【学校】ワインスクール4回目の感想

ワイン
この記事は約9分で読めます。

 段々とクラスメイトの顔と名前が一致してきたり、いろいろとお話していくなかで仲が深まってきたかなと感じる今日この頃。

 そうなるとスクールに行く足取りも軽い。

 むしろ前日の夜は遠足の様な気持ちになってしまい、ドキドキして眠れなかったりしている。

 今回はどんな内容でどんなワインが飲めるのだろうか?

 本日も授業内容と私個人の感想をさらりと書いていく。

ワインスクール4回目の授業

 今回の授業内容はコチラ

  1. ボルドーについて
  2. ボルドーの有名な品種
  3. 地域による特徴
  4. ご褒美☆テイスティングタイム

 前回がワインの王と呼ばれる『ブルゴーニュ』を勉強したので、今回は女王である『ボルドー』を勉強していく。

 ブルゴーニュとボルドーで何が違うのか?という部分を知っておくとワインライフが更に充実するそうだ。

 というか、姫先生が本日も麗しい。感無量。

1.『ボルドー』について

 今までの私は『ボルドー』というのは地方の名前なのか、ブドウの名前なのかすらわかっていない状況であった。

 しかし今は違う。

 姫先生のおかげでガリ勉ワイン野郎へと変貌を遂げたのだ。

 そんなフランスの有名なワイン生産地である『ボルドー』の特徴を勉強した。

ボルドーの特徴

  1. フランス最大のA.O.Cのワイン産地
  2. 複数のブドウの品種を混ぜて作る(ブレンド)
  3. 生産者をシャトーと呼ぶ

 そしてこれを前回学んだブルゴーニュと比較してもらえたのがとても分かりやすかった。

 ボルドーブルゴーニュ
ワイン名生産『者』名生産『地』名
生産者シャトードメーヌ
スタイルブレンド単一品種
品種赤 カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ
白 ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
赤 ピノノワール
白 シャルドネ
A.O.C村名まで畑名まで
ボトルいかり肩なで肩

 ワインの名前はこのような違いがある。

 一番目立っている文字に注目して頂きたい。

  今までワインの名前をそこまで注意して見ていなかったのだが、こういう違いがあるのかと驚いた!

 あと生産者の呼び方が、ボルドーでは『シャトー』(お城という意味らしい)、ブルゴーニュでは『ドメーヌ』(所有地という意味らしい)というのが使われる。

 例えば私がボルドーワイン生産者なら、『シャトー・オッサン』。ブルゴーニュなら『ドメーヌ・オッサン』と表記される。

 そしてワインの造り方が大きく異なり、基本的にはボルドーは複数の品種を混ぜて1本のワインを造り、ブルゴーニュは単一の品種で造る。

 音楽の世界ならボルドーはバンド、ブルゴーニュはソロアーティストといった感じだろう。

 あとA.O.Cの最高ランクがボルドーは『村名』でブルゴーニュでは『畑』となっている。

 これはボルドーでは『シャトー(生産者)』に格付けがされているのに対し、ブルゴーニュでは『畑(生産地)』に格付けがされているのが大きな理由だろう。

2.ボルドーの有名な品種

赤ワインの品種

  • カベルネ・ソーヴィニョン(CSと略される場合がある)
    強いタンニン!黒ブドウの王様!長期熟成向きで黒系果実の香り
  • メルロ(Me)
    CSの補助を任せられたり、主役に慣れたりとなんでもこなす。
    中程度のタンニンとまろやかな果実味が特徴
  • カベルネ・フラン
    CSに比べるとタンニンは少な目で、酸味を感じられるのが特徴

白ワインの品種

  • ソーヴィニヨン・ブラン
    ハーブや柑橘系の香りが特徴で酸味が高いのが特徴
  • セミヨン
    貴腐ワインという極甘口ワインの主要品種としても使われる。
    若いうちは酸が強めで柑橘系、成熟すると酸が穏やかになっていく
  • ミュスカデル
    ソーヴィニヨン・ブランやセミヨンとともにブレンドした辛口白ワインに使われることが多い

3.地域による特徴

 ボルドーでよく使われる『左岸』『右岸』という言葉。

 『私はボルドーの〇岸のワインが好みです。』

 なんてフレーズを使えたらもうワイン通に片足を突っ込めたと思って頂いて間違いない。(おっさん調べ)

 左と右ってどこが基準?何が違うの?という疑問が出てくるが、こちらは『川が基準』で『ブレンドの主要品種が違う』。

 ガロンヌ川とドルドーニュ川が合流してジロンド川となり大西洋へと流れていく。

 トランクスと悟天がフュージョンしてゴテンクスになった感じである。

左岸の特徴と有名シャトー

 左岸では『カベルネソーヴィニヨン』がメイン品種。

 特に『メドック』という地方が有名で、メドック格付けシャトーである『5大シャトー』が特に有名。

メドック5大シャトー
  • シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • シャトー・ラトゥール
  • シャトー・マルゴー
  • シャトー・オー・ブリオン
  • シャトー・ムートン・ロートシルト

