ワインってわかったら楽しそうだけど、まず何から始めればいいの?
最初って何をしたらいいのかまったくわかりませんよね?
何事も一番最初が苦労する気がします。
しかし、一度手をつけてしまえば意外とすんなりいった!という経験はありませんか?
なので、右も左もわからなかった私が、実際に読んで楽しくワインの基本を身につけられた本を3冊紹介します。
選んだ基準は、
- 読んでいて楽しい
- 知識0の初心者向け
- 基礎が身につく
これを重視しました。
どうせ始めるなら楽しく基礎を身につけたいもの。
という事でネットでの評判や、ワイン講師の方のオススメ本の中から
実際に読んで良かったものを3つ選びました。
- 図解ワイン一年生
- マンガで教養 やさしいワイン
- 黄金の丘で君と転げまわりたいのだ
図解ワイン一年生
まず読むならこれが一番おすすめです。
『なにもわからなかった人が、本当にわかるようになる本』
とあるとおり、
- ワインの基本
- ワインの品種
- 有名なワイン産地
を楽しく学ぶことができました。
オススメするポイント
なんといってもこの本をオススメする理由は、
『ブドウの品種が擬人化されていること』
しかもその数、30品種以上!!
主人公がブドウ品種たちが人として生活している世界に迷い込み、学園生活を共にすることでその品種達を深く知っていきます。
その擬人化されたワイン達がものすごく可愛い!!
そのキャラごとにその品種の特徴を表すデザインがされていたり、
本文の中のエピソードも品種特徴をよく表す内容となっているので、
楽しく物語を読んでいたら、知らぬ間にそれぞれの品種特徴が頭に入っていました。
あとフランスの各地域やさまざまな国ごとに、主力品種のキャラがまとまって登場するので、
『この地域は〇〇ちゃんと△△くんがいたな』
『この国なら□□くんが有名だったな』
と地域の特色も合わせて覚えられるのが素晴らしい!!
特にお気に入りキャラが見つかるとマッハで覚えられます。
ちなみに私の好きなキャラは『シュナンブラン』です。
無個性という強烈な個性を持っている点と、すごく可愛いデザインがぐっときました。
登場時のエピソードも面白いのでイチオシキャラです。
実際に助かったこと
一番最初の『基本編』
この通りにやっていけばすんなりと『ワインってこういうものなのか!』というのが理解できます。
あと最初って何から飲んでいいか迷ってしまいますが、
まずはこれから飲んでみよう!という王道の品種が紹介されているのも助かりました。
個人的には読んでいて気に入った品種を飲むのが楽しかったです。
『あの品種ちゃんはこんな味なのね!!』
『これがアメリカナイズされたシャルドネちゃん!!』
『次はあのキャラ飲むか』
とワインをキャラクターで捉えられるので、スーパーで並んでいるワインがしっかり別々のワインとして認識できるようになりました。
漫画などの図が4割くらい:文章6割くらいの割合なのでサクサク読めます。
次はどんなキャラが出てくるのかな~?と続きを楽しみにしてたら
あっという間に読み終わっていた!!
くらい知識0の状態からストレスなく読める一冊です。
こんな人にオススメ
- 右も左もわからないという方
- ワインの擬人化にキュンと来た方
- 沢山の品種を覚えてみたい方
- さまざまな地域の主力品種を覚えたい方
- これからワインを始めるのにあたり基礎知識をつけておきたい方
- 文章よりも絵で理解したい方
やさしいワイン
こちらのコンセプトは、
『もしワインがイケメンになってしまったら!?』
という内容です。
少女漫画のテイストで主人公が色んなイケメンワインと淡いロマンスを繰り広げます。
文章と漫画や図の割合が50:50位なのでとっても読みやすい一冊。
オススメするポイント
こちらのオススメポイントはズバリ
『主要8品種をしっかり学べる』
という部分です。
最初にオススメしたワイン一年生と同じくワインが擬人化されています。
ワイン一年生は30以上の品種が登場しましたが、
やさしいワインでは主要な8品種にギュッと焦点が絞られています。
一人一人のエピソードが濃く描かれている為、まず知っておきたい品種に対しての知識量ではこちらに軍配が上がります。
『いきなり沢山の品種が出てきたら混乱しちゃう!』
という方はまずはこちらから読むのがオススメです。
実際に助かったこと
やさしいワインには『テーマ別のオススメワイン』が載っています。
例えば1000円代、3000円代のワインや著名ワイナリーのお手頃ワイン、年々注目度が増している日本ワインなど。
初心者の時に誰もが思う、『ワイン選びを失敗したくない』という不安から解放されます。
スーパーや店員さんのオススメで買うのもいいんだけど、やはりある程度は自分で選びたい。
そんなワインを買う最初の一歩に欲しい情報が詰まった一冊。
しかし、本が出てからしばらく年数が経っているので、紹介されている値段と現在の値段には若干の差があったりします。
それでも、紹介されているワインは値段に対してのコストパフォーマンス抜群なのでご安心を!!
あと漫画のエピソードを挟みながら、ワインの産地の特徴や、気候がどうワインの味に変化をもたらすかなど、ワインスクールで習うような深めの内容も学べかつ
実際に飲む際のコルクの開け方、注ぎ方、ワインの味わい方の順番やマリアージュ例も載っているので本当にこれ一冊でOK!!
