【目指せ一発合格】2023年度ワインエキスパート受験体験記Vol.18~ニューワールドの国別品種ランキング~

ワイン
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会場の予約も終わり、私の場合は1回目の試験が遂に来月となりました。

2回受験で申し込んだので、気持ち的には模試みたいな感じで臨もうと思います。

そっちの方が変に緊張しなくて済みそう。

しかしながら、やはり試験を意識すると不思議と心臓の鼓動が早まります。

今回はニューワールドの品種ランキングをまとめていこうと思います。

『どこがどうだっけ?』

というのは、逆に一気に見直して復習するチャンス!!

と思うようにしています。

そうしないと、範囲が広すぎて心が折れそうです。

という訳で心がポッキリいかないように、しっかりまとめてスッキリさせていきます。

アメリカ

アメリカは州ごとに異なる品種ランキングが存在します。

ちなみに州ごとのランキングはコチラ!!

1位カリフォルニア州
2位ワシントン州
3位ニューヨーク州
4位オレゴン州
アメリカワイン生産量州別ランキング

カリフォルニアが圧倒的!!

あとオシャレシティのイメージが強いニューヨーク州が3位にランクインしております。

それでは州ごとに見ていきましょう。

カリフォルニア州

白ブドウ

品種
1位Chardonnayシャルドネ
2位French Clombardフレンチコロンバール
3位Sauvignon Blancソーヴィニヨンブラン
カリフォルニア白ブドウランキング

黒ブドウ

品種
1位Cavernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン
2位Pinot Noirピノノワール
3位Zinfandelジンファンデル
カリフォルニア黒ブドウランキング

全体ランキング

品種
1位Cavernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン
2位Chardonnayシャルドネ
3位Pinot Noirピノノワール
カリフォルニア全体ランキング

1976年パリ・テイスティングでは、

白→シャトーモンテレーナ

赤→スタッグスリープワインセラーズ

共にナパヴァレーのシャルドネとカベルネソーヴィニヨンが1位に輝いております。

あとアメリカといえば、Zinfandelジンファンデル!!

イタリアだと、Primitivoプリミティーボと呼ばれます。

DNA解析の結果、クロアチアの土着品種トリビドラグがルーツであることが判明しました。

ワシントン州

白ブドウ

品種
1位Chardonnayシャルドネ
2位Rieslingリースリング
3位Sauvignon Blancソーヴィニヨンブラン
ワシントン州白ブドウランキング

黒ブドウ

品種
1位Cavernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン
2位Merlotメルロ
3位Syrahシラー
ワシントン州黒ブドウランキング

全体ランキング

品種
1位Cavernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン
2位Chardonnayシャルドネ
3位Rieslingリースリング
ワシントン州全体ブドウランキング

スターバックスマイクロソフトアマゾン等アメリカを代表する企業や任天堂のアメリカ本社がこのワシントン州にあります。

オレゴン州

全体ランキング

品種
1位Pinot Noirピノノワール
2位Pinot Grisピノグリ
3位Chardonnayシャルドネ
4位Syrahシラー
5位Cabernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン
オレゴン州全体ランキング

オレゴンといえば、Pinot Noir!!

『オレゴン・ピノ・ノワールの父』と呼ばれるデイビッド・レットさんが、ウィラメット・バレーにてアイリー・ヴィンヤードを創設。

1979年にゴー・ミヨ誌がパリで主催したブラインドテイスティングのピノ・ノワール部門で10位。

翌年にボーヌで行われた同テイスティングで2位となりオレゴンのピノ・ノワールを世界に知らしめました。

ヴァージニア州

白ブドウ(栽培面積順)

品種
1位Chardonnayシャルドネ
2位Viognierヴィオニエ
3位Vidal Blancヴィダルブラン
ヴァージニア州白ブドウランキング

黒ブドウ(栽培面積順)

品種
1位Cabernet Francカベルネフラン
2位Petit Verdotプティヴェルド
3位Merlotメルロ
ヴァージニア州黒ブドウランキング

全体ランキング(栽培面積順)

品種
1位Cabernet Francカベルネフラン
2位Chardonnayシャルドネ
3位Petit Verdotプティヴェルド
ヴァージニア州全体ブドウランキング

ヴァージニア州は大統領に縁のある州で、

初代大統領ジョージ・ワシントン

第3代大統領トーマス・ジェファーソン

第4代大統領ジェームズ・マディソンらの出身州となってます。

カナダ

オンタリオ州(全V.Q.A2020年)

白ブドウ

品種
1位Rieslingリースリング(15%)
2位Chardonnayシャルドネ(14%)
3位Pinot Grisピノグリ(9%)
オンタリオ州白ブトウランキング

黒ブドウ

品種
1位Cabernet Francカベルネフラン(11%)
1位Merlotメルロ(11%)
3位Cabernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン(6%)
オンタリオ州黒ブトウランキング

