2023年のワインエキスパート試験を受けることにしました。
趣味の資格ではありますが、ワインに対してもっと詳しくなりたい、より深くワインのことをわかってあげたい。
なのでここはひとつ、明確な目標をもって勉強に励みたいと思います。
いよいよ出願が3/1日からWEBで開始。
これから合格に向けて調べたことや体験したことをコツコツ綴っていこうと思いますのでよろしくお願いします。
今回は合格に向けての準備の部分となります。
基本情報
まずワインエキスパートって何?という方は、どんな資格なのかまとめたページをご確認ください。
ざっくりいうと、20歳以上なら誰でも受けれるワインの資格です。
ちなみにソムリエ試験は、現在ワイン関係のお仕事をされている方かつ、実務経験が規定年数を超えている方のみ受験できます。
敵を知る
まず合格の為に必要なのは『敵を知る事』ではないでしょうか?
一体どんな試験を突破しないといけないのか?
敵を知ってこそ対策も出来るというもの。
それでは試験の内容をご覧ください。
試験の内容
ワインエキスパート試験では、
- 学科試験
- テイスティング試験
の二つの試験があります。
学科試験の内容
CBT試験という、パソコンを使った試験が行われます。
試験時間は70分で、パソコンの中の膨大な問題データの中からランダムで120問が出題されます。(2022年)
つまり、1人1人問題が違います。
試験の問題は出願をすると自宅に届く、『日本ソムリエ協会教本』(通称教本)の中から出題。
試験日程は7/20~8/30の間で、会場を自分で予約して受けに行きます。
ちなみに申し込みの際、学科試験の挑戦回数を1or2回で選べるので、1回目は7月中。2回目は8月など日にちをずらして受験することもできます。
一発勝負だとちょっと…とか、体調不良になってしまった際の保険をかけておきたいという方は、4840円追加で払うと2回受験することができます。
受験の費用は下記のとおりです。
受験回数 | 一般の方 | 会員の方 |
1回 | 29,600円 | 20,380円 |
2回 | 34,440円 | 25,220円 |
合否の発表は即時。
回答が終わると同時に画面に結果が表示されるとのことなので、緊張の一瞬になりそうです。
学科合格の目安
120問中どれくらいの点数をとる必要があるのか?
公表されていないので、あくまで推測となってしまうそうなのですが、
65~70%
が合格ラインな様です。
120問の場合、78~84問が目安になります。
テイスティング試験の内容
こちらは日にちが決まっており、2023年は10月16日(月)です。
指定された会場に行き、説明を受けたのち試験が始まるそうです。
試験時間は50分。
試験内容は、ワイン4種類、ワイン以外1種類のブラインドテイスティングです。
ワインは、赤2,白2種類ずつ出題されます。
ワイン以外のお酒は、ブランデー、リキュール、焼酎など、どんなお酒が出るかはわからないそうです。
量は1種類ごとに50mlずつ、国際規格のグラスで出てきます。
※国際規格グラスとは?…ワインはグラスで味わいが変化するので、『テイスティングはこのグラスを基準にしましょう』ということで造られたワイングラス。
5つのお酒に対して、解答用紙に合致する内容の項目にチェックを付けていきます。
例えば、見た目の部分でとくに濁りが無ければ、清澄度の選択肢の中から
□濁った □やや濁った ☑澄んだ
『澄んだ』の項目にチェックを付けていくという流れです。
本番に近い形の解答用紙を確認したい方は、ワイン受験.comさんのこちらのページを参照してください。
解答用紙を見ると、『こういうところに気を付けて飲まないといけないんだな』というのがわかります。
ポイントは大きく分けて2つあり。
- 外観、香り、味わいなどのテイスティングのコメント
- ブドウ品種、収穫年、生産国
この部分をしっかりブラインドで把握できるかがカギになるようです。
テイスティング合格の目安
毎年100人受けたら70人くらいが合格するそうです。
約70%
しかしながら毎年約70%ということは、『〇点とったら合格』ともともと合格点が決められているのではなく、『今回の平均は□点だから、△点以上取れてたら合格』のような、その年によって合格点は変動するものと思われます。
目安としては、1つのワインの品種と国を当てて、残りは品種は当たらずとも、特徴はおおまかにつかんでいて無難なコメントにまとめていけば受かるそうです。
自分を知る
次に自分を知ろうと思いました。
合格する為には試験までに何をしないといけないのか?
