みなさんこんにちは。
今回はちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざさんが開催していた、2次試験対策の講座に出たのでその時に学んだことをまとめておこうと思います。
1次も合格していないのに2次?
と思われるかもしれませんが、目の前にポンッと出されたワインを事前情報なしにどう判別していくのか?
というのは意識して飲まないと難しいものがあります。
あと個人的には、『お金も払ったし絶対に無駄にはせぬ』という自分を追い込むための理由に使っている部分もあります。
(実はただ飲むのが楽しいとは言えない)
ということで今回学んだり感じたことをまとめていきます。
まず独学で頑張っている同志に伝えたい事
まず今回学んだことは、
独学ではほぼ突破不可能
ということを皆さんにお伝えしておこうと思います。
じゃあスクールに行かないとダメなの?
というと、決してそういう訳ではありません。
ただ、事前に知っておいて欲しいことがあります。
率直な感想
まず、『味とか香りってそれぞれ感じ方が違うのにテストになるのかい?』という疑問を持たれた方はいませんでしょうか?
かくいう私はそんな疑問をもっていたのですが、講座に出てある程度スッキリした部分がありました。
まずは模範解答の決め方。
ただあくまでそうらしいということなので責任はとれませんが、書きます。
例えば、Aさんという一人が全て模範解答を作ったとすると、Aさんに似た感性を持つ人しか合格できません。
しかし、Aさん、Bさん、Cさん…Hさんという具合に、何名かのソムリエの回答が合わさると模範解答に幅が出ます。
例えば、Aさんはこのワインの色をレモンイエローだと思いましたが、Bさんはイエローだと思いました。
よって、レモンイエローもイエローも両方正解となるといった具合です。
ですが、そもそも自分の中の基準がソムリエの方々の答えのブレの中に収まっていないと正解になりません。
自分がレモンイエローだと思っていても、ソムリエ協会の基準ではイエローですとなれば、答えはイエローになります。
なのでソムリエ資格をお持ちの方と、自分の感覚を調整する必要がある事を学びました。
あと、もう考えるまでもないテンプレート的な答えが存在します。
具体的に言うと、白ワインの清澄度の項目では『澄んだ』、輝きの項目では『輝きのある』を息をするようにチェックしておけばほぼ得点できるという感じです。
というのも、造り方的な部分もあるんですが、清澄度の項目で『濁った』をつける場合はワインに欠陥がある場合が多いです。
ろ過清澄をしないで造られたワインだともちろん濁りはあるのですが、2次試験にそのような造りのワインは今まで出題されていないようです。
では実際の試験で欠陥のあるワインを意図的に出すでしょうか?
ほぼ無いと思いますし、それではテイスティング試験の意味が無いように感じます。
こういったテクニックを知っているか知っていないかで、1つのワインにかけれる時間が前者と後者でかなり差がつきます。
このあたりの知識を試験前に得られたというのが今回の大きな収穫になりました。
このことを含めて、ご存知かもしれませんが今一度2次試験の基本情報をおさらいしたいと思います。
2次試験の基本情報
ワインエキスパートの2次試験では、
白ワイン2,赤ワイン2、その他のお酒1
合計5つのお酒が出題されます。
そしてそれぞれのお酒に対して1枚の解答用紙が配られます。
実際のものとは若干違いますが、ワイン受験.comさんが練習用の解答用紙を公開して下さっているのでまずそちらをご確認ください。
解答用紙に、項目ごとの選択肢があります。例えば『外観』だったら
□澄んだ □やや濁った □濁った
という風な感じです。
基本的にはこの選択肢の中から1つ選んでいきますが、香りなどの項目では『4つ選びなさい』とか『2つ選びなさい』という風に数が指定されているものもあります。
ここで指定された数以上の項目にチェックしてしまうと、0点になってしまうそうなので注意しましょう。
白の時は3つだったけど、赤は2つ選べだったとか、若干違う場合もあるそうなので落ち着いて対処したいですね。
試験時間は50分。
5つのお酒を出されるので、1つあたり10分が目安になります。
が、実際は緊張やらプレッシャーでもっと時間がかかってしまうようです。
