練習問題を解いていて
この場合の名称ってAだっけ?Bだっけ?とか
フランスの〇〇は、ドイツだと何だっけ?
と単語と内容の結びつきが曖昧になってしまっている箇所が増えてはきてませんか?
私はもりもり増えていて困っております。
もしかしたら同じ悩みを抱えている方がいるかも知れないと思い
今回は内容がごちゃごちゃになりやすい箇所を自分用にまとめてみました。
ばっちりな方も、同じ悩みを持っている方も楽しくご覧ください!!
残糖量の表示
こちらはごちゃついてる方多いのではないでしょうか?
かくいう私がそうです。
ごちゃごちゃポイントをまとめると
①スティルとスパークリングで、残糖量の範囲が違う
②国ごとに聞きなれない言葉が飛び交う
③フランスの〇〇はイタリアだとなんと呼びますか?と翻訳を求めてくる
この辺りが絡まり合ってきて、とっつきにくい印象があります。
スパークリングワインの残糖量表示
残糖量 | フランス | イタリア | ドイツ |
~3g/ℓ | Brut Nature Pas dose Dosage Zero | Brut Nature | Brut Nature Naturherb |
0~6g/ℓ | Extra Brut | Extra Brut | Extra Brut |
12g/ℓ未満 | Brut | Brut | Brut |
12~17g/ℓ | Extra Sec (Extra Dry) | Extra Secco (Extra Dry) | Extra Trocken |
17~32g/ℓ | Sec | Secco Asciutto | Trocken |
32~50g/ℓ | Demi-sec | Semi Secco Abboccato | Halbrtocken |
50g/ℓ以上 | Doux | Dolce | Mild |
どう覚えていくか?
沢山あってどうしよう?となるかもしれませんが、まずよく見てみます。
そうすると
①12g/ℓ未満はどの国もBrut。
②12g/ℓ未満の1つ下のクラスは全部BrutにExtraついただけ。
③~3g/ℓもよくみたら、全部Brut Nature。
④17~32g/ℓで、各国の個性を発揮。
⑤17~32g/ℓの1つ下のクラスも全部その国の表記にExtraついただけ。
⑥17~32g/ℓの1つ上のクラスは、単語がくっついて長くなっただけ。
⑦50g/ℓ以上からまた各国個性を発揮。
という事で、
- 12g/ℓ未満
- 17~32g/ℓ
- 50g/ℓ以上
まずはこの3つを軸にして覚えていきましょう。
1つ下のレベルはExtraがついてより辛口のイメージです。
1つ上のレベルは単語が長くなると覚えておきます。
残糖量は3つの軸を覚えておけば、クリアできます。
特に17~32g/ℓこの部分を中心に覚えておけばなんとかなります。
例)スパークリングワインにおける、フランスの12~17g/ℓを表す表記は?
A.17~32g/ℓのひとつ下だ→secにExtraつける。
例)スパークリングワインにおける、フランスのExtra secの残糖量は?
A.3つの軸での考え方
①secにExtraついてる→17~32g/ℓより少ない
②~12/ℓ未満より多い
③つまり残糖量の範囲は12~17g/ℓ
このような考えで私は問題を解いております。(ばっちり暗記できればそれが一番だとは思います)
あとは~3g/ℓの部分でフランスとドイツが他国と違う表記がありますのでチェックしておきましょう。
特に力を入れたい部分
→イタリアです。
Asciuttoは他の国だとどの表記と一緒ですか?とか
Demi-secと同じ残糖量の表記を次から選びなさい。
→1.Asciutto 2.Abboccato
どちらもAから始まっててややこしいですよね。
そういった部分を的確につっついてきます。
私の場合は、『セツコのシュットしたアボカド』と覚えてます。
セッコ=シュット(Secco=Asciutto)は同じレベルで、シュットが先だからアッボッカートより残糖量少ないとこじつけてます。
スティルワインの残糖量表示
残糖量 | フランス | イタリア | ドイツ |
~4g/ℓ | Sec | Secco Asciutto | Trocken |
~12g/ℓ | Demi-sec | Semi Secco Abboccato | Halbrtocken |
~45g/ℓ | Moelleux | Amabile | Lieblich |
45g/ℓ以上 | Doux | Dolce | SuB |
微妙にスパークリングと残糖量の範囲かわってるやん!!と突っ込んだのは私だけじゃないはず。
どう覚えていくか?