全体ランキング

品種
1位Rieslingリースリング
2位Chardonnayシャルドネ
3位Cabernet Francカベルネフラン
3位Merlotメルロ
オンタリオ州全体ブトウランキング

ブリティッシュ・コロンビア州

白ブドウ

品種
1位Pinot Grisピノグリ
2位Chardonnayシャルドネ
3位Rieslingリースリング
ブリティッシュ・コロンビア州白ブドウランキング

黒ブドウ

品種
1位Merlotメルロ
2位Pinot Noirピノノワール
3位Cabernet Francカベルネフラン
ブリティッシュ・コロンビア州黒ブドウランキング

全体ランキング

品種
1位Merlotメルロ
2位Pinot Grisピノグリ
3位Chardonnayシャルドネ
ブリティッシュ・コロンビア州全体ブドウランキング

アイスワイン用ブドウランキング

品種
1位Vidalヴィダル
2位Cabernet Francカベルネフラン
3位Rieslingリースリング
アイスワインランキング

Vidalヴィダルは正確にはヴィダルブランまたはヴィダル256と呼ばれます。

ユニ・ブラン×セイベル4986の交配品種です。

ちなみに、ドイツだとアイスワインの規定では樹上で凍ったブドウを外気温-7度以下で収穫するルールとなっておりますが、

カナダはドイツより厳しい外気温-8度となっております。

アルゼンチン

全体ランキング

品種
1位Malbecマルベック
2位Cerezaセレサ
3位Bonardaボナルダ
アルゼンチン全体ランキング

ランク外ですがアルゼンチンで覚えておきたい品種→Torrontesトロンテス

3種類の亜種があり

トロンテス・リオハーノ&トロンテス・サンファニーノ

→親:マスカット・オブ・アレキサンドリア×クリオジャ・チカ

トロンテス・メンドシーノ

→親:マスカット・オブ・アレキサンドリア×何か(わかっていないらしい)

トロンテス・リオハーノの交配で正しい組み合わせを選びなさい、みたいな問題が出てきたりします。

チリ

全体ランキング

品種
1位Cabernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン
2位Sauvignon Blancソーヴィニヨンブラン
3位Merlotメルロ
チリ全体ブドウランキング

チリといえば、チリカベと呼ばれるくらいCabernet Sauvignonはよく栽培されております。

あと覚えておきたい品種は、Carmenereカルメネールです。

元々はボルドー品種で、19世紀半ばの1852年にSilvestreシルベストレ Ochagaviaオチャガビアさんによって、ボルドーからチリに持ち込まれました。

しかしながら、チリでは長い間メルロと間違われていたようです。

語源はCarmineカルミン(深紅色の)という意味から来ております。

ウルグアイ

全体ランキング(2021年)

品種
1位Tannatタナ
2位Moscatelモスカテル
de Hamburgoデ・アンブルゴ
3位Merlotメルロ
4位Ugni Blancユニブラン(白1位)
ウルグアイ全体ランキング

ウルグアイといえば、Tannat!!

1870年代にパスカル・アリアゲさんによって持ち込まれたブドウ。

そのことからTannatはHarriagueアリアゲとも呼ばれます。

ウルグアイの気候に適応し栽培面積の27%を占めるにまで至りました。

あとTannatは元々はフランス南西地方の固有品種で名前の由来は、Tanninタンニンからきています。

オーストラリア

白ブドウ

品種
1位Chardonnayシャルドネ
2位Sauvignon Blancソーヴィニヨンブラン
3位Pinot Grisピノグリ
オーストラリア白ブドウランキング

黒ブドウ

品種
1位Shirazシラーズ
2位Cabernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン
3位Merlotメルロ
オーストラリア黒ブドウランキング

全体ランキング

品種
1位Shirazシラーズ
2位Chardonnayシャルドネ
3位Cabernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン
オーストラリア全体ブドウランキング

オーストラリアといえば、Shirazシラーズ!!

シラーズの首都』といわれている重要産地が、南オーストラリア州Barossaバロッサ Valleyバレーです。

現時点では、バロッサ・バレーにある『Langmeilラングメール Wineryワイナリー』が所有する1843年植栽のシラーズがオーストラリア最古のワイン用ブドウだとされています。

ニュージーランド

白ブドウ(2022年栽培面積)

品種
1位Sauvignon Blancソーヴィニヨンブラン
2位Chardonnayシャルドネ
3位Pinot Grisピノグリ
ニュージーランド白ブドウランキング

黒ブドウ(2022年栽培面積)

品種
1位Pinot Noirピノノワール
2位Merlotメルロ
3位Syrahシラー
ニュージーランド黒ブドウランキング

全体ランキング(2022年栽培面積)

品種
1位Sauvignon Blancソーヴィニヨンブラン
2位Pinot Noirピノノワール
3位Chardonnayシャルドネ
ニュージーランド全体ブドウランキング

ニュージーランドといえば、Sauvignon Blancソーヴィニヨンブラン!!

