前回人生初ともいえる、ワインとこだわりにこだわったお料理の数々を堪能させて頂いた『Vv.lab』さん。
今まで外食というと牛丼やラーメン屋さんにしか行かなかった私からすると、
コースのお料理を頂く機会は衝撃的でした。
きれいなお皿に盛りつけられた料理は、お皿と合わせてまるで一つの芸術作品のよう。
私自身の経験不足により、前回の記事ではVv.labさんの魅力を存分に書けなかった反省を活かし
今回はしっかりとお伝えします(多分)
今回は『ソムリエ厳選飲み物付きパスタコース』11,000円 (税込・サービス料別)を堪能したいと思います。
Vv.labさん
コースの内容
- アミューズ2種
- スペシャル前菜盛り合わせ
- 本日のパスタ
- デザート
前回お話させて頂いた際に、『ワインの勉強してるなら次はこのコースがおすすめだよ』とのことだったので、おすすめコースを予約させて頂きました。
前回はスパークリング・赤・白が飲み放題だったのですが、こちらのコースではお料理に合わせてマスターがおいしいワインを合わせて下さいます。
果たしてその全貌やいかに!?
アミューズ2種類
①トマトマリネとトマトシャーベット
初手から驚きです!!
いろんなトマトとこの白い細長く映っているのが、『トマトのシャーベット』です。
トマトは一つ一つ個性があって、酸味が強いものや甘みが強いもの等それぞれの味が独立しています。
そしてトマトシャーベットは色素を抜いて作り上げられたようで、見た目はトマトっぽくないのに
舌にのせるとそれはそれはサッパリとしたトマトの風味!!
この暑い時期だとアイスの冷たさとトマトのフレッシュな酸味がより爽快感を増します。
それだけじゃ終わらない!!
このマリネとトマトシャーベットがスパークリングと相性抜群!!
夏の暑さを忘れるくらいの、化学反応をお楽しみいただけますよ!!
②ハムとハーブのゼリー寄せ
こちらはハムを煮て、その煮汁でフレッシュハーブを調理し、そこにまたハムを戻すという
私の為に、さも簡単ですよ!!という感じでさらっと説明してくださいましたが、
きっとそんな簡単な工程じゃない!!
白ワインビネガーも使用しているようで、酸味が心地よい。
噛むとハムからうま味がじわっと出てくる。
そこにハーブのさわやかさと、うま味が凝縮されたゼリーも相まって、
酸味とうま味の絶妙なバランスがとても心地よい♪
スパークリングがぐんぐん進みます!!
スペシャル前菜盛り合わせ
これはとってもスペシャル!!
前回のコースでは9種類の盛り合わせだったのですが、今回は『16種類』
かつ遠いところ来てくれたからというマスターのご厚意で、おまけの17種類を頂いてしまいました…
おまけが凄かった…
そして前回の反省を活かして、マスターの説明をメモしていたのですが
『僕が書いておきますよ!!』
と快く全17種類の前菜についての説明をメモで渡して下さいました。
本当に至れり尽くせりで、ありがとうございます。
前菜たちの詳細はコチラ
- 国産トリッパのシードル煮
- いろいろな夏野菜のトマト煮
- 自家製ピクルス
- 甘長唐辛子(京都)としらすの和え物…あさりとハマグリ、昆布の出汁で焼いたもの
- 有機人参のココナッツミルク煮…バイマックルの香り
- 三陸白イカとその墨のテリーヌ
- ブルーチーズ入りポテトサラダ
- 北海道産イタヤ貝のフリット(20種類のスパイス)…玉ねぎとカシューナッツ、ナンプラー
- 気仙沼産カツオのたたき…わらでいぶしたカツオの切り身とソース:エシャロット、生姜、パセリ
- 島根どんちっちのカルパッチョ仕立て…グリーンレモンでマリネ(ハーブが入っている)ソース:レモンドレッシング 仕上げ:しそ
- ペリカンマンゴーのサラダココナッツ風味
- ザジキ(ギリシャヨーグルトを3日間かけて水分を抜き、フレッシュハーブと塩もみしたキュウリ入り)
- マーマレード種の塩レモンで漬け込んだ砂肝のコンフィ
- 九条ネギと芝エビの厚焼き 柚子胡椒の香り…芝エビはすり身にして加えて自家製の出汁醤油で香りづけ
- 自家菜園より栗カボチャのアラビアータソース煮…一度ふかしたカボチャを軽く乾燥させて、辛いトマトソースで煮たもの
- 自家菜園のトウモロコシのモナカ…トウモロコシのムース:玉ねぎ、軍鶏出汁、じゃがいも、ブルーチーズをピューレ状にしたもの
- 和歌山より鮎とフォアグラのテリーヌ…鮎はジュニパーベリーとマリネ、その後香ばしく焼いて軍鶏出汁、赤ワインと似て仕上げにフォアグラを加えて焼き上げたもの
ドーンッ!!
からの白ワイン達バーンッ!!
白ワインについて
- Domaine Wainbach ドメーヌ・ヴァインバック
RFØ Riesling Furstentum Ø Intrant 2019
使用品種:Riesling リースリング
産地:フランス アルザス地方
HP:https://www.domaineweinbach.com/ - Dog Point ドッグ・ポイント
SECTION94 Sauvignon Blanc 2017
使用品種:Sauvignon Blanc ソーヴィニヨン・ブラン
産地:ニュージーランド マールボロ 自社畑の特級区画『セクション94』
HP:https://dogpoint.co.nz/ - Blank Canvas ブランクキャンバス
Reed Chardonnay 2019
使用品種:Chardonnay シャルドネ
産地:ニュージーランド マールボロ
HP:https://blankcanvaswines.com/ - Robert Ampeau et Fils ロベール・アンポー・エ・フィス
Puligny-Montrachet 1er Cru ’Combettes’ 1996
使用品種:Chardonnay シャルドネ
産地:フランス ブルゴーニュ コート・ド・ボーヌ ピュリニー・モンラッシェ
どのワインも異なる品種を出して頂けたので、この前菜とどのワインが合うかなぁなんて、ちょびちょび合わせているうちに
すぐにお料理もワインも無くなっていました!!
