【目指せ一発合格】2023年度ワインエキスパート受験体験記Vol.35~2次試験前日から本番の体験記~

ワイン
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皆さんこんにちは!!

先週ワインエキスパートの2次試験を受けてきました。

今年受験された方、お疲れ様でした。

結果発表が10/25ということなので、私もソワソワしながら日々を過ごしております。

さて、今回は2次試験の前日と当日の体験記になります。

少し個人的な内容も入ってしまっていますので、

それでも良いよ!!

という方はこのままおすすみください。

前日

今月は土日が全て千葉で出張イベントなので、今日はパパッと片づけて最後の練習をするかと思っていたところに一本の電話がきます。

相手は小学校~中学校の時の塾の先生でした。

なんだろうと電話に出ると、声のトーンがとても重々しい。

なんとなく嫌な予感はしましたが、

先生の口から、

同じ塾に通っていた親友が亡くなったと告げられました。

先月大きな手術をして、結果は成功。

術後の経過も順調。

入院中に『手術終わったらオクトーバーフェストに行ってビール飲みたい』と言っていたので、

今月の頭に一緒に回復祝いをしたばかりの出来事でした。

寒暖差もあったのでしょうか?

容態が急変し、肺に菌が入ってしまい、そのまま一晩も経たず息を引き取ったそうです。

同い年なので享年35歳。

早すぎるよ

連絡を受けてからは頭が真っ白。

いまいちピンと来てませんでした。

イベントのお手伝いをしてくれている子を車で送り届けて、

職場に荷物を降ろし、さて家に帰るかというところで、

涙があふれてきました。

2週間前はあんなに元気だったのになぜ?

あの時にもっと出来たことがあったのでは?

色んな考えが渦巻いて、悲しくて、声が漏れてしまうほど泣いていました。

しかし、試験は翌日。

間違っても友人のせいでダメだったなんて言いたくない。

試験一週間前は、試験対策を除き、決めたワインしか飲まないようにしていたので、

苦手な甲州とマスカットベーリーAだけ確認し、眠りにつきました。

当日

当日はセットした時刻より少し早く目が覚めました。

ただ、起きた時にまた友人のことを思い出してしまって、泣きました。

いかんいかん。

鼻ぐしゅぐしゅだよ。

当日の朝は対策をしてくれた方から、

『試験前だろうがいつも通りがいいよ。』

とアドバイスを頂いていたので、いつも通りに過ごしました。

支度が終わり、ここからは試験に向けての準備。

まずは受験票や筆記用具など必要なものが入っているか確認。

その後に

『試験一発目のワインは酸を高めに感じてしまう』

というのを聞いていたので、用意していたリースリングを家で少し飲みました。

酸が高めの品種で舌を慣らしておくと、惑わされにくくなるみたいです。

これだけだと心配だったので、小さな瓶に入れて会場に入る前にも飲んでおきました。

後は事前に会場までどのルートで行くか確認しておいたので、

予行演習の通り試験会場である東京雅叙園へ。

会場到着

ワインエキスパートの2次試験会場は雅叙園。

なんだこの豪華な空間は…

庶民にこの雰囲気は酷ですよソムリエ協会さん。

駅からは歩いて5~7分くらいで着きましたが、ホテルに入ってから試験会場までも

5~7分くらいかかりました。

結構遠くてびっくり。

会場には30分前に着くくらいで計算していたら、実際には20分前くらいになってました。

エスカレーターで上がった試験会場前の2Fでは受験票を確認しており、受験票が無いと先に進めません。

万が一忘れてしまっても、4階に対応してくれる受付があるので一応安心です。

そして受験票にかかれている番号で部屋と席が決まっているので自分の会場へ。

会場前に置かれたホワイトボードに、座席表が貼ってありました。

ワインの色調は、前の席や遠くの席のものを見るとわかりやすいよ!とのことだったので

後ろの席がいいなと思っていたら

一番前でした。

なんでやねん!!

