みなさんこんにちは。
『ワインは飲むグラスで味が変わる』
というのを聞いたことはありませんか?
飲むワイン自体は一緒なのに、本当に注ぐ容器で味が変化するのでしょうか?
これは気になるぞ!
ということで、家にあったものを集めて色々飲み比べてみました。
まずは今回の選手紹介から。
選手紹介
家にあったコップからなるべく同じような形や用途を避けて選んでみました。
①煉獄さん変顔湯呑
こちらは鬼滅の刃の登場人物である『煉獄さん』の変顔が盛りだくさんの湯呑です。
映画で煉獄さんにほれ込んでしまった私の母親にプレゼントしたものです。
『赤』という色の共通点はあるが結果はいかに?
②使われないティーカップ
こちらも母親へ以前プレゼントしたものになりますが、
『割っちゃいそうで怖い』
という理由から全く使ってもらえず…
新たな活躍の場はみつかるのか?
③いつものコップ
いつものです。
基本コーヒーやら白湯やらお茶やら全部これで飲んでいます。
愛着のあるコップなので頑張って欲しい。
④思い出のマグカップ
意外とお持ちの方も多いのではないでしょうか?
結婚式?旅行のお土産?記念品?
写真がバーンッ!!と印刷されたマグカップの存在感は、やはりただ者ではないオーラ。
思い出とともに優雅なワインタイムも演出できるのか?
⑤いつもの味噌汁お椀
外国人助っ人枠。
物自体はものすごくJAPAN。
いつもお味噌汁を飲んでいるお椀です。
木っぽくみえますが、プラスチック製です。
各選手のスペック一覧
参考までに各選手のプロフィールを載せます。
ワイングラスはリーデル社のオヴァチェア・レッドワインとなっております。
※きっちりと測っていませんので、あくまで目安としてお考え下さい。
直径 … 飲み口部分の円の直径。
高さ … ワインが注がれた部分から、飲み口部分までの長さ。
厚み … 飲み口の部分の厚み。
選手名 | 直径 | 高さ | 厚み |
---|---|---|---|
ワイングラス | 6cm | 10cm | 0.8mm |
煉獄さん | 7cm | 9cm | 3.0mm |
ティーカップ | 9cm | 6cm | 2.0mm |
いつもの | 8cm | 9cm | 2.0mm |
マグカップ | 8cm | 9.5cm | 3.0mm |
お椀 | 11cm | 5cm | 2.5mm |
次は検証の際のルールについて説明します。
検証ルール
今回は3ステップで飲み比べてみました。
- 測りを使って各容器に50mlずつ赤ワインを注ぐ
- 順番に飲む
- 香りと味わいにて順位をつける
使用した赤ワインはコチラ!!
コノスル カベルネソーヴィニヨン
最初はワイングラスで飲んでみます。
香り … 野菜のような青さやカシス、プラムのような香り。
味わい … 黒系果実の様な味わいとやや強めの酸味。タンニンは中程度。
これを基準として、他の容器ではどう変わるのかを体感してみたいと思います。
飲み比べ結果
煉獄さん変顔湯呑
香り … あまり感じられない。青臭さのみ感じる。
味わい … 口に含んだ瞬間青臭い。すっぱい。苦い。
使われないティーカップ
香り … まったく感じられない。
味わい … 滑らかに口の中に入ってきて、口に含むと香りが感じられる。味わいはスッキリキレのある印象に。タンニンも程よく感じる。
いつものコップ
香り … 少し感じる。スワリングしやすく、直後に鼻を突っ込むと香りをしっかり感じることができました。
味わい … 味わいの印象はまろやか。酸が丸くなった感じがします。
思い出のマグカップ
香り … 若干果実の甘い香りがする。ボリュームはとても控えめ。
味わい … 味わいの印象はまろやか寄り。しかしながら水っぽいというか特徴を全て無くしてしまったかのよう。
いつものお味噌汁お椀
香り … もともとの臭いと混ざり合ってひどい香り。ワインへの冒涜。
味わい … すっぱい。ケバケバしい。みずっぽいという二度と飲みたくない味。ひどすぎる。
結果発表
順位 | 香り部門 | 味わい部門 | 総合部門 |
---|---|---|---|
1位 | コップ | コップ | コップ |
2位 | マグカップ | ティーカップ | マグカップ |
3位 | 煉獄さん | マグカップ | ティーカップ |
4位 | ティーカップ | 煉獄さん | 煉獄さん |
5位 | 味噌汁お椀 | 味噌汁お椀 | 味噌汁お椀 |
私の個人的なランキングはこのようになりました。
煉獄さん変顔湯呑へのコメント
総合結果は4位
暖かい飲み物を注ぐ前提のコップなので、飲み口が分厚く、飲み口の直径も短め。
持った時に熱くないようにと分厚くできている分、温度変化も少ない。
その為、ワインの温度が上がらず香りがたってこないのかな?と思いました。
直径も短いのでワインが空気に触れる面積が少ないのも敗因だと思います。
使われないティーカップ
総合結果は3位
全く香りを感じられないのが不思議でした。
多分注いだ部分の高さが低いせいでカップ内に香りが溜まらないのかな?と思いました。
味わいは良かったです。口に含むと豊な香りを感じられましたしスルスルっと入ってきます。
いつものコップ
総合結果は1位
まずは優勝おめでとう相棒。
スワリングがしやすくしっかりと空気に触れさせることができたのが勝因かなと思います。
あとティーカップでも思いましたが、飲み口部分は薄い方が美味しく感じれるなと思いました。
この中だとダントツ1位です。
思い出のマグカップ
総合部門2位
正直1位とは天と地くらいの開きがあります。
こちらも取っ手があるのでスワリングしやすく、容器が大きめなのでワインが空気に触れる面積が広かったのが良かったのかもしれません。
いつものお味噌汁お椀
勝負にもならなかったダントツの最下位。
お椀にみそ?の香りが残っていてそれが想像を絶する不協和音をもたらします。
二度と飲みたくないです。
ワインを飲む容器には『絶対に香りを邪魔する要素があってはいけない』というのを痛感しました。
まとめ
今回の結果を踏まえて、私なりのまとめ。
- ワインの香りを邪魔する要素は絶対に避ける
- グラスは薄い方がいい
- 円の直径は長い方がワインと空気がしっかりと触れて美味しくなる
- 注いだ部分からの高さがあるとワインの香りがグラスに溜まる
- スワリングしやすいこぼれにくいコップの方がいい
とこういった要素が赤ワインを飲むうえで大事なんじゃないかと思いました。
こう考えてみるとワイングラスは全ての要素を満たしていますね。
もし飲む際にワイングラスが無い!!という状況があれば、
『薄くて大きめのこぼれにくいグラス』
これを基準に選んでみていただければと思います。
あとチューリップの様に飲み口がすぼまっている方が、より香りを感じられるんだなというのも今回の発見です。
この記事がお役に立てれば幸いです。
ありがとうございました!!
P.S 絶対に味噌汁のお椀だけは避けてください。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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