というのを考えます。
- 今の知識
- 勉強に割く時間
- テイスティング
今の知識
まずは過去問を解いてみました。
私は2022年3月頃からワインにハマり、そこからワインスクールのビギナークラスを受講して、今は週1くらいでまったりワインライフを楽しんでいるのですが、
まったくわからない!!
純粋な過去問というのがなかったので、ブックオフで過去問集みたいなのを買ってきました。
ワイン概論、フランス概論、ブルゴーニュ、ボルドー…など地域ごとに問題が10問くらいづつまとまっています。
それを順番に120問解いてみたところ、
31点
正答率にすると約25%
これがどういう意味かお判りでしょうか?
問題の選択肢はだいたい4つです。
つまり、私これまで積み上げてきた知識をフル動員して答えた結果は、
何も知らない人が適当に選んだ結果と同じということです。
ショック!!
見たことあるぞ!!で選んだところはほとんど間違えてました。
『ワイン好きで良く飲むし、色んなワイン知ってるよ』
レベルでは合格できない試験なんだというのが早い段階でわかって良かったです。
今の自分に足りないところ
問題はブドウの栽培に関する知識や、醸造の過程など、普段飲んでいるだけでは知らないことがほとんどでした。
あと日本語で理解するだけでは多分合格できません。
フランス語での表記はもちろん、ドイツやイタリアなどその国の表記で読めないと問題を解くというよりただのギャンブルになってしまいます。
あとは有名な産地の場所と名前、河や歴史のある土地など(ナポレオンの出身は?とか)を地図と合わせて答えられるようになる必要があります。
まさかワインの勉強をしていてナポレオンの出身地を知るとは思いませんでした。
ちなみに、ナポレオンの出生地はCorseのAjaccioです。
カタカナ表記にすると、コルスのアジャクシオです。
問題を解いていて『これなんて読むの?』というのがほとんどでした。
勉強に割く時間
合格に必要な勉強時間をネットで調べたところ、
80(テイスティングは含まない)~200時間
くらいが必要になるらしいです。
なのでまずは200時間を目標に計算してみます。
3/1を起点として、試験を最速で受験したとすると7/20。
そうすると141日。
1日平均で1時間30分勉強すれば、合格ラインに達することができそうです。
1週間だと10時間30分。
まず確実に時間が確保できるであろう、出勤前の時間。
あとは寝る前の時間を勉強の時間にあてて、試験に備えようと思います。
テイスティング
本当に出来るようになるのだろうか?
ここも心配な部分ではあります。
過去に出題されたワインを調べてみると、
- 高額なワインやレアなワインはでない(受験者全員分のワインを確保する必要がある為)
- 収穫年は5年以内の物がほとんど
- 旧世界と新世界は両方でる
- マイナーすぎる国は出ない
- ほぼ単一品種
このような共通点がありそうです。
なので、テイスティング用に
- 2000~4000円くらいの価格
- 5年以内の単一品種
- 新世界、旧世界両方
これを基準にコツコツ飲んでみようと思います。
あとはワイン受験.comさんにあった、テイスティングコメント表を参考に、まずはどんな項目があるのかを頭に入れていきたいと思います。
おわりに
現在過去問を解きながら、ぶどうの栽培方法や、色んな国のワインについて勉強中です。
一応過去問を解いている方は『世界で一番ワイン生産量の多い国はどこでしょう?(2018年)』等、各年度で回答が変わってしまう問題はスルーしてください。
2023年の問題は、『2023年の教本』から出題されます。
出願すると、約1~2週間程度で教本が届くそうなので、それまでは問題の出題傾向を掴むくらいにとどめておこうと思います。
今はひたすらEUのスパークリングワインの残糖量表示を暗記しています(白目
受験するなら受かりたい
自分にはっぱをかける意味でも、コツコツブログを書いていこうと思いますので、
今年受験する方は一緒に頑張りましょう。
既に合格されているかたはアドバイスを頂けると助かります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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