しかしながら、視界に入るものが少なくとても集中出来ました!との体験談を思い出し気持ちを切り替え!!

逆に集中しやすいレアな席をGET出来たんだと思うようにしました。

他の方の体験記読んでおいて良かった。

会場は人・人・人!!

そして同じスクールの人同士で集まって励ましあっていたりする姿も見られました。

が、

私は元々独りが好きなので、逆に知り合いがいなくて良かった。

11:00の開場までの間、

その他のお酒の最後の悪あがき、

ワインタイプ別の解答パターンを集中した状態で復習出来ました。

後、本番の前はかなり緊張するタイプなのですが、出かける際にリースリングを一杯ひっかけた効果なのかな?

そこまでガチガチでは無かったと思います。

あと年中鼻づまりの私が、起きた時、朝のお散歩中、行く途中の電車で

友人を思い出し泣きまくったお陰で

人生で一番よく鼻が通りました。

ベストコンディション。

入場

そんなこんなで11:00。

開場の時間になり入室。

入った瞬間思ったのは『寒ッ!!』

これは半袖ではきびしい。

いざとなれば着脱可能なシャツで行って正解でした。

あと、ワインが想像より冷たかった場合に備えて、ポッケにカイロを準備しておいたのも良かったです。

席に受験票と同じ番号札が置いてあるので、それを目安に着席。

10分後にオリエンテーションが開始されるようです。

テーブルには透明な封筒が置かれ、そこに注意事項の用紙やらコメント用紙などが入っています。

時間までは、会場内では時計が使えないこと、携帯電話は電源をOFFにすること、飲料に触れた場合は失格になる場合があることなどが繰り返しアナウンスされておりました。

時計は使えませんが、10分経過とか、残り何分ですとアナウンスしてくれるので、残り時間が全くわからない訳ではありません。

筆記用具などの準備をしながら、一番前の席だったので今のうちに遠くの席のワインをチェック。

ある程度、①の白→レモンイエロー、②の白→レモンイエロー、若干①の方が色が濃いめかな?

③、④の赤はどっちも濃いめ?ラズベリーからダークチェリーまで判断が難しそうだ、しかしながら③はフチがムラサキ、④がオレンジが強いなとアタリをつけておきました。

その他のお酒は透明。候補はいろいろありますが、これは後回し。

そうこうしているとオリエンテーションの時間となり、試験を受ける上での注意事項の説明が始まりました。

説明を聞きつつ、コメント用紙出していいよという指示を頂いてから品種欄をざっと確認。

ここに載ってない品種はそもそも考えなくていいので、迷った時の候補から除外しておきます。

白はゲヴェルツが無かったので、ゲヴェルツ、ヴィオニエ、トロンテスで迷ったら色の濃さで選択できそうだなとか

直前対策でボロボロだった、グリューナーヴェルトリーナーが無かったのでホッとしました。

赤は、事前に眺めていた色調からどれが来てもおかしくないラインナップ。

品種うんぬんよりしっかりタイプ分けしていこうと思いました。

そしていよいよ本番です。

試験開始

まずは温度チェック。

白①グラスに触れてみましたが、そこまで冷え冷えではないと思ったので少し手で温めてから②もチェック。

こちらもそこまで冷たくは無いかなと思いましたので、テイスティングスタート。

白の①

外観:グリーンがかったレモンイエロー やや淡い ②よりは濃いかなぁくらい

印象:ニュートラル?アロマ? どっちだろう?ちょっと温度低めだったかもしれません。

が、草の様な香りがとれたのでアロマティックと判断。

香り:一番印象的なのは草っぽい香り カンキツや青りんご スイカズラ ヴェルヴェーヌあたり

アタック:中程度

酸とボリューム:酸もありますが、ボリューム感も感じる

タイプ:比較的温暖な若い新世界のワインと予想

候補:フランスかニュージーランドのソーヴィニヨンブラン。

どちらかというと果実のボリュームを感じたのでニュージーランドにする。

グリーンがかった感じだったので-2くらい。南半球なので更に-1。

自分の答え:ニュージーランド ソーヴィニヨンブラン 2022

答え:チリ ソーヴィニヨンブラン 2021

反省:ソーヴィニヨンブランかな?と思った時に国の候補がフランスとニュージーランドしか出てきませんでした。

強めのフランスか弱めのニュージーランドかなとか迷ったので、もう一歩練習が必要でした。

白の②

外観:グリーンがかったレモンイエロー 淡い

印象:? アロマ?ニュートラル? ん?これはペトロール香では?