圧巻だったのは『Robert Ampeau et Fils Puligny-Montrachet 1er Cru ’Combettes’ 1996』
1996!?
26年もの時を経たシャルドネ!?
恐る恐るグラスに手を伸ばす。
しっかり熟成されたシャルドネはもう単体ですさまじい存在感を発揮。
色は深い黄金、時間を経て積み重ねてきた様々な香り、長く続く余韻…
このようなワインがさらっと出てくるVv.labさんはやはり、いい意味でおかしい…
このRobert Ampeauは、自社のカーヴで何年も寝かせ、飲み頃と判断したものをリリースしているムルソーの老舗ドメーヌ。
いい料理といいワインの組み合わせは、人を幸せにしますね♪
赤ワインについて
- Domaine Lecheneaut ドメーヌ・レシュノー
Morey-Saint-Dones “Clos des Ormes” 2012
使用品種:pinot noir ピノ・ノワール
産地:フランス ブルゴーニュ モレ=サン=ドニ - Castello di Ama カステッロ・ディ・アマ
Chianti Classico Riserva 2009
使用品種:Sangiovese サンジョベーゼ
Malvasia Nera マルヴァジア・ネラ
Merlot メルロ
産地:イタリア トスカーナ キャンティエリア
DOCG. CHIANTI CLASSICO
1.のレシュノーはスペシャル前菜の途中でサーブして頂きました。
赤と赤いお肉という事で9.気仙沼産カツオのたたきとのペアリングを楽しんで
ほっぺたが落ちました♪
2のキャンティ・クラシコを究めたと称されるカステッロ・ディ・アマが造るワインはマスターより
『メインのパスタと合わせてみて』
という事でメインのパスタが到着
メインのパスタ
宮崎牛のミートソース ペペロンチーノ仕立て
こちらはなんと宮崎牛が使われております。
さらに4時間煮込まれたアキレス健なども入っており
嚙み締めた際に宮崎牛のうま味をがっちり楽しみつつ
パスタの柔らかい食感に加えて、アキレス健のコリッとした食感も楽しめます。
そしてトマトの酸味とキャンティ・クラシコの酸味が
ベストマッチ!!
これがマリアージュなのか!!
と『言葉』ではなく『心』で理解できました。
その相乗効果はすさまじく
パスタ→ワイン→パスタ→ワイン→パスタ……
のループが止まりません。
飽きが来ない…
ずっと食べていられるような錯覚を起こしました。
お互いがお互いを高め合うとはこういうことだったのか…
と感動に打ちひしがれているのもつかの間
アホみたいに美味しい美味しいと言いながらパスタを味わっていたところ
マスターから衝撃の一言が…
『実は煮込む際にオーパスワン入れてます』
!?
そんな贅沢なオーパスワンの使い方があるのだろうか
私はまたマスターのとんでもない食へのこだわりの片鱗をのぞき込んでしまったのかもしれない…
そしてマスターの『これ知ってる?ワイン』を少し頂けることに…
前回もすごいのが出てきたので恐る恐る頂く
- The Mascot ザ マスコット
Cabernet Sauvignon 2016
使用品種:Cabernet Sauvignon カベルネ・ソーヴィニヨン
産地:アメリカ ノースコースト ナパ
こちらはアメリカで超有名な生産者であるハーラン・エステートの進化系プロジェクトで生まれた『The Mascot』です。
ハーラン・エステート、ボンド、プロモントリーというハーラン系ブランドの若木から造られています。
濃厚かつしっかりと溶け込んだタンニンがもう…
これがハーラン系!!
私の様な庶民にはハーラン系ワインは手が届かないので本当に勉強になります!!
デザート
デザートは『チョコバナナ』です。
館山産のバナナを使いムース仕立てになってます。
砂糖不使用との事でしたが、ものすごく甘い♪
素材の持っている本来の甘みって凄いなぁと悦に浸っておりました。
最後に福岡産の玉露を頂いてフィニッシュ。
こちらのきれいな茶器はなんと大正時代のものらしいです。
提供する器に対するこだわりから、マスターの食に対する情熱を感じました。
終わりに
こちらでVv.labさんの2回目のレポートが終了です。
前回の記事はただ写真を並べただけになってしまったのですが、
マスターが書いて下さったメモのお陰でだいぶマシな記事になったのではないでしょうか?(全てマスターのお陰)
ちなみにVv.labさんは2021年の百名店にも選出されています!!
Vv.labさん情報
お店のホームページ
アクセス
〒261-0013
千葉県千葉市花見川区幕張町5-417-18
予約サイト
※予約していった方が確実です。
本当にお値段に対するコストパフォーマンスがいい意味でおかしいお店です。
他のお店ならワイン代だけで軽く今回のコース料金を超えてしまっているはず…
Vv.labさん恐ろしい子…
貴方の『食』に対する価値観を、間違いなく変えてくれるお店です。
是非、マスターこだわりの料理とお酒とのマリアージュをお楽しみください!!
今回も読んで下さりありがとうございました!!
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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