【学校】ワインスクール第6回目②アルザス・ローヌ地方

ワイン
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初心者の初心者による初心者の為の授業の復習記事です。

前回はロワール渓谷地方の復習を書きましたので、今回は6回目の授業の続きである

  1. アルザス地方
  2. ローヌ地方

の復習を書いていきます。

アルザス地方

この地図の②番の部分がアルザス地方です。

アルザス地方の特徴

  • フランスの北東部に位置する、ドイツ国境に隣接する地域
  • 気候はかなり冷涼
  • 味わいは生き生きとした酸味とみずみずしい果実味
  • 造られるワインの90%以上が辛口の白ワイン
  • 基本単一品種で、エチケット(ラベル)部分に品種が記載されている

アルザスはドイツ領だった歴史的な背景もあり、ボトルの形状もドイツワインで用いられるようなシュット細長い独特な形状をしています。

ボルドー・ブルゴーニュ・アルザスのボトルの形の違い

この細長い形状のボトルは一般的にフルート型と言われています。

この特徴的なボトルを見かけたら、十中八九アルザスまたはドイツのワインです。

アルザスの主要品種とAOC

まずはアルザスの主要品種から

白ブドウ

  • リースリング
  • ゲヴェルツトラミネル
  • ピノ・グリ
  • ミュスカ

黒ブドウ

  • ピノ・ノワール

次はアルザスのAOCです。

アルザスでは基本3種類覚えればOK!!

アルザスのAOC

  1. Alsace + ブドウ品種 (白・赤・ロゼ)
  2. Cremant d’Alsace (泡)
  3. Alsace Grand Cru (白)

基本的にはAlsaceの後に品種の名前が入ります。

もし、単一ではなく複数品種をブレンドしていた場合には、

Gentil』(ジャンティ)または『Edelzwicker』(エデルツヴィッカー)という表記がされています。

先生にフリガナを書いてもらわなければ一生読めなかったと思います。

あとアルザスAOCで認められている黒ブドウは『ピノ・ノワール』のみ。

なのでCremant d’Alsace (泡)を名乗る為に使われる黒ブドウも『ピノ・ノワール』のみとなっています。

ちなみにCremant d’Alsaceはフランスでの消費量がNo.1スパークリング!!

シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られています。

そしてAlsace Grand Cru (白)こちらを名乗る為に必要な条件が、

上記の白ブドウの主要品種で挙げた4品種を使う事になっています。

この4品種は『上質指定品種』と呼ばれています。

アルザスの偉大な生産者『マルセル・ダイス』

アルザスの頂点ともいえる生産者。

それが『マルセル・ダイス』です。

アルザス地方に『テロワール』という概念を初めて持ち込んだと言われてます。

「アルザスの土壌は、太古の地殻変動に由来する極めて複雑で多様なもの。個々の土地の強烈な個性をそのままワインに表現することが、僕の人生です。」

と語っているとおり、テロワールを表現するという信念に基づいたワイン造りを貫いています。

その信念はアルザスのワイン法をも揺るがし

  • 品種名よりも、畑名を大きく表示するようになった
  • Alsace Grand Cruで例外的に複数品種のブレンドも認められるようになった

と数々の偉業を成し遂げています。

ブドウの栽培方法や、ワインの製造工程においても、信念に基づいた独自の方法が採られており、

世界中のファンを魅了し続けています。

ローヌ地方

各地方の場所

ローヌ地方の特徴

  • フランスの南東部のローヌ川流域に広がる生産地域
  • ブドウは太陽の恵みをしっかり受け、骨組みのある香り豊かなワインが出来る
  • 気候や土壌の違いから、北部と南部で特徴が変わる

ローヌ地方では大雑把にヴィエンヌ~バランスが北部

バランスからアヴィニョンを南部に分かれます。

それぞれ異なる特徴があります。

ローヌ地方の北部と南部ざっくり資料

北部の特徴

  • 基本『単一品種』で造る
  • 生産量が少ない(全体の15%)
  • 急斜面で栽培される

南部の特徴

  • 混醸する(ブドウの段階で混ぜる)
  • 生産量が多い(全体の85%)
  • 広大な平地で栽培される

北部と南部で対照的なので、主要な品種も変わります。

ローヌ地方の主要品種

北部の主要品種

白ブドウ
  • ヴィオニエ
  • ルーサンヌ
  • マルサンヌ
黒ブドウ
  • シラー

北部と言ったら『シラー』という位、ローヌのシラーは有名です♪

あと白ブドウの『ヴィオニエ』はまるでミルクティ?の様な香りの特徴があります。

南部の主要品種

白ブドウ
  • グルナッシュ・ブラン
黒ブドウ
  • グルナッシュ

南部では黒ブドウの『グルナッシュ』がよく使われています。

『グルナッシュブラン』はグルナッシュの突然変異として生まれたそうで、白ブドウです。

ローヌ地方の有名な産地

ローヌ地方の主要産地まとめ

ローヌ北部の有名産地

①コートロティ

ローヌのシラーと言えばここ!!

ちょっとだけ白ブドウを混醸することが認められている。

②コンドリュー

ヴィオニエのみで造られる辛口白ワインが有名。

そしてコンドリュー地区の中にフランス5大白ワインに名を連ねている

『シャトー・グリエ』が存在している。

②’シャトー・グリエ

わずか3haという狭い区画で造られる、ヴィオニエ100%の白ワインです。

一度飲むとその濃厚な果実味と、豊かな香りによってメロメロになる方が多いそう!!

また飲みたいワインが増えてしまった…

③クローズエルミタージュ・エルミタージュ

エルミタージュは140haととても狭い地域ですが、世界最高峰とも評されるシラーを使った赤ワインを生産しています。

クローズエルミタージュはそのエルミタージュをぐるっと囲んでいる比較的広い地域になります。

こちらもシラーの赤ワインに定評があります。

どちらも赤ワインが有名ですが、白ワインでもAOCを名乗れるクオリティを誇っています。

④コルナス

北ローヌでは『コートロティ』と『エルミタージュ』が赤ワインの二大巨頭という感じですが、

コルナスもシラー100%で造る赤ワインが有名です。

ローヌ南部の有名産地

⑤シャトーヌフ・デュ・パプ

南ローヌ最重要地区と言っても過言ではないのがコチラです。

初心者の私は最初『シャトーって頭についてるから生産者かな?』と勘違いしていましたが、

産地の名前なんですね。

日本語訳にすると『教皇の新しい館』になるそうです。

特徴はなんとフランスAOCでは最多の13品種のブドウをつかえる事。

  1. グルナッシュ
  2. シラー
  3. サンソー
  4. ムールヴェードル
  5. クレレット
  6. ブールブーラン
  7. ヴァカレーズ
  8. ルーサンヌ
  9. クノワーズ
  10. ミュスカルダン
  11. ピクプール
  12. ピカルダン
  13. テレ・ノワール

頭が痛い!!試験を受ける方はこれを全部覚えるそうです。

というかむしろ使えない品種を覚えておいて突破するみたいですよ。

使っちゃダメ品種→マルサンヌ、ヴィオニエ、カリニャン

こっちなら覚えられそうだなと思いました。

⑥タヴェル

グルナッシュを主体とした辛口のロゼワインの銘醸地です。

3大ロゼワインにも数えられており、その中でもタヴェルのロゼは熟成向きです。

終わりに

今回はアルザス地方とローヌ地方の復習でした。

本当にいろいろと勉強すると、飲みたいワインが増えて困ります(汗

いつか飲むぞ!!をひとつずつ実現できるように頑張っていきます♪

今回も読んで頂き、ありがとうございました!!

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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