基本的なレベル関係はスパークリングワインの表記と一緒です。
Sec < Demi-sec < Doux
なのでまずはスパークリングをしっかり頭に叩き込んだうえで、
最上級カテゴリーの1つ下の~45g/ℓこの部分を新しく覚えていきましょう。
特に力を入れたい部分
45g/ℓ以上でドイツのみ、他の国のスパークリングでの最上級表記と異なっています。
スパークリング→50g/ℓ以上 Mild
スティルワイン→45g/ℓ以上 SuB
あとイタリアにまたAから始まる表記が増えてしまいました。
ということでスパークリングに付け足して、
『セツコのシュットしたアボカドはアマい』
Secco=Asciutto<Abboccato<Amabile
と個人的にこじつけて対応しております。
まとめ
まずはスパークリングの3つの軸をしっかり覚えて、そこからスティルワインにも手をつけていく方法がオススメです。
教本を見るとスペインの表示も載っていますが、ほぼイタリアと一緒。
イタリアでSeccoの表記がスペインだとSecoという感じ。
アシュットとか、アッボッカートとかない分スペインの方が易しいです。
なのでイタリアがわかっていればほぼほぼ解答できますので、イタリアの方に注力しましょう。
余談
ドイツのTrockenは『辛口』という表記ですが、
ドイツにおける収穫時糖度の最高ランク
Trockenbeerenauslese
ここになんで『辛口』表記ついてるんだろう?と疑問に思った私の様な方はいらっしゃいませんか?
調べてみるとTrockenは英語だと『Dry』に当たるそうです。
つまり『乾燥した』という意味ですね。
言われてみると確かにドライって辛口を表すのに使われてますね。
例)アサヒィ~ス~パ~ドゥラァァイ=辛口
残糖量のTrockenはアサヒスーパードライ的なドライ。
Trockenbeerenausleseは本来の『乾燥した』という意味でのTrockenであって辛口という意味はないそうです。
Trockenbeerenauslese=めちゃ乾燥させて糖度を高めた貴腐ブドウ
納得!!
シャンパーニュの工程
『シャンパーニュの工程において正しい順番に並んでいる選択肢を選びなさい』という問題、出るたび迷うんです。
あとここは、フランス語表記、英語表記、それらが意味する日本語の3セットで覚えておくと色んな問題に対応できるようになります。
という事で順番に見ていきましょう。
シャンパーニュの流れ
①収穫
英:Harvest 仏:Vendange
工程というとブドウに対して何か処理をする作業を思い浮かべた私に不意打ち。
確かにまずはブドウを収穫しないと作れないよなぁ。
まずはここから。
②圧搾
英:Pressing 仏:Pressurage
収穫したらすぐに搾汁します。
数字がよく聞かれるので要チェック。
4000kgのブドウから2,550ℓの搾汁がOK。
最初の2,050ℓはCuveeと呼ばれ酸の豊富なピュアな果汁で熟成向き。
次の500ℓはTailleと呼びれ酸が少なくフルーティーだが熟成向きではない果汁。
③果汁清澄
英:Settling 仏:Debourbage
絞った果汁に含まれていた不純物を沈殿させる。
④アルコール発酵
英:Alcohol Fermentation
仏:Fermentation Alcoolique
⑤マロラクティック発酵
英:Malolactic Fermentation
仏:Fermentation Malolacrique
⑥調合
英:Blenging
仏:Assamblage
品質の安定化とスタイルの普遍化の為にノンヴィンテージの場合は過去の取り置きワインを加える。
その取り置きワインはそれぞれ、
英:Reseve wine
仏:Vin de Reserve
と呼ばれます。
⑦瓶詰め
英:Bottling
仏:Tirage
調合が終わると瓶内二次発酵に向けて、Liqueru de Tirageというリキュールを添加します。
このリキュールには24g/ℓの糖分と酵母が加えられています。
⑧瓶内二次発酵
英:Secondary Fermentation in Bottle
仏:Deuxieme Fermentation en Bouteille
Deuxiemeが『二番目』という意味になってます。
24g/ℓの糖から、6気圧のガスと1.2%のアルコール度数が得られるようです。
あとシャンパーニュは度数が13%を超えてはいけないので注意!!