なので、練習の段階では1つにつき7分くらいでサクサク埋めれるように練習しておくのがいいと教えて頂きました。
普段飲むときは時間なんて意識していなかったので、これからはストップウォッチを片手に飲んでいこうと思います。
あと合格点についてですが、こちらもあくまで噂です。
明確な合格点は無く、上位70%くらいまでの人は合格するという試験らしいです。
周りが得点しまくっていればその年の合格点は高くなり、逆にあまり回答出来ていないと低くなるといった具合です。
なので目指すところは全問正解ではなく、多少間違っていようが気にせず無難に点を取っていく戦略が有効かと思われます。
例えばテイスティングした際に、これは絶対にリースリングだからペトロールにつける!!というよりは、酸がしっかりしたタイプだから青りんごあたりつけとけば大丈夫だろうといった具合です。
その品種がリースリングであった場合はいいのですが、違った場合はほぼ0点という結果になりかねません。
10点or0点に賭けるよりかは、無難に5点を取っていく方が、上位70%に入る確率は高いと思います。
こういったことを講座で知れたのは大変勉強になりました。
次は実際に講座に出た感想を述べさせていただきたいと思います。
講座の感想
とっても楽しかった!!
というのが率直な感想です。
試験ってこんな感じでやりますよという、リアルなお話を聞けて試験のイメージが出来ましたし、実際の試験のように制限時間のある中でのテイスティングはドキドキでした。
テイスティングは新世界、旧世界、品種などなど外しまくりましたが、それはこれが本番じゃなくて良かったと前向きに捉えておきたいと思います。
あと、同じワインを飲んだ際の講師の方のコメントが一番勉強になりました。
自分の中の淡いとか濃いが、試験の基準でいくとどのあたりになるのか?とか、
香りに関する引き出しが段違いなので、『こういった要素がありますよ』と言われた香りを探してみて『これが生肉か』と、実際よくわかっていなかった香りを把握できたのはとても大きな収穫!!
あと飲みたいという不純な理由で、自宅でブライングテイスティングごっこをやっているのですが、
答えがわかっているのは『国』『ヴィンテージ』『品種』『アルコール度数』くらいで、結局飲んだワインの外観や香りの模範的な回答はわからずじまいです。
資格の試験なのでしょうがないとは思うのですが、問題を出題する側の基準に受験者は合わせていく必要があります。
なので自分の基準が絶対!!といった状態で試験に突っ込んでいくのは得策ではないと思いました。
ちなみに今回の講座で、自分の中では黄金かな?と思っていた色は全て、ソムリエさん基準だとイエローだそうで、このまま試験受けてたら多分落ちてました。
この基準の調整は、ワインを買う際に店員さんに相談してみたり、ワインバーなどでグラスワインについて店員さんからコメントを頂いたりするなどの工夫で乗り切れなくもないかな?と思いました。
冒頭で独学ではほぼ突破不可と書きましたが、これは思っている以上に試験の得点に関する基準を我々は知らないという意味で書かせて頂きました。
なので近くに合格された方やソムリエ有資格者など、相談できる方がいる方は安心して2次試験に挑戦してください。
おわりに
とてもいい経験が出来て楽しかった!!
最後にワイン受験.comさんのパターン別模範解答のページを載せておきます。
問題で出たワインがどっちのタイプかな?というのを意識して、パターンを覚えればかなり時間の節約になります。
特に両パターンで共通してチェックが入ってる部分はかなりの高確率で得点につながりそうなので優先的に覚えておきたいですね。
まず大筋のテンプレートを把握して、そのワインに対して微調整をする。
これが比較的合格率が高まりそうな戦略だと思いました。
ちょっとまじめにソムリエ試験対策講座さん、わかりやすくて楽しい講座をありがとうございました。
今回は用事があって懇親会には出れませんでしたが、なにやらご飯をみんなで食べながらブラインドテイスティングするようなので次回は出席させて頂きたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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