ワイングラス
それはワインを飲むうえで欠かせないグッズの一つ。
最近では、ブドウ品種毎の専用ワイングラスなんていうのも造られているそうな。
しかし、
品種ごとにワイングラスを揃えていたら置き場もないし
高いの買って割っちゃったら凄いショックですよね。
なので、
おいしく飲めてコスパがいいグラスはないだろうか?
という事でコスパといえば、
100均!!
ということでダイソーで売っているワイングラスを実際に買って飲み比べをしてみました。
今回は赤ワインで比較検証していきます。
ワイングラスを初めて買ってみようかな?という方や
消耗品だしコスパのいいグラスが欲しいという方の参考になれば幸いです。
果たしておいしく飲めるコスパ爆発のグラスはあるのだろうか?
今回の選手紹介
選手たちは全て近くのダイソーで揃えてきました。
今回比較するのはこの3つのグラスです。
薄はりグラス 285ml 110円(税込)
小ぶりでかわいいグラス。
この薄はりシリーズのワインタンブラーがコスパ最強との噂を聞いて来たが、肝心のワインタンブラーはみつからず…
という事でワイン用ではないが、最後の一個だった比較的形の近いコチラを購入。
ネットで噂のコストパフォーマンスは形状が違っても発揮されるのか期待。
ワインタンブラー 500ml 220円(税込)
よくわからない単語が入ってます。
メーカー名?
商品名にワインタンブラーと入っていたので購入。
一般的なワイングラスというとスラッと伸びた脚が特徴的ですが、こちらにはついていません。
脚をとっぱらって、ワインを注ぐ部分だけにした形状。
このタイプのグラスで飲むのは初めてなので、とても楽しみ。
赤ワイングラス 350ml 220円(税込)
やはりワイングラスといえばこの形という王道スタイル。
ワイングラスがなぜこの形なのか?
それは一番美味しく飲めるからだ!
様々な試行錯誤でたどり着いたこの形こそが至高!!
というのをぜひ今回証明していただきたい。
基準にするグラス
今回は赤ワインで飲み比べをするので、
リーデル オヴァチュア レッドワイン
こちらのグラスでテイスティングしたのを基準に
上記ダイソーグラス達を比較していきます。
各選手のサイズ一覧表
ざっくりと一番大きい数字は赤。小さい数字は青のマーカーを引いてます。
くまさんメジャーでのざっくり計測なのでそちらはご容赦ください。
項目 | 薄はりグラス | ワインタンブラー | 赤ワイングラス | リーデル |
内容量 | 285ml | 500ml | 350ml | 350ml |
材質 | ソーダガラス | ソーダガラス | クリスタルガラス | クリスタルガラス |
厚み | 1mm | 1mm | 1mm | 0.8mm |
高さ | 80mm | 123mm | 200mm | 187mm |
飲み口直径 | 70mm | 65mm | 65mm | 57mm |
最大直径 | 90mm | 90mm | 80mm | 79mm |
重さ | 91g | 131g | 185g | 144g |
価格 | 110円 | 220円 | 220円 | 約1600円 |
飲み比べルール
今回の評価方法はこちら
- 香り
- 味わい
- 使いやすさ
この3点の総合評価により順位を付けます。
香りや味わいはワインを味わった際にどう感じるか。
使いやすさは、飲んでいる際の使い心地や、飲み終わった際の洗いやすさなど日々の使い勝手の良さも審査対象とします。
ワインの量は、一番広い部分より若干下くらいまでを目安に各々ワインを注いでいきます。
なのでグラスの容量によって注ぐ量はバラバラです。
というのも、一般的にこの注ぎ方が一番ワインのポテンシャルを引き出してくれると言われているため。
量はバラバラですが、各々のグラスが一番力を発揮できる状態で比べてみようと思います。
今回飲み比べに使用したワインはコチラ。
メーカーズノート カベルネ シラーズ
項目 | |
原産国 | オーストラリア |
使用品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン シラーズ |
度数 | 14% |
価格 | 1100円位 |
近くのスーパーで買ってきたオーストラリアのワイン。
こちらも価格の割にはおいしいコスパワインです。
飲んでみた感想は、
色:ルビーレッド 清澄度は良好
香り:カシスの様な黒系の果実 清涼感のあるユーカリのような爽やかさ 樽の甘い香り
味わい:アタックとても強いです。しっかりアルコールを感じます。
ブラックベリーに加えちょっとスパイシーな香辛料の味わいがほのかに。酸味は控えめ。
タンニンは中程度ですが、アタックが強いのでパワフルな印象のワインです。
これを基準として、ダイソーグラスで比較していきます。
飲み比べた感想
薄はりグラス 285ml 110円(税込)
香り:香りを嗅ごうとグラスに鼻を突っ込んだ際にかなり隙間が空きます。なのであまり香りは感じられませんでした。
スワリングしてみるとカベルネの青臭さ部分のみが強調されてしまった印象。
少し待つと温度が上昇した為か樽の甘い香りを感じる事が出来ましたが、カシスやユーカリなどの香りは感じられませんでした。
味わい:口当たりはなめらかに入ってきます。が、アタックはより強く感じました。あと酸味を強く感じ、果実やスパイシーさはあまり感じられませんでした。
使いやすさ:軽量ゆえ扱いやすく飲みやすい。しかしながら小ささ故にスワリングはしずらい。グラスの形状がすぼまっていないので、香り面ではデメリットだが洗いやすさではメリットだなと感じました。