⑨瓶内熟成
英:Maturation on lees
仏:Maturation sur lies
滓と一緒に熟成してうまみを溶け込ませていきます。
ノンヴィンテージでは、15か月以上の熟成(滓とは最低12か月)
ヴィンテージ(単一収穫年)では、36か月以上の熟成が必要。
⑩動瓶
英:Riddling
仏:Remuage
瓶内に残った滓を取り除く為、毎日ボトルを1/8もしくは1/4ずつ左右に回転させつつ、徐々に倒立させて滓を瓶口に集める作業。
手作業で使う穴の開いた木の板→Pupitre
機械の名称→Gyropalette
⑪滓抜き
英:Disgorgement
仏:Degorgement
瓶口に集めた滓を、-27度の溶液に浸して凍らせて、抜栓と共に瓶内の気圧ですっとばす作業。
⑫糖分調整
英&仏:Dosage
最終的な甘み調整の為、Liqueur d’expeditionまたは、
Liqueur de dosageと呼ばれる液体を添加する。
ここの残糖量によって、受験生を悩ませる甘辛度をラベルに表記する。
⑬打栓
英:Corking
仏:Bouchage
金属製の止め板と針金を組み合わせたMuseletで固定したら完成!!
英語版の流れまとめ
Harvest→Pressing→Settling→
Alcohol Fermentation→Malolactic Fermentation→Blenging→
Bottling→Secondary Fermentation in Bottle→Maturation on lees→
Riddling→Disgorgement→Dosage→Corking
フランス語版の流れまとめ
Vendange→Pressurage→Debourbage→
Fermentation Alcoolique→Fermentation Malolacrique→
Assamblage→Tirage→Deuxieme Fermentation en Bouteille→
Maturation sur lies→Remuage→Degorgement→
Dosage→Bouchage
まとめ
ここは字面を見ながら自分がシャンパーニュを作っているイメージで覚えました。
まずしっかり実ったブドウをバンダンジュしたらすぐプレシュラージュして
不純物をデブルバージュDA☆彡
と自分が作業している+ルー大柴さんみたいなしゃべり方を意識して寸劇をしてみると、私の場合は記憶に残りました。
とても恥ずかしいですが合格の為には恥をも捨てなければいけません。
というのは冗談です。
2019年版 世界のワイン生産量ランキング
ここも『正しいランキング順にならんでいる物を選びなさい』みたいな問題でこんがらがってます。
ランキングはこちら
2019年度版 生産量ランキング
順位 | 国名 | 生産量 | % |
1 | イタリア | 4750万hl | 18.4 |
2 | フランス | 4220万hl | 16.4 |
3 | スペイン | 3370万hl | 13.0 |
4 | アメリカ | 2560万hl | 9.9 |
5 | アルゼンチン | 1300万hl | 5.0 |
6 | オーストラリア | 1200万hl | 4.7 |
7 | チリ | 1190万hl | 4.6 |
8 | 南アフリカ | 1040万hl | 4.0 |
9 | ドイツ | 820万hl | 3.2 |
10 | 中国 | 780万hl | 3.0 |
でこれを並べてみると
イタリア→フランス→スペイン→アメリカ→アルゼンチン
オーストラリア→チリ→南アフリカ→ドイツ→中国
こんな感じになりますが、字面だけだとなんかわかりづらい…
ランキングは目で覚える
こちら4・4・2で覚えていきたいと思います。
1位のイタリアから4位アメリカまでずっと西へ進んでいきます。ここまでは全て北半球です。
イタリア→フランス→スペイン→アメリカ
5位のアルゼンチンから8位の南アフリカまでは、全て南半球で反復横跳びです。
アルゼンチン(サッカーのメッシ)→オーストラリア(カンガルー)→チリ(モアイ)→南アフリカ
私の勝手なイメージも付けておきます。
そしたらまた北半球に戻り、
ドイツ→中国(パンダ)と東に進んでフィニッシュとなります。
まとめ
個人的にはただの文字の暗記よりも、実際に世界地図上でランキング順に見てみたり
何か法則性はないかな?とか、その国のイメージを勝手に付けちゃったりした方が記憶に残っています。
皆さんも何かしっくりくる方法があれば、教えてくださいね。
おわりに
いかがだったでしょうか?
基本暗記は繰り返し、繰り返しが基本となります。
しかし、ただの文字の暗記じゃなく、寸劇をしてみたり、地図を使って目で順番を追ってみたりすると
意外と頭に残っていたりします。
これは、声に出すことで耳からも情報を得ていたり、身体の動きがあったり、文字とイメージを結びつけてみたりと、1つ思い出すにしてもとっかかりが増えているからかな?と思います。
すんなりと覚えられる人には必要ないと思いますが、
暗記で苦戦している方は試してみてはいかがでしょうか?
自分に合う方法はいろいろとあると思うので、暗記を少しでも楽にして合格をつかみ取りましょう!!
今回もお読みいただきありがとうございました!!
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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