皆さんこんにちは!!
試験開始まであと三か月となりました。
試験までのスケジュールと勉強のペースを見直したところ、遅れているのでペースアップします(汗
ざっとですが、出題範囲と勉強ペースの目安が欲しいという方はWINELOADさんのこちらのページを参考にしてみてはいかがでしょうか?
【一発合格】ソムリエワインエキスパート試験の勉強法&スケジュール
今回はボルドーの格付けシャトーをまとめました。
最初ってシャトーの読み方がわからなくてなかなか進まない…
という方の為に、教本を参考にしたルビもついてます。
自分の中でも読み方なんだっけ?っていうのがあるので、ここでまとめつつスッキリさせていこうと思います。
メドック格付け
こちらは暗記法と合わせて書いたページがあるので、そちらをご確認頂ければと思います。
【目指せ一発合格】2023年度ワインエキスパート受験体験記Vol.3~メドック格付けシャトー編~
グラーヴの格付け
メドックの南、グラーブ地区の格付けです。
- 発表は1953年、承認は1959年
- 全てPessac-Leognan
- 『生産者・村・色』をワンセットで覚える
- 全部で16シャトー(赤:7 白:3 赤白:6)
格付けの中で、赤のみ、白のみ、赤白両方と3タイプにわかれます。
傾向としては、この中から赤のみ認められているシャトーを選びなさいという問題が多いです。
それでは赤から順番にみていきましょう。
赤のみOK
こちらは全部で7シャトーです。
名前 | 村 |
Ch Haut-Brion | Pessac |
Ch Pape Clement | Pessac |
Ch de Fieuzal | Leognan |
Ch Haut-Bailly | Leognan |
Ch Smith-Haut-Lafitte | Martillac |
Ch La Mission-Haut-Brion | Talence |
Ch La Tour-Haut-Brion | Talence |
覚えておくポイント
これから白のみと赤白の格付けシャトーも見ていきますが
Pessacの格付けシャトーは
- Ch Haut-Brion
- Ch Pape Clement
この赤のみOKの2シャトーとなります。
個人的覚え方『ペサックのオッパプ』
決してやらしいお店ではありません、決して。
※余談
Haut-Brionの白は、受験生が混乱しないように格付けを辞退しました。というのは冗談で、
生産量の少なさから格付け入りを辞退したそうです。いつか飲んでみたいですね。
白のみOK
覚えやすいかつ3シャトーのみ!!
名前 | 村 |
Ch Couhins | Villenave-d’Ornon |
Ch Couhins-Lurton | Villenave-d’Ornon |
Ch Laville Haut-Brion | Talence |
覚えておくポイント
白のみはたった3シャトーなので、まず覚えるならここからがオススメです。
かつ、実質『CouhinsとLaville』の2シャトーといってもいいです。
無理やりこじつけるなら『クーアンラヴ』と覚えましょう。
赤のみのPessacのように、Villenave-d’Ornonも白のみOKなCouhinsの2シャトーのみです。
『Couhins=Villenave-d’Ornon』
クーアンってちょっと読み辛い。
しかし、読めれば比較的得点しやすい箇所だと思います。
あと赤のみ、白のみ合わせたTalanceの3シャトーについての余談です。
- Ch La Mission-Haut-Brion(赤)
- Ch La Tour-Haut-Brion(赤)
- Ch Laville Haut-Brion(白)
Ch Haut-Brionを除くと、Talanceのシャトーは〇〇Haut-Brionとついてます。
Ch La Tour-Haut-Brion → 2005年ヴィンテージで終了。畑はLa Mission-Haut-Brionに合併され、La Chapelle de la Mission Haut-Brionにブレンドされています。
Ch Laville Haut-Brion → 2009年ヴィンテージから、Ch La Mission-Haut-Brion Brancに名称変更。
となんかもう全部La Mission Haut-Brionです。
赤と白両方
もうひと踏ん張り6シャトー!!