ワインタンブラー 500ml 220円(税込)
香り:最初はピーマンのような青い香りが先行していたものの、少しスワリングしてみるとリーデルグラスを飲んだ際と同じ様に、黒系果実、ユーカリ、樽の香りを感じることができました。
グラス形状がチューリップのようになっているので、鼻がグラスにすっぽりと覆われしっかりと香りを嗅ぐことができるのは高得点。
味わい:アタックから余韻までリーデルグラスで飲んだ際と遜色がなかったです。
使いやすさ:意外と幅が合ってどっしりとしています。スワリングに若干のしずらさはあるもののグラスの形状がチューリップ型なのでこぼす心配はありませんでした。
容量が大きく手の小さな人は若干持ち辛さがあるかもしれせん。洗う際には気を付けたいですが、脚を気にしなくていいのは嬉しいポイント。
赤ワイングラス 350ml 220円(税込)
香り:最初は青さを感じましたが、徐々に樽の甘い香りが立ち上ってきました。果実やユーカリなどの印象は控えめ。こちらもしっかりと鼻がグラスに覆われるので、香りをしっかりと感じることができます。
味わい:飲んだ際に、ピーマンの様な青さを強く感じました。それ以外はアタックもしっかりと感じ、黒系果実、スパイシーさ、酸味、タンニンとリーデルグラスで飲んだ時のように感じられました。
使いやすさ:スワリングはダントツでしやすいですね。脚が付いているので手の大きさにかかわらずグラスをグルンと回せます。が、その脚の分重くなっています。
洗う際には足の部分に注意する必要があり、長く使う場合は洗った後しっかりとクロスで拭いたりする手間も必要です。
順位発表
さっそく結果から、
- 香り
- 味わい
- 使いやすさ
これを5点満点でそれぞれ評価してみました。
満点はリーデルグラスで飲んだ時と同じかそれ以上を基準としています。
香り | 味わい | 使いやすさ | 獲得pt | |
薄はり | 1pt | 2pt | 4pt | 7pt |
タンブラー | 4pt | 5pt | 4pt | 14pt |
ワイングラス | 3pt | 4pt | 3pt | 10pt |
最終順位
- ワインタンブラー
- ワイングラス
- 薄はりグラス
このダイソーのワインタンブラーは優秀です。
ある意味消耗品であるワイングラス。
香りや味わいも楽しめてメンテナンスもほぼいらない。
かつこの価格なら割ってしまってもそこまでショックじゃないという点もほんと素晴らしいと思います。
ダイソーワイングラスも220円と低価格ながら、
項目 | 赤ワイングラス | リーデル |
内容量 | 350ml | 350ml |
材質 | クリスタルガラス | クリスタルガラス |
厚み | 1mm | 0.8mm |
高さ | 200mm | 187mm |
飲み口直径 | 65mm | 57mm |
最大直径 | 80mm | 79mm |
重さ | 185g | 144g |
価格 | 220円 | 約1600円 |
リーデルグラスと比較しても、十分妥協できるレベルです。
ただ、やはり流石リーデル!!
とても軽く扱いやすいので使用感はまるで違います。
スワリングした際のスムーズさの違いは歴然!!
正直こんなに違うのかと驚きました。
薄はりグラスはやはりワイン用ではないのでそのポテンシャルは発揮できず。
どちらかというと赤ワインよりも白ワイン向きのグラスだなと飲んでいて思いました。
まとめ
ダイソーのワインタンブラーは普段使いにオススメです。
薄はりグラス今回は残念でしたが、ワインバージョンの薄はりシリーズがお店にあれば、そちらの方が110円と安く多分コスパ最強グラスになっていたことでしょう。
どちらもグラスの薄さにそこまで差は無いので、あとは形状の問題です。
タンブラーとワイングラスの比較では正直そこまで差は無かったものの、
勝負を分けた部分はきっと『最大直径』と『脚のあるなし』だったと思います。
最大直径 → 広かったので空気と触れる面積がワイングラスより広かった
脚がない → 周りの温度が早くワインに伝わり温度が上がって香りがたっていた
比較中にいち早くワインのポテンシャルを引き出していたのが勝因でしょう。
これがもっと時間をかけて、食事と一緒にゆっくりと飲む。
となった場合には、ゆっくり飲みごろ状態をキープしてくれるワイングラスが適任かと思います。
なので、
- ワインだけ飲む → ワインタンブラー
- 食事と一緒に飲む → ワイングラス
飲むペースが速いならタンブラー、ゆっくりならワイングラスと
使い分けることでより経済的によりワインを深く楽しむことができそうです。
両方買っても500円未満!!
まずはこのダイソーコスパグラスに投資して、ワインの世界を体感してみてはいかがでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました!!
あなたのワインライフに何かいい影響を与えられたら幸いです。
青柳 伊織 Iori Aoyagi
『マダムM』との出会いから、モテたい一心でワインを勉強し始めるも、本格的に沼に落ちる。今ワインに言える事は『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』ワイン友達を増やして、その仲間と『ロマネ・コンティ』をワイワイ開けるのが夢。ワイン初心者の私がぶつかった疑問や、経験の記事を書いています。
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