あとオーストラリア・クレアヴァレーのワイン生産者13社が、2000年ヴィンテージからスクリューキャップ(STELVIN)を使用することを宣言してから、これに呼応して2001年から積極採用。

現在、99%以上のボトルワインにスクリュー栓が使用されています。

お店でニュージーランドのワインがあったら見てみよう!!

南アフリカ

白ブドウ(2021年栽培面積)

品種
1位Chenin Blancシュナンブラン
2位Colombardコロンバール
3位Sauvignon Blancソーヴィニヨンブラン
南アフリカ白ブドウランキング

黒ブドウ(2021年栽培面積)

品種
1位Cabernet Sauvignonカベルネソーヴィニヨン
2位Shirazシラーズ/Syrahシラー
3位Pinotageピノタージュ
南アフリカ黒ブドウランキング

全体ランキング(2021年栽培面積)

品種
1位Chenin Blancシュナンブラン
2位Colombardコロンバール
3位Sauvignon Blancソーヴィニヨンブラン
南アフリカ全体ブドウランキング

南アフリカといえば、Chenin BlancシュナンブランPinotageピノタージュ!!

Chenin Blancは南アフリカが世界一の栽培面積を誇り、その面積はロワール地方の2倍!!

1655年にケープに初めてもたらされたブドウの一つで、かつてはSteenスティーンと呼ばれていました。

Pinotageは南アフリカ独自の品種としてよく知られていて、

ピノ・ノワール×サンソーの交配品種です。

日本

白ブドウ

1位2位3位
品種甲州ナイアガラシャルドネ
1位山梨北海道長野
2位島根長野山形
3位山形山形兵庫
日本の白ブドウランキングと地域別ランキング
4位5位6位
品種デラウェアケルナーソーヴィニヨンブラン
1位山形北海道長野
2位山梨長野北海道
3位大阪新潟山形
日本の白ブドウランキングと地域別ランキング

黒ブドウ

1位2位3位
品種マスカットベーリーAコンコードメルロ
1位山梨長野長野
2位山形山形
3位長野山梨
日本の黒ブドウランキングと地域別ランキング
4位5位6位
品種キャンベルアーリーカベルネ・
ソーヴィニヨン
ブラッククイーン
1位北海道長野長野
2位岩手山形山形
3位宮崎山梨山梨
日本の黒ブドウランキングと地域別ランキング

全体ランキング

品種
1位甲州3,36115.3
2位マスカットベーリーA2,98213.6
3位ナイアガラ2,49411.4
4位コンコード1,8358.3
5位メルロ1,4336.5
日本のワイン原料用国産ブドウ生産量ランキング

日本と言えば甲州マスカットベーリーA!!

この日本を代表する2品種の大部分が山梨県で栽培されております。

甲州の来歴については2つの説があります。

大善寺説718年に僧の行基が西方より到来し、岩の上で祈願を続けてました。

そしたら右手にブドウを持った薬師如来が霊夢となって現れたので、大善寺を建てて甲州ブドウの栽培を教えた説。

日本史的に近い出来事→710年の平城京

雨宮勘解由説1186年祝村(現甲州市勝沼町)の住人であった雨宮勘解由さんが、近くの山の『城の平』で山ブドウの変性種をみつけて改良した説。

日本史的に近い出来事→1185年鎌倉幕府(今は1192年じゃなくて1185年みたいですよ奥様)
余談:1192年は、源頼朝が征夷大将軍に任じられた年だそうです。

どちらを信じるかはあなた次第。

結構年号のキーワードを聞かれたりするので、どっちがどっちだか覚えておきましょう。

2013年のDNA鑑定の結果、Vitis Davidiiヴィティスダヴィーディという中国の野生種のDNAが約3割含まれていることがわかりました。

という事で、『甲州はカスピ海付近で生まれたヴィニフェラが、中国を渡り野生種と交雑しながら日本に伝わってきたということがDNA解析で示された』らしい。

O.I.Vのリストには2010年に登録。

あと日本を代表する黒ブドウ品種のマスカットベーリーAと言えば、川上善兵衛さん。

日本ワインの父』とも呼ばれ、1890年、新潟県上越市に『岩の原葡萄園』を創業。

マスカットベーリーAは1927年に開発。

ベーリー×マスカット・ハンブルクの交配品種になります。

O.I.Vのリストには2013年に登録。

おわりに

長くなりましたがお疲れ様でした。

国や地域によって得意な品種がわかるとワイン選びがより楽しくなりますね♪

あと2次試験でもこの知識は活かせるかもしれません。

覚えては忘れ、覚えては忘れの繰り返しにはなりますが、一歩ずつ合格に向けて一緒に頑張っていきましょう!!

今回もお付き合い頂きありがとうございました。

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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