名前 | 村 |
Ch Bouscaut | Cadaujac |
Ch Latour Martillac | Martillac |
Ch Carbonnieux | Leognan |
Ch Olivier | Leognan |
Ch Malartic-Lagraviere | Leognan |
Domaine de Chevalier | Leognan |
覚えておくポイント
Cadaujac村はこの1シャトーのみ!!ということで
覚え方は『カジャのブス』
好きだけど照れ隠しで悪口いっちゃう男の子の気分で叫んでください。
Martillacは名前に村名が入ってるのでサービスですね。
あとはほとんど、Leognanになります。
個人的な覚え方は、『カルボナーラにオリーブ増し』です。
- Ch Carbonnieux (カルボ)
- Ch Olivier(オリ)
- Ch Malartic-Lagraviere(マ)
- Domaine de Chevalier(シ)
それぞれの頭文字から無理やりこじつけます。
こういうパワープレーが暗記の助けになります。きっと。
グラーブのまとめ
- 少ない白から覚えましょう。
- 時間が無い方は、白+赤もしくは、白+赤白のシャトーのみ覚えて、知らないシャトーは消去法で答える。
- この中から赤のみ生産できるシャトーを答えなさいみたいな問題が多い
サンテミリオンの格付け
- 格付けはメドックの格付け(1855年)の100年後に実地(1954年)
- 10年毎に見直しが行われる(予定は未定で結構バラバラ)
- 最新だと2022年に変更があったので、最新情報をきちんとチェック
- 格付けを離脱した生産者もチェック
ドルドーニュ川の右岸に位置するサンテミリオン地区の格付けです。
いきなりこんなことを書いていいのか迷いましたが、こちらの格付けは結構いわくつきだそうです。
最新だと2022年に格付けが更新されましたが、格付けのあり方に疑問をもち辞退していった生産者も。
その格付けを辞退していった生産者があまりに有名なので問題にでるかもしれません。
EX)2022年の格付けで辞退した元第一特別級Aだったシャトーを答えなさい
あと基本的に覚えるのは、格付けの最上級とその一つ下の生産者です。
- Premiers Grands Crus Classes A(最上級)
※第一特別級A - Premiers Grands Crus Classes B(上から二番目)
※第一特別級B
このクラスの下に、Grands Crus Classesというのがありますが、数が多すぎるのでテスト対策ではスルー。
知らない生産者だったらこのクラスだろうくらいでいいです。
なので、AクラスとBクラスシャトー、辞退したシャトー、そして昇格年、離脱年に注力しましょう。
Premiers Grands Crus Classes A
こちらは2シャトーだけです!!
名前 | 昇格年 |
Ch Pavie | 2012 |
Ch Figeac | 2022 |
覚えるポイント
2シャトーだけなので覚えやすい!!
Pavieが2012年で、Figeacはつい最新の2022年にB級から昇格しました。
なので現在の第一特別級Aのシャトーで、2012年に昇格したシャトーを答えなさいというような問題がきたら、Pavie。2022年ならFigeacということになります。
ちなみに2012年Pavieと一緒にA級に昇格した、Ch Angelus2022年に訴訟問題などがあり離脱しています。
Premiers Grands Crus Classes B
全部で12シャトーあります。
その中でもまずは、2006年と2012年に昇格したシャトーを見ていきます。
2006年組
- Ch Pavie-Macquin
- Ch Troplong-Mondot
2012年組
- Ch Larcis Ducasse
- La Mondotte
- Ch Valandraud
- Ch Canon la Gaffeliere
※余談
2012年組の個人的な覚え方は『ララのヴァカ』
こちらも、素直になれない男子の気持になって叫んでください。
ちなみに、Ch ValandraudはいきなりPremiers Grands Crus ClassesBに昇格したということで、賛否両論あったみたいです。
残りの方々
- Ch Beausejour Heritiers Duffau Lagarrosse
※元Ch Beausejour 筆記じゃなくて良かった - Ch Beau-Sejour Becot
- Ch Belair-Monange
- Ch Canon
- Ch Trottevieille
- Clos Fourtet
覚えるポイント
PavieがA級で、Pavie MacquinがB級です。
たまに選択肢に二つとも入っているので、どっちのクラスを聞かれているかに注意しましょう。
離脱したシャトー
この離脱した元A級シャトーが、有名すぎるのでチェックです。
元A級
- Ch Ausone
- Ch Cheval Blanc
- Ch Angelus
元B級
- Ch La Gaffeliere
覚えるポイント
Ch AusoneとCh Cheval Blancは、この地域の生産者といえばこの2シャトーという程の別格シャトーでしたが、現在の格付けに疑問があるという理由で脱退しています。
B級からも脱退したシャトーがあるので、こういうところはチェックですね!!
