白のみ
Macon系
こちらからは3つ。
マコンといえば白が有名ですが、Maconだけ注意です!!
- Macon
赤・ロゼ・白 → ロゼ・白 - Macon Villages
白のみ→白のみ - Macon+地理的表示名
場所で様々 →白のみ
基本は白のみですが、MaconのみロゼもOKです。
もともとが赤・ロゼ・白と全部造れたのが赤だけNGをくらいました。
Rhone系
こちらは2つ。広域と南部ローヌです。
- Cotes du Rhone(広域)
赤・ロゼ・白 → 赤・ロゼ - Ventoux(南部ローヌ)
赤・ロゼ・白 = 赤・ロゼ・白
ヴァントゥーは通常でも新酒でも全部OKという覚えやすいAOCです(好き
Languedoc・Roussillon系
こちらから2つつです。
- Languedoc
赤・ロゼ・白 → 赤・ロゼ - Cotes du Roussillon
赤・ロゼ・白 = 赤・ロゼ・白
Cotes du Roussillonも通常も新酒も全部OKです(すこ
Loire系
やってまいりました、ロワール。
こちらは6つありますが、更に地域別でみていきます。
ペイナンテ地区
- Muscadet
白のみ → 白のみ
こちらは元々が白のみなので、白のみです。
アンジュー&ソミュール地区
- Anjou Gamay
赤 → 赤(ガメイだけ) - Rose d’Anjou
ロゼ → ロゼ - Cavernet d’Anjou
ロゼ → ロゼ - Saumur
赤・ロゼ・白 → ロゼ
アンジューガメイは『ガメイ』とついているので、赤のみかつ品種はガメイのみOK。
あとは、全部ロゼのみです。
ソミュールは通常なら、赤・ロゼ・発泡ロゼ・白・発泡白となんでもこなす器用なAOCですが、
きっと覚えやすいようにロゼのみに揃えてくれたんだと思います。(違う
トゥレーヌ地区
- Touraine
赤・ロゼ・白 → 赤(ガメイだけ)・ロゼ
こちらも赤の場合は、品種はガメイのみになってます。
キワモノ系
あぶれもの達を紹介。
- Gaillac(南西地方のタルン川流域)
赤・ロゼ・白(発泡もOK) → 赤・白 - Coteaux du Lyonnais(リヨン周辺)
赤・ロゼ・白 = 赤・ロゼ・白
ガイヤックは南西地方で唯一新酒がOKかつ、プリムールの中でも赤・白OKはガイヤックだけ!!というまさにオンリーワンの存在。
コトーデュリヨネは、ボジョレーの南側にあるリヨンという都市の周辺のAOCらしいです。
こちらも、通常・新酒ともに全部OKなAOC(スコ
特徴的なAOCをまとめる
地域別でみてみると、意外とその産地の特徴が出てるんだなと思いました。
マコンだとやはり白メインだなとか、アンジュー&ソミュールはロゼメインだなぁみたいな。
最後は特徴的なAOCでまとめてみようと思います。
全部OKなAOC
全部OKということは、通常も新酒も全部OKということ。
つまり、1つ覚えれば通常とプリムールの2つの知識が手に入る一石二鳥のAOC。
- Ventoux(南ローヌ)
- Coteaux du Lyonnais(リヨネ周辺)
- Cotes du Roussillon(ルーション)
20個のプリムール認定AOCのうち、この3つがすべてに対応しております。
オンリーワンなAOC
このパターンはここだけ!!というAOCが実はあるんです。
- Anjou Gamay 赤のみ(品種はガメイのみ)
- Gaillac 赤(品種はガメイのみ)・白
- Macon 白・ロゼ
赤のみは、アンジューガメイ。
赤・白の組み合わせはガイヤック。
白・ロゼの組み合わせはマコンのみという、唯一神たち。
もし問題文で、『プリムールで赤と白が認められているAOCは?』みたいな問題が出たら
Gaillac一択になります。
GamayつかってねAOC
『赤はガメイじゃないとプリムール認めません!!』
というAOCが3つあるのでこちらも紹介させて頂きます。
- Anjou Gamay 赤のみ
- Touraine 赤・ロゼ
- Gaillac 赤・白
私の中ではトゥーレーヌが、全部OKだったけ?どうだったけ?ってよくなるので、
ここでしっかり覚えておこうと思います。
おわりに
なんだかんだ、やはりその土地の特色が出てるなぁと個人的には思いました。
マコン→白、アンジュー&ソミュール→ロゼ的な。
あとCoteaux du Lyonnaisくんは、
『どこの子?』
フランス勉強してきましたが、ここで初めてみたのでびっくりしました。
びっくりしたのは私だけじゃないと信じたい。
自分の中でフランス各地のAOCが曖昧になってきた頃合いだったので、
プリムールのまとめと今までの復習が出来てよかったです。
今年受験する方は一緒に頑張っていきましょう!!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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