右岸の特徴と有名シャトー

右岸では『メルロ』が主要品種。

地域だと『ポムロール』と『サンテミリオン』地区が有名。

ポムロール有名シャトー
  • シャトー・ペトリュス
  • シャトー・ル・パン

是非、上記2つのワインの値段を調べてみて頂きたい。

桁の違いに私は目玉が飛びでた。

サンテミリオン有名シャトー
  • シャトー・オーゾンヌ
  • シャトー・シュヴァル・ブラン
  • シャトー・パヴィ
  • シャトー・アンジェリュス

 サンテミリオン地区の大きな特徴は、格付けが10年毎に見直されること。

 実はメドック地域の格付けは例外を除けば、1855年にパリ万博をきっかけとして制定されて以来、変更がないそうだ。

 なので上記サンテミリオン地区のシャトーはこの記事を書いている時点では格付けに入っているが、見直しの際に外れる可能性もあることはご承知頂きたい。

ご褒美☆テイスティングタイム☆

 やって参りましたご褒美タイム☆

 勉強した内容をすぐに体験として記憶できるのがとてもありがたい。

 かつ今回テイスティングするワインの中にも、1本1万円近くするワインも入っているそうだ。

 これは本当にスクールに通う利点だなとしみじみ感じる。

 石油王でもない限り、ワインをバンバカ飲んで覚えるということは難しい。

 なので授業で出されたワインは全て飲み尽くす。

 今回もこのスタンスで頑張っていこうと思う。心を燃やせ。

白ワイン 2本

 今回飲み比べるワインの特徴は1本はカジュアルなワイン、もう1本は樽を効かせたちょっとお高めの1本。

 両者ともにソーヴィニヨンブランとセミヨンというボルドーの主力品種が7:3~8:2位の割合でブレンドされている。

 そしてこれは、ズバリ閃きが走ったのであった。

 前回の飲み会で『樽香』とは何か?についてベテランの方から聞いていたお陰で、判別が出来たのであった。

 やはりバニラとか焼いたトーストと知識として覚えるよりも、「飲んだ後の余韻の中でふわっと香ってきたのあったでしょ?あれが樽の香りだよ」とか同じワインを飲んで詳しく説明をしてもらえると覚えられるのである。

 しかし、飲む前のヒントが無ければ全くわからなかったであろう。

 カジュアルな方はさわやかで、お高めの樽を効かせたワインは重厚な味わいで両方とも大変おいしゅうございました。

赤ワイン 3本

 少し得意げになり挑む赤ワイン3本勝負。

 こちらは左岸のワイン2本と右岸のワイン1本。

 さっそく今日の勉強の内容を実戦形式で学ぶ。

 左岸のワインは、

1. 2012年 オーメドック 格付けなし カベルネソーヴィニヨン51% 3000円代

2. 2017年 マルゴー 格付けあり カベルネソーヴィニヨン91% 10000円代!!

右岸は2017年 サンテミリオン メルロー65% 7000円代のワイン

 まずここで注目したいのが年代である。

 ひとつだけ10年前のワインがあるということで、最初方の授業を思い出していた。

 そういえば姫先生が、

『ワインの液面(エッジ)の色がピンクだと若いワイン、年数がたってくるとこのピンクがだんだんレンガ色の様になっていきますよ。』

 私の中の姫メモリー脳内再生余裕でした。

 ということでエッジをチェックして多分これが一番熟成しているワインだと決める。

 残りの二つが全くわからない。

 強いてあげるなら渋みだろうか?

 1つは歯茎がざらつくというかイガイガというか、タンニンが豊かな気がする。

 もう1つはタンニンが若干もう一杯のワインに比べて穏やか?滑らか?

 私は前にタンニンが強いワインはポテンシャルが高いというような話を聞いた事があったので、タンニンが強いと思った方をお高い左岸と予想。

 結果は、

 ↓

 残念!

 古いヴィンテージワインは正解したものの、左岸と右岸ワインは逆であった。

 ポイントはタンニンの質感という部分であった。

 今までタンニンは豊か(強い)、穏やか(弱い)くらいしか私の中で基準がなかったのだが、そこに『滑らかさ』という部分も入ってくるそうだ。

 熟成によってもタンニンの質感や豊かさが変わってくるそうなので、そういったものを総合的に感じるのもワインの楽しみの1つなのかもしれない。

生まれて初めての貴腐ワイン

 最後は貴腐ワインというものを生まれて初めて飲んだ。

 貴腐菌(ボトリティス・シネレア)というのが果実の中の水分を蒸発させて糖度を高めるらしい。

 こう書くと難しいが、木になっているブドウが既にレーズンみたくなっていると想像して頂くとわかりやすいかもしれない。

 めちゃくちゃ糖度が高い状態のブドウを使ってワインを造るとどうなるのか?

 とんでもなく甘口のワインが完成である。

 極甘口とも表現される。

 私はこう見えて甘党なので一口飲んだ瞬間。

 うっとり。

 蜜。

 お花の蜜をギュッと凝縮した雫のような優雅な一口。

 官能的ともいうべき味わいは、女性に溺れているかのよう。

 とガラでもない表現がつい口をついてしまうほど美味しかったのである。

終わりに

 深い。

 知れば知るほど、知らない部分がわかってくるワイン。

 しかし、確実に自分の中にワイン経験値が貯まってきているのも実感している。

 というのもワイン屋さんに顔を出してみては店員さんやソムリエさんにオススメを聞いてみたりする。

 勉強を始めたばかりですと言うと、皆さんとても親切に色んな事を教えてくださる。

 接客だからというのは当然あるとは思うのだが、初対面の人とここまで労せず話が盛り上がれるというのは私の中では驚きだ。

 『ワインは世界や年齢いろんな垣根を取っ払う共通言語』

 と教えて頂いたマダムMの言葉を思い出す。

 それを肌で実感し、ワインを通じてどんどん交流を広げていこうと思う今日この頃である。

 今回も読んでくれてありがとう。

 

 

タイトルとURLをコピーしました