2次試験まであと約1か月半程となりました。
ちょうど今位の時期からワインスクールやワインバーなどでは、二次試験対策の授業やメニューが始まります。
ただ常にそういう場所に足を運べるわけではないので、
自宅での練習の際に気を付けたい部分を、頂いたアドバイスを参考にまとめました。
練習の際に気を付けたいこと
やはり独学だと、テイスティングってこういうものだろうなという勘違いがあったりします。
恥ずかしながら私もかなり勘違いしていた部分があったので、まず気を付けておきたいことを3つ書きます。
ずっと香りを嗅がない
『ソムリエ』と聞いた時に私が真っ先に浮かべるイメージはこんな感じです。
皆さんはいかがでしょうか?
このイメージが強すぎた為、
ワインの香りをとる際に、
『どんな香りがあるかな?何かな?』と
しっかり香りがとれるようにと『ずっと鼻をグラスに突っ込みっぱなし』にしておりました。
しかしながら、これをやると『鼻が麻痺して香りがとれなくなる』そうです…
ヴィノテラスの佐々木先生が投稿しているブラインドテイスティングの動画があり、
視聴してみたところ、カリスマテイスターの方々は皆『香りを嗅ぐのは数秒程度』でした。
参考動画:ブラインドワインテイスティング vol.17 エルエステコ トロンテス1945
なので、鼻を麻痺させないように
長くても香りをとるのは2秒程度、少し休んで、また2秒程度を繰り返す。
こういう風にすればずっと香りをとることが出来るそうですよ。
口中には最低5秒位は含んでおく
最初の頃はそれこそワインをジュースの如く『ゴクン』と飲んでおりましたが、
これではワインの味わいからの要素を判断できません。
最低でも『5秒~7秒』は口の中に入れて、どんな要素があるか確認しましょう。
ここでも長すぎは厳禁!!
ずっと口に含んだままだと鼻と同じ様に舌も麻痺してくるそうなので注意が必要です。
テストと同じグラスで練習する
『ワインはグラスで、香りや味の感じ方が変わる』
こんなことを聞いたことはありませんか?
これがまたワインの奥深いところでもあり、合格を意識すると気を付けなければならない部分でもあります。
実際の試験では、国際規格のグラスが使用されます。
ワインの世界ではこのグラスに注いだ際に感じられる香りや味わいが、基準になっているそうです。
本番で『いつもと違うな?』とならない為にも、本番と同じグラスでの練習を意識しましょう。
答え合わせが出来る状況で練習する
ここからは練習方法で気を付けておきたいことを書いていきます。
当たり前かもしれませんが、2次試験はテストなので答えがあります。
このワインの色調はレモンイエロー、濃淡は淡い…etc
なので、答え合わせが出来ない状況でいくらブラインドしても意味がないと言えます。
本番を想定して家で練習してみよう!!となった時、
用語選択用紙を準備して、ワインも品種がわからないようにセットOK!!
時間配分も掴めるようにストップウォッチを使いながら、用紙を埋めてみよう!!
結果は?
ソーヴィニョンブランだと思ったら、リースリングだった…
次は品種当てれるように練習しよう。
コメントはネットの品種の模範解答にそこそこ近くつけれてるはず。よしよし。
では、いけないんですね。
自分なりに感じたことを、ネットなどで見つかる試験を想定した用語選択用紙にマークしても力はつきません。
合格に大切なのは、『目の前にあるワインをソムリエ協会の基準で表現するとどうなるか?』であるので
いくら品種や国、ヴィンテージが合っていようと、コメントがソムリエ協会基準に沿っていなければ合格にはなりません。
ここはもう合格の為の必要経費です。
模範解答付きのワインのセットを買ったり、スクールの授業を受けたり、信用できるお店でやっている試験対策セットを頼んでみたりと、
必ず自分の解答と模範解答を見比べて、自分の感覚を合格基準に修正出来る状況で努力していきましょう。
比較して飲む
その場で比較して飲むことで、よりそのワインの個性がわかります。
例えば、自分がたったひとりの状況で50m走をひたすら走っても
自分が足が速いのか遅いのかはわかりません。
しかしながら、クラスのみんなで走って実際のタイムを比べてみると、自分が速いのか遅いのかがわかります。
なので、ワインの特徴を手っ取り早く掴みたいのなら、1つのワインをひたすら飲んでみるのも大事だとは思いますが、比べて飲んだ方が効率的です。
ただその時に注意したいのが、必ず『テーマ』を決めること。
例えば、『フランスのシャルドネとアメリカのシャルドネは何が違うんだろう?』
『ローヌのシラーとオーストラリアのシラーズは何が違うんだろう?』
といった具合に、比較をする上での目標を決めて飲みます。
色んな方のアドバイスやネットの情報などを加味すると
オススメは一度に3種類ほど並べて比較できると良いという事でした。
例えば、樽のある・なし、伝統国と旧世界の比較というテーマで
- フランス シャブリ
- オーストラリア シャルドネ
- アメリカ カリフォルニア シャルドネ
を用意して飲んでみる等です。
一日だと飲むのが大変なので、小瓶に分けて保存しておくと無理なく練習できます。
この際に用意したいワインですが、
試験に出るワインは一般的には、3,000円位の価格帯と言われています。
あと、白・赤で良く出題されている品種でいくと
白 | 赤 | |
1位 | シャルドネ | シラー(シラーズ) |
2位 | リースリング | ピノ・ノワール |
3位 | ソーヴィニヨン ブラン | カベルネ・ ソーヴィニヨン |
この品種達を中心に、価格帯も参考にしながら選ぶと良いと思います。
が、ここでも自分で選ぶより、
模範解答付きセットのワインや、スクールや対策講座で出たワインを自分で買い揃えて比較するのが一番な気がします。
模範解答付きワインであれば、マークシート練習も出来ますし、スクールなどで出題されるワインは特徴が掴みやすいものが選ばれているはず。
その時よくとらえられなかったワインを、復習する形で購入し比較してみるのが一番無難な気がします。
比較する場合にぜひ覚えておいて頂きたいのは、
『テーマを決めて比較する』
私もこのことを肝に銘じて、家でも練習したいと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか?
合格の為に必要なのは、いち早く自分の思い込みから脱却することかもしれません。
試験への理解だったり、正しい練習方法だったりですね。
私は幸いにも周りにアドバイスをしてくれる友人や、SNSを通じて仲良くなった方々がいた為
一次試験から今までどうにかなっております。
本番を思うと心配で心配で仕方がないのですが、
まずは一歩ずつ、日々勉強していきたいと思います。
今年受験する方は一緒に合格をつかみ取りましょう!!
既に合格されている方はアドバイスを頂けると助かります。
今回もお読みいただきありがとうございました。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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