【目指せ一発合格】2023年度ワインエキスパート受験体験記Vol.7~フランスの歴史や文化~ざっくり一覧表

ワイン
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みなさんこんにちは!!

やっとこさフランス各地に目を通しました。

なんとなくで飲んでいたワイン達が、どんどん頭の中で結びついていって楽しいです。

今回はフランスのワインのざっくりとした歴史や文化をまとめていきます。

例えば、年号を求められそうな出来事、ブドウ栽培面積、世界遺産や食文化など。

メインというよりは、知っとくと得点できちゃうかも!?な部分になると思うので、試験前にサッと目を通せるような内容で書いていきます。

フランスの歴史

ざっくりとフランスの歴史とワインの関係を見ていきましょう。

フランスのざっくりした歴史

年号出来事
紀元前6世紀ごろフォカイア人マルセイユ(プロヴァンス)にブドウ栽培をもたらす。
紀元1世紀ごろ古代ローマ人によりローヌにブドウ栽培とワインが広められる。
紀元1世紀中ごろボルドーにブドウ栽培が持ち込まれる。
4世紀ごろボルドーやブルゴーニュを経て、シャンパーニュ地方にも伝わる。
481年クローヴィスがフランク王国を建国。カトリックを認めたことからワインが浸透する。
中世教会の権力の拡大とともに、ベネディクト派やシトー派の修道僧によりブドウ畑も広がる。
1789年フランス大革命 ブドウ畑が市民階級に渡る。
1855年パリ万博 ナポレオン三世の要請で『ジロンド県産の格付けワイン及び白ワイン』が作成される。メドックソーテルヌの格付け
19世紀産業革命の影響により、市民の間でワインが飲まれるようになる。
19世紀後半三大疾病がフランスのブドウ畑に壊滅的な打撃を与える。
20世紀頃戦争や恐慌で、粗悪なワインが出回ってしまう
1935年バロン・ル・ロワとジョゼフ・カピュスが運動をおこし
I.N.A.O(国立原産地及び品質機関)の前身が設立され、A.O.C(原産地呼称制度)が
制定される
フランスの大まかな歴史の流れ

覚えたいポイント

①ブドウの広がり方について

フランスのブドウ栽培の始まった地は、マルセイユ(プロバンス)です。

覚えておきたいのは、ブドウ栽培を最初に持ち込んだのが、フォカイア人

その後にブドウ栽培を広めていったのが、古代ローマ人

南から北側へとブドウは広がっていきます。

②ワインの広がりについて

481年のフランク王国がカトリックを認める~1789年フランス大革命まで

ワイン=宗教色が濃い

畑の所有者=教会

1789年フランス大革命や19世紀の産業革命の影響

ワイン=日常で飲まれる

畑の所有者=市民

③19世紀の3大疾病
年号出来事
1855年ウドンコ病(Oidiumオイディウム)→ブドウ果粒が白い粉状の胞子で覆われてしまうカビ由来の病気。
対策→硫黄を含んだ農薬ベンレート剤
1863年フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)→根や葉に寄生しブドウを枯らしてしまう。
対策→北米系種を台木とした接木苗を用いる
1878年ベト病(Mildiouミルデュ)→花や葉果実に白いカビ状の胞子が形成され、落下してしまう。
対策→ボルドー液の散布
3大疾病とその対策

どんな病気かと、その対策は覚えておきたい部分です。

ブドウ栽培面積(2023年度の教本)

フランスでのブドウの栽培面積ランキングです。

白ブドウ

順位品種面積(ha)
1位Uni Blancユニ・ブラン92,514
2位Chardonnayシャルドネ54,048
3位Sauvignon Blancソーヴィニヨン・ブラン31,773
4位Colombardコロンバール11,500
5位Cheninシュナン10,362
白ブドウ面積ランキング

黒ブドウ

順位品種面積(ha)
1位Merlotメルロ114,785
2位Grenacheグルナッシュ84,745
3位Syrahシラー67,040
4位Cabernet Sauvignonカベルネ・ソーヴィニヨン46,971
5位Pinot noirピノ・ノワール32,778
黒ブドウ面積ランキング

白・黒総合

総合順位品種面積(ha)色別順位
1位Merlotメルロ114,785赤1位
2位Uni Blancユニ・ブラン92,514白1位
3位Grenacheグルナッシュ84,745赤2位
4位Syrahシラー67,040赤3位
5位Chardonnayシャルドネ54,048白2位
6位Cabernet Sauvignonカベルネ・ソーヴィニヨン46,971赤4位
7位Pinot noirピノ・ノワール32,778赤5位
総合面積ランキング

最初『Uni Blancって何じゃ?』と思いましたが、これは主にコニャックやアルマニャックなどのブランデーによく使われる品種になります。

世界遺産や文化など

シャンパーニュ地方

世界遺産

年号名前
1991年ランスの大聖堂(ランスのノートルダム大聖堂)
2015年シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ

大聖堂では、フランス国王の戴冠式が行われます。

食文化

Chaourceeシャウルス(A.O.Pチーズ)…牛乳、白カビ

アルザス

フランス領だったりドイツ領だったりと歴史に翻弄された地域。ドイツ的というキーワードが出たらまずアルザス。

文化

ストラスブールやコルマールなどの旧市街の、木骨組み漆喰固めの家

食文化

・シュークルート…キャベツの漬物
・ベックオフ…肉と野菜の白ワイン蒸し煮
・タルト・フランベ…アルザス風薄焼きピザ

ブルゴーニュ

歴史

年号出来事
630年ジュヴレ・シャンベルタン クロ・ド・ベーズが開かれる
特級畑の中で最も古い記録が残っている
1395年フィリップ豪胆公ガメイ禁止
1443年ニコラ・ロランが妻のギゴーヌ・ド・サランと共に
困窮者の為の施療院オテル・デューを建設。
オスピス・ド・ボーヌとも呼ばれる。
1760年コンティ公が、ルイ15世の寵姫ポン・パドゥール夫人との争奪戦に勝ち
ロマネ・コンティを取得

世界遺産

年号名称
1979年サント・マドレーヌ大聖堂
サンティアゴ・デ・コンポステーラの始点の1つ
2015年ブルゴーニュのクリマ
ディジョン~ボーヌ~マランジュ

食文化

Epoissesエポワス牛乳から造られるウォッシュタイプのチーズ

ジュラ・サヴォワ

文化

世界遺産一覧

  • ブザンソンのブザンソンの城塞
  • アルケ・スナンの王立製塩所
  • サラン・レ・バンの大製塩所

細菌学の父と呼ばれる『ルイ・パストゥール』の生誕地…アルボワ

ルイ・パストゥールアルコール発酵の解明低温殺菌法などに貢献。発酵の化学式を明らかにしたジョゼフ・ルイ・ゲイリュサックとタッグを組んで受験生を悩ませてくることでも有名。

食文化

Coq au Vin Jauneコック・オー・ヴァン・ジョーヌ…ヴァンジョーヌを使ったクリーミーな鳥の煮込み
Comteコンテ…AOPチーズの中で生産量No.1
Mont d’Orモンドール…8/15~翌年3/15までの限定生産チーズ。美味しい。

ローヌ地方

文化

世界遺産一覧

  • 法王宮殿をはじめとするアヴィニョンの歴史地区
  • オランジュのローマ劇場や凱旋門
  • 古代ローマ時代の水道橋のポン・デュ・ガール

プロヴァンス

文化

芸術家たちが数多く過ごした地

サント・ヴィクトワール山を描き続けたセザンヌの出身地

地中海沿いのコート・ダジュールは、ルノワールマティスピカソらが晩年を過ごした。

カンヌでは、世界的な映画祭が行われている。

食文化

私でも知っている料理名がでてくる地域!!

Bouillabaisseブイヤベース…マルセイユ名物の魚介の寄せ鍋
Ratatouilleラタトゥイユ…夏野菜のトマト煮込み

コルシカ島

コルシカ島と言えばこの人!!

ナポレオン・ボナパルトの出生地…Ajaccioアジャクシオ

ラングドック・ルーション

文化

1997年に登録された『歴史的城塞都市カルカッソンヌ』

個人的には『天空の城ラピュタ』みたいな感じで、響きが気に入っています。

シュッド・ウエスト

文化

・ベルジュラック付近の『ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群』がユネスコ遺産に登録。

その中でも『ラスコーの洞窟』が多分一番有名。

食文化

・Foie Gras…フォワグラ!!
・Confit de Canard…鴨のコンフィ。フォアグラが名産なので納得。
・Truffe…トリュフ!!
Roquefortロックフォール…洞窟で熟成させる青カビチーズ

ボルドー

ざっくり歴史

年号出来事
紀元1世紀ごろローマ人によりブドウ栽培が持ち込まれる
1154年アンリがイングランド王ヘンリー2世に即位した為イギリス領になる
英国でワインがバンバン売られ繁栄する
1453年百年戦争に勝利しフランス領になるが
ワインの取引量が低下…
17世紀ごろオランダやハンザ同盟の貿易で再び繁栄!!
オランダ人の技術によりメドック地区が干拓される。
1855年パリ万博により、メドックとソーテルヌが格付け
1953年グラーブの格付けが発表
1954年サンテミリオンの格付けが制定
1959年グラーブの格付けが承認
1973年シャトー・ムートン・ロッチルドが1級に昇格
ボルドーのざっくり歴史

文化遺産

年号名称
1999年サンテミリオン管轄区
2007年月の港ボルドー

食文化

Caneleカヌレ…みんな大好きカヌレ!!ワインの清澄に卵白を使う為、残りの黄身はスタッフが工夫を凝らして、美味しく頂きました。

ロワール渓谷地方

フランスの庭園と称される風光明媚な地域。

文化

ロワール地方で最初にブドウを植えたのは、ナント周辺。

2000年に『シュリー・シュール・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷』の呼称でユネスコの世界文化遺産に登録された。

レオナルド・ダヴィンチ…国王フランソワ1世に呼ばれ、国王の居城であるアンボワーズ城の近くに邸宅を与えられ、死去するまでの3年間をこの地で過ごした。

ジャンヌ・ダルク…シノン城にてシャルル7世と謁見した。

食文化

Selles-sur-Cherセル・シュール・シェール…早口言葉みたい。山羊のお乳から造られる木炭粉がまぶされているチーズ。
Tarte Tatinタルト・タタン…リンゴのタルト

終わりに

いかがだったでしょうか?

この特徴のある地域はどこですか?という問題に対応できるようになれれば嬉しいです。

試験範囲はとっても広くて、このペースでカバーできるのかは少し心配ですが、

何事も楽しく取り組んでいきたいと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今年受験する方は一緒に頑張りましょう!!

既に合格されている方はアドバイスを頂けるとありがたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

Iori Aoyagi

青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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