ということでアロマティック

香り:ペトロール香 カンキツ 青りんご スイカズラ 石灰

アタック:中程度か少し弱め

酸とボリューム:すっぱい 酸の方が強いがボリューム感も少し感じる

タイプ:冷涼産地の若いワイン。しっかりペトロールを感じたので多分新世界側と予想。

候補:アメリカかオーストラリアのリースリング。ボリューム感からオーストラリアを選択。

ヴィンテージは-2。南半球だったので更に-1で2022。

自分の答え:オーストラリア リースリング 2022

答え:オーストラリア リースリング 2021

反省:これは口慣らしで飲んでおいたリースリングが功を奏しました。

ん?なんかさっき飲んだ気がする。で突破出来た気がします。

赤の③

外観:濃いめのラズベリーレッド ムラサキとオレンジ比率が7:3くらい 指が透けて見えたのでラズベリーレッドを選択

印象:タルがムンムンな感じでもなく、ジャムみたいな熟した感じもそこまでしない

香り:赤いとも黒いともなんとも判断が付かない香り ブルーベリーあたり スミレ

アタック:中程度からやや強め

酸とボリューム:酸をしっかり感じつつ、ボリューム感もあり、どちらかというと温暖な伝統国側か。

タンニン:しっかり感じるがカベソーくらい強いかと言われるとそこまでは無い

タイプ:比較的温暖な伝統国かなと予想。フチの強めのムラサキは品種由来かヴィンテージの若さか?

候補:多分そこまで練習してこなかった品種ではなかろうか?

この手のワインはフランスシラーくらいしか思いつきませんでした。

ヴィンテージは伝統国と予想したので-3。

自分の答え:フランス シラー 2020

答え:フランス グルナッシュ 2021

反省:これは全く練習していなかったので、答えられなかったのは仕方ないかなという印象。

しかしながら、迷っている時にフランスシラーかも?となってからバイアスがかかってしまったと思います。

若干強めにコメントをまとめてしまったのでこれがコメントにどう響くか…

不安な状況だから早く安心したくて取ってしまったダメ行動です。

赤の④

外観:ラズベリーレッド 濃いめ? フチがめっちゃオレンジ。ムラサキとオレンジ比率は2:8くらい。

印象:乾いている感じ

香り:こちらも赤とも黒ともなんとも。ブルーベリーあたりが一番しっくりくる感じ。

後はバラ?紅茶や土、ドライハーブなどの乾いてる系の香りの印象

アタック:強め

酸とボリューム:酸しっかり感じるので伝統国。しかしながらボリュームもそこそこあるぞ。

タンニン:口が乾く感じのタンニン。キュッとなる。

タイプ:ある程度熟成させた伝統国のワインと予想。

候補:この乾く感じのタンニンはネッビオーロかサンジョベーゼか?

どちらかというと、果実のボリューム感からサンジョベーゼ。

ヴィンテージは熟成系は-5と決めていたので-5。

自分の答え:イタリア サンジョベーゼ 2018

答え:スペイン テンプラニーリョ 2017

反省:これは乾いた香りと口が乾くタンニンで完全にイタリアバイアスがかかってました。

テンプラニーリョがスコーンと候補から抜けておりました。

完全なダメパターン。

不幸中の幸いは、ネッビオーロじゃなくてサンジョベーゼ寄りのコメントでまとめたこと。

ネッビオーロのコメントよりは被っている部分はあると思いたい。

ワインの総評

1アイテムにつき、判別5~6分、記入2~3分、見直し、1~2分くらいのペースで出来ました。

これも試験対策でお世話になった、ちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざ様や対策店舗の方々のお陰です。

