ワイン初心者の初心者による初心者の為の復習記事です。
全10回のビギナークラスもあと僅か…
ワインについての基礎知識→フランスのワイン→旧世界のワイン
という授業の流れの旧世界編最終章です。
今回の授業では
- ドイツ
- スペイン
- ポルトガル
のワインについて勉強したので、その復習を書いていきます。
まずは『ドイツ』です!!
ドイツのワイン
ドイツの特徴
- ワイン生産国の中でも北限に位置している
- とても冷涼なワイン生産国
- 生産されるワインの割合は白ワイン約67%・赤ワイン約33%
- 昔→甘口のイメージ 最近→辛口のイメージ
ドイツは『ワインベルト』と呼ばれるワイン造りに適した緯度帯の中でも、一番北に属しています。
なのでとても冷涼な土地ですが、海洋性気候のお陰で冬の寒さはそこまで厳しくないようです。
あとドイツと言えば、日本でワインが広く飲まれるようになったきっかけを作った国でもあります。
そのきっかけとなったワインが、ドイツの甘口白ワイン『マドンナ』です。
なのでドイツ=甘口というイメージのある方も多いのですが、
現在は甘口30%、辛口70%位の割合で、辛口白ワインの方が多く造られています。
ドイツの主要品種
白ブドウ
- リースリング(Riesling)…ドイツといえばこの品種。
国内での最大面積を誇り、辛口~甘口、スパークリングと幅広いスタイルで愛されている。 - シルヴァーナ(Silvaner)…白いお花の様なフローラルな香りのワインが造られる。
黒ブドウ
- シュペートブルグンダー(Spatburgunder)…初めて聞くとどんな品種なんだろう?と思うが、『ピノ・ノワール』のドイツでの別名。
シュペートはドイツ語で『晩熟』、ブルグンダーは『ブルゴーニュの』という意味らしい。
ドイツの13特定ワイン生産地域
ドイツではワイン造りが盛んな13の地域があります。
- Ahr(アール)…赤ワインの比率が国内最大級!!
- Mosel(モーゼル)…★ドイツ2大銘醸地の1つ!!
- Mittelrhein(ミッテルライン)…古いお城等観光地でも有名な産地
- Rheingau(ラインガウ)…★ドイツ2大銘醸地の1つ!!
- Nahe(ナーエ)…モーゼルとラインヘッセンに挟まれてる産地
- Rheinhessen(ラインヘッセン)…栽培面積と生産量国内No.1!!
- Pfalz(ファルツ)…生産量No.2!!赤ワインが有名
- Hessische Bergstrasse(ヘシッシェ・ベルクシュトラーゼ)…栽培面積国内最小
- Franken(フランケン)…丸型のボトルが有名
- Wurttemberg(ヴェルテンベルク)…生産されるワインの7割が赤
- Baden(バーデン)…最南端の産地
- Saale-Unstrut(ザーレ・ウンシュトルート)…最北端の産地
- Sachsen(ザクセン)…最東端の産地
今回はその中でも3つの銘醸地をまとめていきます。
ドイツの銘醸地
- ★モーゼル
- ★ラインガウ
- フランケン
※★はドイツ2大銘醸地
モーゼル
ドイツ最古のワイン産地がモーゼルです。
ドイツを代表する品種であるリースリングの代表的な産地でもあります。
急斜面を利用した棒仕立てでのブドウ栽培がおこなわれています。
直射日光に加えて川の反射光を利用したり、急斜面での単位当たりの日照量を集中させたりして
日照時間の比較的短いドイツでも、日照量を確保しています。
ラインガウ
ライン川流域でも理想的な気候条件を備えており、
ドイツ5大畑のうち『4つ』がこのラインガウ地方にあります。
主力品種はこちらもリースリングです。
モーゼルと比べると、気候条件によりしっかりブドウが熟すので、
長期熟成に耐えるボリュームのあるワインが造られています。
・ドイツの5大畑とは?
またの名を『オルツタイルラーゲ』(かっこいい♪
ドイツの中でも5つしかない
『畑名だけでの表記が出来る』特別な畑です。
それだけ素晴らしいテロワールを持っているという事ですね。
4つはラインガウ地方に、もう1つはモーゼル地方にあります。
★モーゼル
- シャルツホーフベルク
(Scharzhofberg)
★ラインガウ
- シュタインベルク
(Steinberg) - シュロス・ヨハニスベルク
(Schloss Johannisberg) - シュロス・フォルラーツ
(Schloss Vollrads) - シュロス・ライヒャルツハウゼン
(Schloss Reichartshausen)
フランケン
昔から辛口ワインを主流に造っている地域。
シルヴァーナというブドウ品種から造られる白ワインが有名です。
『ボックスボイテル』と言われる変わったボトルも特徴の一つです。
終わりに
ドイツはやはり『単語の響き』がかっこいいと思ってしまうのは私だけでしょうか?
一見すると読み方が『?』なものが多いのですが、
ex)Spatburgunder
シュペートブルグンダーとかは、是非声に出して読みたいドイツ語の一つに入りますね。
テイスティングの時間にファルツ産のシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)を飲んだのですが
お花の様な香り、フローラルなバラ、口に含むと豊かな酸と緻密なタンニンが
とても美味しかったです♪
きっとこの授業を受けなければ一生
シュペートブルグンダー=ピノ・ノワール
とわからなかったでしょう。
冷涼な気候ながら、斜面や川の反射光など様々な工夫を凝らしながらワイン造りを行なっているドイツ。
ドイツのワイン生産者にならって、『どんな状況でも工夫をすれば物事はやり遂げられる』という精神で物事にあたっていきたいと思います!!
今回も読んで下さりありがとうございました!!
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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