やさしいワインは『まずはここをおさえておけば間違いない』を実践レベルまで引き上げてくれる一冊です。
こんな人にオススメ
- イケメンワインにキュンとしたい方
- どのワインを買えばいいのか具体的に知りたい方
- 実際に飲む為に必要な知識が欲しい方
- 様々な品種よりまずは主要な品種を覚えたい方
- ワインと食事の合わせ方を知りたい方
- ワインのワイン以外の活用法が知りたい方
黄金の丘で君と転げまわりたいのだ
この本は私のワインの講師の先生からオススメして頂いた本です。
どちらかというと、上記2冊のどちらかを読んでからの方がおすすめです。
というのもほぼ文章で構成されています。
ただ、こちらは2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞を受賞した三浦しをんさんが執筆しており、
『文章だけなのに読んでいて物凄く楽しい』
というきっと読んだら誰しもがワインを飲みたくなってしまう魔力があります。
あらすじ
お酒をこよなく愛する人気作家・三浦しをんと、ワインのスペシャリスト・岡元麻理恵が贈る、面白くて役に立つ新感覚ワイン入門書!
「お酒は大好きだけど、銘柄や産地、格付けなんて覚えられない!」とお嘆きの超初級者でも大丈夫。17のレッスンを通して、誰でも自分好みのおいしいワインを見つけられるようになる、面白くて役に立つ一冊です。
三浦さんの軽妙洒脱な体験エッセイ&ワイン紹介と、岡元先生によるわかりやすい解説の二部構成。文庫版には、岡元先生、三浦さんによる特別対談を収録。○ワインの味わいが3割増しになるグラスとは?
版元ドットコム https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784591147085
○「赤は常温」は日本では嘘になる!?
○どんな料理とも相性バツグンの万能ワインって?
○好みのブドウの品種を見つけたら、大ハズレはない!
○絶対失敗しない、目的別ワイン選び etc.
オススメするポイント
三浦しをんさんの文章力のなせる技なのですが、
『一緒に授業を受けている気になれる』
三浦さんも執筆当初はワインに関する知識が無かったようで、ワインの勉強を一緒に始めたかのような気分で読むことができます。
三浦しをんさんのお酒に対する愛。
いや、お酒というよりアルコールそのものへの愛。
とにかく飲ませろ~!!
のノリで行われる授業の体験談が面白く、にぎやかな授業の様子が伝わってきます。
さらに授業を担当している岡本先生の『解説編』も併せて載っているので、
- 三浦しをんさんの『体験編』を読んで一緒に授業を受けた気になる
- 岡本先生の『解説編』で授業の内容の深掘りで詳しくなる
- 楽しく体験しつつ、知識も学べる=ワインスクール
実質、読むワインスクールです。
スクールに通うとなると、それなりの料金を払ったり、スケジュールの調節が必要になってきますが、
こちらの本なら、費用もかからず好きな時間に受講できると思えば、圧倒的なコストパフォーマンスです!!
あとレッスンの内容がとても面白いです。
目隠しして飲んでみたり、ワイングラス以外の容器で飲んでみたり。
この本を読むと凝り固まったワインへの先入観がほぐれ、なぜワインはワイングラスで飲むのか?という素朴な疑問もなるほど!となること間違いなしです。
実際に助かったこと
今回紹介している本の中で一番『実際に飲み、自分の好みの味を見つける』ことに主眼が置かれています。
例えばおいしく飲むための温度では、白ワインは〇℃、赤ワインは△℃くらいがいいというよくある表記ではなく。
スパークリングワインは〇℃、スパークリングの中でもシャンパーニュは〇℃。
白ワインでも、すっきりとした辛口の白ワインなら〇℃、まろやかでコクのある辛口白ワインなら□℃…etc
といったように、温度一つとってもとても細かく記載されています。
あと簡単なワインと料理の相性表なるものも載っており、こちらも軽い辛口白ワイン、芳醇な香りの辛口白ワインと、白は白でも味わいによって項目が分かれているので参考になりました。
品種とか色んな知識も大事だけど一番は『どうやったら美味しく楽しく飲めるか』だよね?
という方は、上記のオススメ本をすっ飛ばしていきなりこの本からでOKです。
こんな人にオススメ
- 自分の好みの味をいち早く見つけたい方
- 飲む温度など細かくこだわりたい方
- ワインに対する意外な思い込みを知りたい方
- ワインと料理の相性を知りたい方
- ワインスクールに行った気になってみたい方
- コスパよくワインスクールに通った気になってみたい方
おわりに
いかがだったでしょうか?
幅広く基本的な知識を身に付けたい方は『図解ワイン一年生』
主要品種に注力し、ワイン選びで失敗したくない方は『やさしいワイン』
とにかくワインを美味しく楽しく飲めるようになりたい方は『黄金の丘で君と転げまわりたいのだ』
がそれぞれオススメとなっています。
実際に本を読んでからスーパーで売っているワインがしっかりと判別できるようになったり、本に載ってたワインや品種を試しに飲んでみよう!というので自分の好みを把握することができました。
ちなみに私の好みは『シラーズ』という品種で、果実味にあふれかつスパイシー、お肉と合わせるともう幸せの無限ループに突入します!!
あとちょっと知識が付くと『シラーズ』と聞いただけで、オーストラリアのワインというのがわかってしまうのです。
なぜ?
と思われた方はぜひ一度、書籍を手に取ってみてください。
これからワインを始めようとする方の参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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