サンテミリオンのまとめ
- まずは2つのAクラス。それぞれの昇格年で判別できれば万全
- クラスBをしっかり把握する
- もしGrands Crus Classesのシャトー聞かれたら消去法で対応
- 脱退した有名シャトーもチェック!!
ソーテルヌおよびバルサックの格付け
- 格付けは1855年(メドックと一緒)
- シャトーの属している地域と村を把握する
- 1級と2級の判別
- 絶対的圧倒的ナンバー1『Ch d’Yquem』
格付けされた年はメドックと一緒。
そしてこちらの格付けは全て甘口白ワインです。
ポイントは1級と2級の判別と、〇〇村のシャトーを答えなさいという問題に対応できるようになることです。
格付けは全部で3つ。
- Premier Cru Superieur(別格・神)
- Premiers Crus(1級)
- Deuxiemes Crus(2級)
それでは順番にみていきましょう。
Premier Cru Superieur
こちらはただ一つ!!
- Ch d’Yquem
圧倒的。
Premiers Crus(1級)
頑張って覚えるのはこちらからです。
全部で11シャトーありますが、まず覚えたいのはBarsacの2シャトー。
Barsacの2シャトー
- Ch Coutet
- Ch Climens
覚えるポイント
ここはリズムで覚えましょうと、私が勉強しているちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざで学びました。
クーテ、クリマン、バルサック♪
なぜかはわかりませんが、妙にしっくりきます。
余談ですが、A.O.C Barsacは、A.O.C Sauternesを名乗ることができます。
このBarsac地区以外の1級シャトーは全てSauternes地区になります。
村で一確のシャトー
この中から〇〇村のシャトーを選びなさい。
という問題でよく出てくるシャトーが3つあります。
名前 | 村 | 地区 |
Ch Guiraud | Sauternes | Sauternes |
Ch Suduiraut | Preignac | Sauternes |
Ch Rieussec | Fargues | Sauternes |
覚えるポイント
Sauternes地区のSauternes村の1級シャトーはCh Guiraudのみ!!
残りの2つも、それぞれの村の1級シャトーは?という問いに対して、答えが1つしかありません。
シャトーと村をセットで覚えておくのが大切です。
残りのBommes村の1級シャトー
残りの6シャトーは全てBommes村です。
- Ch La Tour Blanche
- Ch de Rayne Vigneau
- Ch Lafaurie-Peyraguey
- Ch Clos Haut-Peyraguey
- Ch Rabaud-Promis
- Ch Sigalas Rabaud
覚えるポイント
よく見ると、PeyragueyとRabaudが2つずつ入っています。
これを無理やりゴロ合わせして『ラトゥール・ドレーヌ・ペラペラ・ラボラボ』
と覚えています。
Deuxiemes Crusドゥジエム・クリュ(2級)
こちらは『消去法』で対応します!!
EX)1級では出てこなかったな→じゃあ2級だろう
ソーテルヌおよびバルサックのポイント
- 圧倒的存在のCh d’Yquemの格付け名を覚える
※Premier Cru Superieur - 1級のバルサックの2シャトーを覚える
- 1級の村が特徴的な3シャトーを覚える
- ラトゥール・ドレーヌ・ペラペラ・ラボラボ
巻末付録 ボルドーの格付け年表
地区 | 西暦 |
メドック | 1855年 |
ソーテルヌ および バルサック | 1855年 |
グラーブ | 1953年発表 1959年承認 |
サンテミリオン | 1954年制定 |
おわりに
いかがだったでしょうか?
暗記のコツは『繰り返し繰り返し思い出す』ことだそうです。
通勤時間にボイスメモを繰り返し聞いたり、ボイスメモを聞いた後にセルフテストをやってみたり、とにかく触れる機会を増やすことでしっかり得点できるようにしていきたいと思います。
面白い暗記の方法などありましたらぜひ教えてください!!
今年受験する方は一緒に頑張りましょう!!
既に合格されている方はアドバイスを頂けるとありがたいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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