練習の時から制限時間を意識してきた事が活きたと思います。

見直しの際に、チェック個数が違う場所を見つけて修正出来たのも大きかった。

2個のところを3個とか選んでしまうと0点になってしまうので、見直しほんと大切です。

白は練習の成果が出たかなと思います。

特にリースリングはラッキーでした。

赤はボロボロ。

グルナッシュも、テンプラニーリョも自分で勝手にバイアスをかけてしまったので分析方法としては0点。

手っ取り早く自分を安心させたい心の弱さが出ました。

一旦これだ!!とか思ってしまうと練習だと、いやいや待てよと落ち着けましたが

やはり本番だとそうはいきませんでした。

今回の試験ではこれが一番の収穫です。

その他のお酒

外観は透明。

選択肢が、ジン、テキーラ、グラッパ、アクアビットだったので

琥珀系らしいアクアビットは除外。

後は全部度数高めグループなのでアルコールは気にしなくて良し。

そうするとテキーラ以外は一旦対策で飲んだやつだ。

香りは、なんか草木っぽい青さを感じた。

ここでジンでは?と思いましたが、まてまてと。

最後に味わいを確認。

なんか甘くて意外と飲みやすいぞ。

と試験対策で飲んだジンとグラッパを比較。

ジンはもっと木の根っこ根っこしてて、ドライでとっつきにくかった。

グラッパは、もっと茎というかブドウ的な青さの香りがしたので違うと思う。

となると、消去法で昔ダーツの罰ゲームで飲まされたテキーラだなとなり

ばっちり外す。

答え:ジン

反省:これは取れたらラッキーくらいで挑んだのであきらめがつきます。

が、最初の自分の直感を信じてあげればよかったと思いました。

帰宅

試験が終わるとまた友人のことを思い出してしまいました。

心を落ち着けようと思いイスに座ってみたものの、

こらえきれず涙が。

こんなに涙もろかったっけな俺?

もうここまできたら友人への想いと一緒に投稿してやれという事でInstagramを投稿。

はたから見たら完全に試験でやらかしちゃって泣いてる人と思われていたと思います。

そのまま泣きながら雅叙園を突っ切り目黒駅まで。

すれ違う人はびっくりしたでしょう。

その後は、友人は美術の先生をしていたので、

彼の笑顔を思い出しながら美術館をぶらぶらして帰りました。

余談

多分なんですが、試験が終わり一旦お手洗いへ

するとピンク?薄紫?のファンキーな髪色の方が入ってきました。

そういえば、手越くんが今年ワインエキスパートを受験してるという情報があったな。

Xの投稿見たら、靴とか一緒だったので驚き!!

1次試験を頑張ったら試験会場で芸能人とばったりお隣になっちゃうかも!?

まだ受けてない方は、こんなサプライズもあるかもしれないので来年受験してみてはいかが?

おわりに

試験結果の発表は、10/25(水)17:00ころらしいのでドキドキです。

来週は、結果と感想を投稿したいと思います。

後、沢山の方から励ましのコメントを頂き本当にありがたかったです。

私と同じように、既に親友を亡くされてる方がいて、それでも力強く生きてらっしゃる皆様は本当に尊敬します。

心に寄り添って頂きありがとうございました。

お陰様で段々と心も落ち着き、現実を受け入れられてきました。

若くして亡くなってしまった友人の為にも、

彼がいろいろ経験できたであろう、

言い換えるなら、

経験することが叶わなかった

楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、いろんなものをひっくるめて

一日でも長く味わい尽くしてやろうと思います。

皆さんも心身ともに健康で、一日でも長く生きていきましょう。

それがなんだかんだ、まわりの人たちへの一番の恩返しのような気がします。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今年受験された方は、本当にお疲れ様でした。

一緒に合格出来ていることを祈っております。

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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